トレックス・セミコンダクターから新製品が登場
トレックス・セミコンダクター株式会社は、2025年12月18日に、降圧DC/DCコンバータの新製品「XC9711シリーズ」を開発したと発表しました。同社は、本製品が高耐圧・低リップル・高温対応を備えている点を特徴としています。

不安定な電圧を安定供給
XC9711シリーズは、特に不安定になりがちな24V入力から、低リップルの3.3V/5Vを安定して出力できるとのことです。これにより、より信頼性の高い電源供給が可能になります。

過酷な環境下でも動作
本製品は、入力オーバーシュートや高温環境にも強い設計となっています。最大125℃の周囲温度での動作が可能なため、過酷な環境下での使用に適しています。これにより、FA(ファクトリーオートメーション)センサやセキュリティ機器など、幅広い産業用途への適用が期待されています。

同期整流降圧DC/DCコンバータとは
XC9711シリーズは、Nch-NchドライバFETを内蔵したブートストラップ方式の同期整流降圧DC/DCコンバータです。(同期整流降圧DC/DCコンバータは、効率的に電圧を変換する電源回路のことです。)入力電圧は4.5Vから60V、出力電圧は2.5Vから18.0Vの間で設定でき、最大1.0Aの出力電流に対応しています。

動作モードの選択
スイッチング周波数は800kHzで、MODE端子により動作モードをPWM制御とPWM/PFM制御から選択できます。(PWM制御とPFM制御は、電力効率やノイズ特性が異なる電源制御方式です。)PWM制御ではノイズ対策が容易であり、PWM/PFM制御では軽負荷から重負荷まで高効率を実現できるとしています。
小型・低消費電力・高効率を両立
60V入力クラスの製品としては、小型のソリューションサイズ(10.8×8.2mm)を実現しています。小型であることに加え、低消費電力、そして軽負荷時の高効率という、複数の利点を兼ね備えている点が大きな特徴です。
省エネと基板面積の削減に貢献
機器の待機時消費電力を削減できることに加え、中高耐圧LDO(ロー・ドロップアウト・レギュレータ)からXC9711シリーズへ置き換えることで、発熱量の抑制と基板面積の削減を同時に達成できると説明しています。
柔軟な設定と保護機能
外付け抵抗により出力電圧を設定できるため、同一品番を複数の電源ラインで使用できます。また、ソフトスタート時間を調整できる機能や、出力電圧の状態を監視するパワーグッド機能を搭載しており、電源シーケンスの構成が容易です。
さらに、電流制限、出力過電圧保護、サーマルシャットダウン、Lx端子短絡保護といった保護機能を内蔵しており、安全性を高めているとのことです。
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