東陽テクニカ、量子コンピューティング人材育成を支援へ
株式会社東陽テクニカは、一般社団法人日本量子コンピューティング協会が実施する「量子ジェネラリスト講座」検定の受験料を、2025年12月分より学生と教員に対して全額負担すると発表しました。

この取り組みは、量子コンピューティング分野への本格参入を背景としています。東陽テクニカは、2025年7月にIQM Quantum Computersとの間で日本国内の代理店契約を締結しました。
教育と就業機会をつなぐことを目的としており、未来を担う量子技術の専門人材育成を強化し、量子技術の社会実装の促進に貢献していく方針です。
Ms.ガジェット支援の具体的な内容
今回の支援では、「量子ジェネラリスト講座」検定試験の受験料が対象となります。学生の場合は5,000円、一般の場合は9,800円となります。

支援期間は、2025年12月の検定(12月6日〜1月11日実施)から2028年12月の検定まで、3年間を予定しています。ただし、運用状況により変更となる可能性があるとのことです。
費用補助は毎年先着200名に限定され、1人あたりの申し込みは2回までと定められています。
Ms.ガジェット量子コンピューティングの現状と課題
量子コンピューターは、量子力学の原理を利用した次世代のコンピューターです。材料開発や自動運転開発、量子暗号通信、防衛、創薬、環境工学など、幅広い分野での応用が期待されています。
日本政府も2025年を「量子産業化元年」と位置付け、社会実装を推進しており、2030年までに国内利用者1,000万人、量子技術による生産額50兆円を目指しています。
しかし、その一方で、企業や大学において量子技術を扱える専門人材の不足が課題となっています。
Ms.ガジェット日本量子コンピューティング協会の取り組み
一般社団法人日本量子コンピューティング協会は、量子コンピューティングの知識を事業活用する人材(ジェネラリスト)と、量子コンピューティングを実装する人材(エンジニア)の育成を目指しています。
資格認定用の5種類の講座を開講し、毎月検定試験を実施しています。これまでに約260名が受験しており、2026年末時点で総受験者1,000名を目指しています。
同協会が提供する検定は、第三者機関による量子関連資格としては国内で唯一のものです。
Ms.ガジェット東陽テクニカの今後の展開
東陽テクニカは、今回の「量子ジェネラリスト」検定試験の支援にとどまらず、今後全ての講座を対象に学生・教員の検定料負担を予定しており、支援の拡大を検討しています。
同社は、最先端の計測技術のリーディングカンパニーとして、脱炭素、エネルギー、先進モビリティ、情報通信、ライフサイエンスなど、多岐にわたる事業を展開しています。
IQMとの連携により、量子コンピューターの活用分野を開拓し、ユースケースの創出や新たなビジネスモデルの開発を推進していく考えです。
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