パナソニック、物流におけるCO2排出量削減で特別賞を受賞
パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社グループのパナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社は、建築部材「テクノビーム」輸送におけるモーダルシフトの取り組みを評価され、「令和7年度物流パートナーシップ優良事業者表彰」特別賞を受賞したと発表しました。

本表彰は、経済産業省・国土交通省・日本物流団体連合会・日本ロジスティクスシステム協会が主催する「グリーン物流パートナーシップ会議」によるものです。パナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社は、今回のモーダルシフトで協業した関係各社(パナソニック住宅設備株式会社、パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社、日本通運株式会社、日本貨物鉄道株式会社)とともに受賞しました。発表は2025年12月8日に行われ、表彰式は同年12月23日に開催されました。
背景:物流業界の課題とモーダルシフトの重要性
日本の物流業界は、ドライバー不足や長時間労働の是正といった労働問題、そして脱炭素社会の実現という環境問題という、二つの大きな課題に直面しています。こうした状況下、輸送をトラックから鉄道や海運に転換するモーダルシフトは、労働負荷の軽減と温室効果ガス排出量の削減に貢献できるとして注目されています。

特に貨物鉄道輸送は、他の輸送手段と比較して単位輸送量あたりのCO2排出量が少ないとされており、企業の温室効果ガス削減目標達成に寄与する施策として、政府や業界団体から推奨されています。
「物流パートナーシップ優良事業者表彰」について
「物流パートナーシップ優良事業者表彰」は、「グリーン物流パートナーシップ会議」が主催する制度です。荷主企業と物流事業者が連携し、環境負荷の低減や物流の効率化において顕著な実績を上げた取り組みを表彰することで、持続可能な物流の推進を目指しています。

取り組み概要:テクノビーム輸送のモーダルシフト
パナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社は、関係各社と連携し、北九州工場から近畿・中部地域への住宅用構造部材「テクノビーム」の輸送を、2024年11月よりトラック輸送から貨物鉄道輸送へ切り替えました。この切り替えにより、物流効率の向上とCO2排出量の削減を図っています。

具体的には、中継拠点を経由せずに、近畿・中部の配送拠点へ直接輸送するルートを確立しました。また、空で回送されていた31フィートコンテナ(約9.45メートルの大型コンテナ)を積極的に活用することで輸送能力を最大限に引き出しています。さらに、鉄道の運行スケジュールに合わせて生産計画を調整することで、輸送遅延が発生した場合でも、影響を最小限に抑えられる体制を構築しています。
加えて、部材を保護するための専用の角あてを導入し、高所での作業を不要とすることで、作業員の安全性を向上させ、荷役作業の効率化にも成功しています。パナソニックは、事業スローガンとして「くらしの“ずっと”をつくる。“Green Housing”」を掲げ、災害に強く、持続可能な住宅環境の実現に取り組んでいます。今回のモーダルシフトも、その理念をサプライチェーン全体で実践する取り組みの一環です。
評価点:単なる輸送手段の転換にとどまらない取り組み
今回の表彰において評価された点は、主に以下の3点です。

- 単なるモーダルシフトに留まらず、働き方改革の視点も取り入れた点。高所作業の廃止や積み込みマニュアルの整備によって、荷役作業の効率化を実現しています。
- 生産計画の柔軟性を確保し、輸送障害が発生した場合の対応体制も整備されている点。
- 荷主であるパナソニックと物流事業者の双方にメリットをもたらす取り組みである点。
物流事業者にとっては、九州から本州への輸送における輸送力とコンテナの有効活用につながります。
モーダルシフトによる効果
今回の取り組みによる具体的な効果は以下の通りです。

- CO2排出量:286t-CO2/年 削減(86%削減)
- トラックでの輸送距離:153,455km/年 削減
- トラックドライバーの労働時間:2,638時間/年 削減
- 空回送31フィートコンテナの活用:260コンテナ/年
表彰式の様子
表彰式は2025年12月23日に東京都千代田区で開催された「グリーン物流パートナーシップ会議」にて行われました。受賞した関係各社を代表して、パナソニック アーキスケルトンデザイン株式会社の社員が登壇し、表彰を受けました。
耐震住宅工法「テクノストラクチャー」について
パナソニックの耐震住宅工法「テクノストラクチャー」は、木造住宅の構造を強化するために、木と鉄を組み合わせた独自の梁「テクノビーム」を使用しています。1995年の発売以来、全棟に対して許容応力度計算による詳細な構造計算を行い、地震や台風などの災害、積雪に対する安全性を確保しています。
2023年12月には、繰り返す巨大地震にも耐えられる独自の基準を備えた「テクノストラクチャーEX」の提案を開始しました。「テクノストラクチャーEX」は、独自に生成した人工地震波を用いた4D災害シミュレーションを実施し、その結果に基づいて制震ダンパーを最適な量と配置で加えることで、繰り返す巨大地震への強さを実現しています。累計では79,000棟以上の実績があり、全国約350社のパナソニック ビルダーズ グループ加盟店やテクノストラクチャー工法採用ビルダーを通じて提供されています。
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