テレビや冷蔵庫などの家電量販店コーナーで、必ずと言っていいほど目にする「Hisense(ハイセンス)」というブランド。
「ハイセンスってどこの国のメーカーなの?」「安くてデザインも良いけど、品質は大丈夫なの?」「東芝のテレビと関係があるって本当?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ハイセンスの本社所在地から会社の歴史、圧倒的な世界シェア、そして「TVS REGZA(旧・東芝映像ソリューション)」との関係まで、ご紹介します。
結論:Hisense(ハイセンス)は中国の企業

Hisense(ハイセンス / 海信集団)は、中国の山東省・青島(チンタオ)市に本社を置く、世界的な総合家電メーカーです。
テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機などの白物・黒物家電を中心に製造・販売をおこなっており、160カ国以上で事業を展開しています。特にテレビ事業で2024年の出荷台数ベースで世界第2位(調査会社Omdia調べ。なお、Counterpoint Researchの集計ではTCLが第2位とされており、調査機関により順位が異なります)、冷蔵庫の世界シェアでもトップクラスを走る巨大企業です。
Ms.ガジェットハイセンスのテレビって最近すごくよく見かけるんですけど、どこの国のメーカーなんですか?
Mr.ガジェットハイセンスは中国のメーカーです。本社は青島(チンタオ)市にあり、グループ全体で約10万人もの従業員を抱える、世界トップクラスの総合家電ブランドなんですよ。
以下がハイセンスの基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 海信集団有限公司(Hisense Group Co., Ltd.) |
| 設立 | 1969年9月 |
| 本社所在地 | 中国 山東省青島市市南区東海西路17号 海信大厦 |
| 日本法人 | ハイセンスジャパン株式会社(2010年11月設立) |
| グループ従業員数 | 約10万人以上(グループ連結) |
| 海信家電(家電子会社)売上高 | 約927億人民元(2024年年次報告、Hisense Home Appliances公表値。グループ全体の売上高は非公開) |
| 世界事業展開 | 160カ国・地域以上 |
| 主要製品 | テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、スマートフォン、医療機器など |
| 日本国内の関連企業 | TVS REGZA株式会社、サンデン株式会社など |
Ms.ガジェット160カ国以上で展開していて、従業員も10万人…!想像以上に巨大な企業なんですね。
Mr.ガジェットはい。日本ではテレビのイメージが強いかもしれませんが、世界的に見れば冷蔵庫やエアコンといった白物家電でもトップシェアを争う、文字通りのグローバル企業です。
ハイセンスの会社概要と世界シェア

ハイセンスは単なる「安い家電メーカー」ではありません。ここでは、世界市場における圧倒的なシェアと、主力製品のラインナップを確認します。
テレビ・白物家電の世界的なシェア

ハイセンスの最大の強みは、テレビをはじめとする家電市場での圧倒的な世界シェアです。
イギリスの調査会社「Omdia」のデータによると、ハイセンスの2024年におけるテレビ出荷台数は約2,914万台で、世界市場の約14%のシェアを獲得し世界第2位にランクインしています(Omdia調べ。2022年から3年連続)。特に、100インチを超える「超大型テレビ(Ultra-Large TV)」のセグメントでは約58.8%のシェアを握り、世界No.1となっています(Omdia, 2024年報告)。
また、テレビだけでなく白物家電も非常に強力です。冷蔵庫については中東・アフリカ地域においてシェア1位を獲得(Euromonitor調査)しており、中国国内市場ではHaier(ハイアール)やMidea(マイディア)と並び称されるトップ3の一角を占めています。
Ms.ガジェットテレビが世界2位ってすごいですね!しかも100インチ以上だと世界シェアの半分以上を占めているなんて驚きです。
Mr.ガジェットそうなんです。超大型ディスプレイや、後述するレーザーテレビなどの分野では世界をリードする存在となっています。リーズナブルな路線だけでなく、プレミアム市場でもしっかり戦える技術力を持っている証拠ですね。
主力製品ラインナップ

