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タムロン、耐熱性に優れたチップ型近赤外光源の実用化に成功

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目次

次世代の小型分析装置を実現する新技術

株式会社タムロンは、国立大学法人大阪大学の高原淳一教授との共同研究において、世界で初めてとなる「MIM(金属-絶縁体-金属)構造を用いたメタサーフェス近赤外光源」の実用化に成功したと発表しました。この技術は、高い耐熱性を備えたチップ型の光源です。

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これまで近赤外線を用いた分析装置は、光源の冷却装置が必要となるケースが多く、装置が大型化しやすいという課題がありました。今回の技術により、分光分析装置をハンディサイズへ小型化できる見込みです。

Ms.ガジェット
分析装置が小型化されれば、現場での測定がより手軽に行えるようになりますね。産業分野での活用が期待されます。

熱劣化を克服した独自の製造技術

近赤外光源として注目されるMIM構造は、薄型かつ軽量で効率的な光放出が可能です。しかし、十分な放射強度を得るために高温状態にすると劣化が生じることが実用化の壁となっていました。

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同社は、長年培ってきた「GM(ガラスモールド)レンズ」製造における熱処理や熱マネジメント技術を応用することで、この熱劣化を回避する独自技術を開発しました。これにより、極めて高い熱負荷に耐え得る光源の実用化を実現しています。

MIM構造を用いたメタサーフェス近赤外光源の主な特徴は以下の通りです。

  • 薄型・軽量なチップ型構造による優れた実装性
  • 広帯域な近赤外波長を放射可能
  • 高い熱負荷に耐え得る耐熱性能
Ms.ガジェット
カメラレンズ製造で培ったノウハウが、全く異なる分野の技術に応用されている点は非常に興味深いです。

製品の主な性能値

同社が発表した代表的な性能値は以下の通りです。発光体は400℃から800℃の温度域で使用可能となっています。

項目 代表値
使用温度範囲 400℃~800℃
消費電力(発光体500℃時) 1.5W
デバイス耐熱温度 250℃
寿命(発光体500℃連続発光時) 1,000時間以上

なお、デバイス表面温度については、発光体を500℃で局所加熱した場合、弱空冷時で50℃、無冷却時でも85℃に抑えられるとのことです。

Ms.ガジェット
小型でありながら1,000時間以上の寿命を確保している点は、実用面で大きな強みとなりそうですね。

今後の展開とフォーラムでの公開

同社は本技術の詳細について、2026年7月3日に開催される「赤外線アレイセンサフォーラム2026」にて講演および展示を行うと発表しました。あわせて、2026年秋より順次、本光源を試用できるコマーシャルサンプルの提供を開始する予定です。

この光源は、肌状態や血流の測定といったヘルスケア分野や、食品・農業分野における成分測定、さらには構造物の劣化診断など、幅広い産業分野での貢献を目指すとしています。

Ms.ガジェット
幅広い産業での活用が見込まれる技術だけに、秋からのサンプル提供開始が待たれるところです。

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