WDがAI時代のストレージ革新を加速
ウエスタンデジタル(Nasdaq: WDC)は、Innovation Day 2026において、AI需要に対応するハードドライブを刷新する新たなストレージロードマップを発表しました。これにより、AI駆動のデータ経済における戦略的なストレージインフラのパートナーとしての地位を強化するとしています。
今回の発表は、WDの事業変革が、拡張性のある容量、画期的な性能最適化、電力効率の向上、そしてコスト効率に優れた経済性を備えるインテリジェント・プラットフォームAPIを含む、新世代ストレージ技術を可能にしたことを示しています。
AIによるデータストレージ需要の増加
AIが膨大なデータを生成する中、データストレージへの需要は急激に高まっています。WDは、顧客のニーズ、特に信頼性と経済性を備えた容量、性能、電力効率、そして事業の中断を避ける迅速な認証に注力してきたとのことです。
Innovation Dayでは、これらの重要な顧客要件に対応しながら大規模に提供可能な技術が紹介されています。
WDの新時代と財務モデル
WDは、過去1年間で長期的な顧客パートナーシップへの転換、粗利益の拡大、リーダーシップの刷新による企業文化の変革といった戦略的施策を完了したとしています。これらの施策がWDの成功を後押しし、Nasdaq 100への採用やS&P 500の上位パフォーマーとしての評価につながったとのことです。
また、今後3~5年における新たな見通しを反映した財務モデルを公開しており、詳細はinvestor.wdc.comで確認できるとしています。
この勢いに伴い、WDはデータセンターを想起させるビジュアルを取り入れ、AI駆動のデータ経済に不可欠なストレージインフラを提供する企業への変革を表現する新たなブランディングを発表しました。
容量の革新:100TB超への道筋
WDは、ePMR(エネルギーアシスト垂直磁気記録)およびHAMR(熱アシスト磁気記録方式)を活用したデュアル技術リーダーシップ戦略を強化しています。世界最大容量となる40TB UltraSMR ePMR HDDが、2社のハイパースケール顧客において現在、的確性評価の段階にあり、量産は2026年後半に予定されています。
また、WDのHAMR HDDについても、2社のハイパースケール顧客と的確性評価を進めており、2027年量産立ち上げを予定しています。
WDは、HAMRの技術革新を活用することで、消費電力を増加させることなくePMRを60TBまで拡張し、HAMRは2029年までに100TBへと拡張する計画です。このデュアルパス戦略は、ePMRとHAMRの両技術が共通のアーキテクチャ上に構築されていることから、製造効率や歩留まりの向上、顧客にとってよりスムーズな製品移行を可能にするとしています。
HDDのパフォーマンス向上:QLCフラッシュとの差を縮小
AIワークロードの性能要件に対応するため、WDはHDD性能を根本から再定義する2つの革新技術を発表しました。これらは従来フラッシュ専用と考えられていたワークロードにも対応します。
フラッシュメモリが高コストであり、耐久性の制約がある中、経済性を損なうことなく、速度と容量のバランスをとった新たな性能階層を創出することを目指しています。
- 高帯域ドライブ技術:複数のヘッドが複数のトラックから同時に読み書きを行うことを可能にし、従来のHDDと比較して最大2倍の帯域幅を実現します。将来的に最大8倍の帯域幅へと拡張する計画があり、すでに顧客による検証のため提供が開始されています。
- デュアルピボット技術:独立して動作する2つ目のアクチュエータを別の回転軸(ピボット)に追加することで、HDDの性能を向上させます。
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