ハイセンスは、一般家庭向けの家電から企業向けの設備まで幅広く事業を展開しています。日本では以下の製品群が主力として販売されています。
テレビ(黒物家電)
- UX / U8 / U7シリーズなど:独自の高画質技術「ULED」を採用し、Mini LEDバックライトや量子ドット技術を搭載したプレミアム〜ミドルレンジの液晶テレビ。
- Aシリーズなど:コストパフォーマンスに優れたスタンダードな4K液晶モデル。一人暮らしやゲーム用ディスプレイとしても人気。
- レーザーテレビ:壁のすぐ前に置くだけで100インチ級の大画面を投影できる、プロジェクターの進化系とも言えるテレビ製品。
冷蔵庫・洗濯機(白物家電)
- 大型・中型冷蔵庫:デザイン性が高く、ガラスドアを採用したスタイリッシュなモデルや大容量モデル。
- 全自動洗濯機:一人暮らし向けのコンパクトなモデルから、インバーター搭載の静音性に優れたモデルまで幅広く展開。
- エアコン:日本市場向けのスポットエアコンや、海外向けの最新省エネ空調システムなど。
Ms.ガジェットテレビだけでなく、冷蔵庫や洗濯機も日本の家電量販店でよく見ます。デザインもシンプルでオシャレですよね。
Mr.ガジェット日本の住環境に合わせたサイズ感や、どんなインテリアにも馴染むミニマルなデザインを取り入れているのが特徴です。機能面でも必要十分なスペックを備えており、コスパの高さから若い世代を中心に高く支持されていますよ。
ハイセンスの歴史と信頼性

中国の小さな工場からスタートしたハイセンスが、どのようにして世界的なスポーツのスポンサーを務め、日本のテレビメーカーを買収するまでに至ったのか、その歴史と信頼性を検証します。
青島テレビ工場からグローバル企業へ:沿革
ハイセンスの歴史は半世紀以上に遡ります。時系列でその歩みを整理しました。
- 1969年:ハイセンスの前身となる「青島無線電二廠」が設立される。当初はラジオなどを製造。
- 1970年代:山東省でいち早くブラウン管テレビの製造を開始。1978年には初のカラーテレビ(CJD18型)を生産。
- 1990年代:社名を「海信(Hisense)」に変更し、企業グループとしての体制を強化。
- 1997年:「海信電器」が上海証券取引所に上場を果たす。
- 2007年:自社開発の液晶モジュール(LCM)生産ラインを稼働。中国のカラーテレビ業界初の取り組みであり、外資企業への依存脱却を実現。
- 2010年:日本法人「ハイセンスジャパン株式会社」を設立し、日本市場へ本格参入を開始。
- 2015年:シャープの北米テレビ部門(メキシコ工場やブランド使用権)を買収。
- 2017年:FIFAとのグローバルスポンサーシップ契約を発表。
- 2017年11月:東芝のテレビ事業である「東芝映像ソリューション」の買収を発表。
- 2018年:欧州の老舗家電メーカー「Gorenje(ゴレニア)」を買収し、欧州の白物家電市場へ本格参入。
- 2021年:自動車向けエアコンなどを手がける日本の「サンデン」を買収。
- 現在:FIFAワールドカップ2026の公式スポンサーを務めるなど、世界を代表する家電ブランドとして躍進中。
Ms.ガジェットシャープの北米工場や東芝のテレビ事業を買収したりと、ものすごい勢いで拡大してきたんですね。
Mr.ガジェットその通りです。ハイセンスの成長の背景には、積極的なグローバルM&A(企業の合併・買収)と、惜しみない研究開発投資があります。単なるコピー品の製造ではなく、世界中の技術を吸収して自社製品をブラッシュアップし続けているんです。
日本市場での展開:TVS REGZAとの関係

