新電元工業株式会社は、このたびJCOM株式会社の通信設備局舎に、同社のリチウムイオン電池システムが採用されたことを発表しました。
導入の背景と選定理由
放送・通信インフラ設備は重要な社会基盤のひとつであり、停電時も含めて途切れなく稼働する確かな信頼性が求められています。リチウムイオン電池は小型高容量である特徴から、通信インフラ設備の次世代バックアップ電源向けとして慎重な検証が重ねられてきました。新電元工業は、長年培ってきた通信インフラ電源の信頼性技術により性能要件を達成し、2026年に製品化しています。

CATV(ケーブルテレビ)サービスを安定提供するJ:COMでは、バックアップ電源システムの導入検討において、「電池の状態可視化や運用高度化」「設備の省スペース化」「重量の軽量化」を実現可能な点などが評価され、今回の採用に至ったとしています。
採用されたリチウムイオン電池システムの特徴
放送・通信インフラ設備の要件に対応する主な特徴として、以下の要素が挙げられています。
- 高信頼・長寿命のLFP(リン酸鉄系)電池を搭載しています。
- 並列冗長構成による高い可用性を備えています。
- 前面保守設計および低リフト構造を採用しています。
- 電池状態のリアルタイムな監視機能に対応しています。
- 耐震性能や電池モジュールの安全規格を取得しています。
安全面においては、リン酸鉄系のリチウムイオン電池を採用していることに加え、IEC認証の取得や、メーカーでの釘差し試験、落下試験の実施、条例キュービクル規格の取得など、安全性に配慮した設計と評価が行われている点が決定の要因となったとのことです。
導入による効果
J:COMでは本システムの導入により、停電時におけるサービス継続性の強化をはじめ、電池管理の効率化およびメンテナンス負荷の軽減を見込んでいます。あわせて、設備更新時の設置制約の緩和や、将来的な拡張性の確保といった導入効果も期待されています。
新電元工業では、今後もCATV事業会社をはじめとする放送・通信インフラ分野において、高信頼・高効率なエネルギーソリューションの提供を通じて社会インフラの安定運用に貢献していく方針を示しています。
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