日本の消費者にとって最も気になるのが、東芝のテレビ「REGZA(レグザ)」との関係でしょう。
2017年11月、東芝はテレビ事業を行う完全子会社「東芝映像ソリューション」の株式95%をハイセンスに譲渡することを決定し、2018年2月に事業譲渡が完了しました。その後、東芝映像ソリューションは社名を「TVS REGZA株式会社」に変更しています(現在も東芝が5%の株式を保有)。
これにより、日本の誇る名機「REGZA」は、現在ハイセンスグループ傘下のブランドとして展開されています。
この買収を受け、ハイセンスの一部の上位テレビモデルには、TVS REGZAと共同開発した高画質エンジン(NEOエンジンなど)が搭載されています。「日本の高度な映像処理技術」と「ハイセンスの圧倒的な部材調達力・量産体制」が融合した製品展開が進んでおり、クラスを超えた映像品質という評価を多くのメーカー比較レビューで獲得しています。
Ms.ガジェットなるほど!ハイセンスのテレビの画質が良いと言われているのは、レグザの技術が活きているからなんですね。
Mr.ガジェットまさにその通りです。ハイセンスはTVS REGZAの映像技術を吸収し、逆にTVS REGZAはハイセンスの強大な製造基盤を利用できるという、非常に強力なシナジー(相乗効果)を生み出しています。
世界的スポーツイベントのスポンサー実績
ハイセンスのブランド力と信頼性を如実に表しているのが、グローバルスポーツへの巨額の協賛です。
2017年にFIFA(国際サッカー連盟)との公式スポンサーシップ契約を締結して以降、以下のような世界最大のスポーツイベントでスポンサーを務めています。
- 2018年 FIFAワールドカップ ロシア大会(公式テレビプロバイダー)
- 2022年 FIFAワールドカップ カタール大会
- UEFA EURO 2016・2020・2024(3大会連続公式パートナー。2024年はVARシステムの公式スクリーン提供企業にも認定)
- 2025年 FIFAクラブワールドカップ(初の公式パートナー)
- 2026年 FIFAワールドカップ(北米3カ国共催、公式スポンサー決定済み)
スポーツの世界大会のスポンサーシップは、莫大な資金力はもちろんのこと、企業としての信用やブランドとしての堅牢性が厳しく審査されます。ハイセンスがFIFAやUEFAと継続的にパートナーシップを結んでいる事実は、同社がもはや「新興の格安ブランド」などではなく、世界中から信頼される一流のグローバル企業であることを証明しています。
まとめ:Hisense(ハイセンス)は信頼できるのか?

Hisense(ハイセンス)は、中国に本社を置き世界160カ国以上で事業を展開する、真のグローバル総合家電メーカーです。
テレビの世界シェア第2位という圧倒的な実績に加え、TVS REGZA(旧・東芝映像ソリューション)を傘下に収めたことで、日本の厳しい品質基準や映像技術をしっかりと製品に反映しています。また、FIFAワールドカップの公式スポンサーを何大会にもわたって務め続けている点からも、企業としての資金力や信頼性の高さは疑いようがありません。
ハイセンスが特におすすめの方:
- コストパフォーマンスに優れた、大画面・高画質のテレビを探している方
- 東芝「REGZA」譲りの映像処理技術を、より手頃に体感したい方
- シンプルで美しいデザインの冷蔵庫や洗濯機で、インテリアを統一したい方
- 新生活や一人暮らしのスタートにあたり、初期費用を賢く抑えつつ、しっかりとした基本性能の家電を揃えたい方
この記事のポイント!
- ハイセンスは中国・青島市に本社を置くグローバル総合家電メーカー
- テレビ出荷台数は世界第2位、100インチ超の超大型TVでは世界シェア約58.8%
- 東芝のテレビ事業(TVS REGZA)を傘下に持ち、日本品質の映像技術を製品に反映
- FIFA W杯・UEFA EUROなど世界最大のスポーツイベントで公式スポンサーを継続
- 高い技術力と圧倒的なコストパフォーマンスで世界160カ国以上に展開する信頼のブランド
気になった方は、ぜひAmazonやお近くの家電量販店でハイセンスの最新モデルをご確認ください。
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