ローデ・シュワルツ、IPG Automotiveとの連携を強化

自動車業界向けソリューションの強化

ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社は、日本の自動車業界に革新的な価値を提供するため、IPG Automotive株式会社との連携を強化すると発表しました。

この提携強化は、自動車業界向けのソリューションを拡充し、より高度な技術開発をサポートする目的で行われています。両社は、自動運転技術の進化に対応するため、協調体制を強化していきます。

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワーク、サイバーセキュリティ分野でグローバルに事業を展開しています。90年以上にわたり、最先端技術の開発を支え、技術の限界に挑戦し続けている技術指向のグループです。

ADAS/AD HILテストの開発ラボへの移行

IPG Automotive社は、バーチャルテスト・ドライビングの分野でリーダーシップを発揮しています。今回、ローデ・シュワルツ・ジャパンと協力し、従来は試験場でのみ実施されていた自動運転（AD）車載レーダーのHIL統合テストを、開発ラボへ移行させました。（HILとは、実際のハードウェアをシミュレーション環境に接続してテストする手法のことです。）

この連携により、IPG Automotive社のCarMakerシミュレーション・ソフトウェアと、ローデ・シュワルツのR&S AREG800A車載用レーダーエコー発生器、R&S QAT100アドバンスドアンテナアレイ、R&S RadEsTレーダー・ターゲット・シミュレータとの組み合わせが可能になりました。

これにより、自動車メーカーやTier 1サプライヤーは、Euro NCAPで定義されているようなADAS/ADシナリオのシミュレーションを行い、製品開発の時間効率とコスト削減を実現できます。

両社のコメント

IPG Automotive株式会社の代表取締役社長である清水圭介氏は、「ローデ・シュワルツ・ジャパンの大崎オフィス設備が拡張されたことにより、ローデ・シュワルツのテスト機器とIPG AutomotiveのCarMakerソフトウェアを用いたHILシステムの共同セットアップとデモンストレーション、そして日本のお客様のニーズにお応えする交通シナリオシミュレーションの開発のための環境を整えることができました」と述べています。

ローデ・シュワルツ・ジャパンのT&M事業本部営業部長である菅原則和氏は、「国内の自動車業界の方々に、IPG Automotive社と弊社製品の組み合わせによる、自動運転車載レーダーのHILテストシステムを活用して頂くことで、製品開発を加速させるための一助となれば幸いです」とコメントしています。

今後の展望

ローデ・シュワルツは、今後も技術革新を通じて、より安全で“つながる”社会の実現に貢献していく考えです。今回のIPG Automotive社とのパートナーシップ強化は、その一環として位置づけられています。

IPG Automotive社も、バーチャル・テスト・ドライビング技術のリーディングカンパニーとして、自動車開発の効率化と品質向上に貢献していくことを目指しています。

両社は、今後も緊密に連携し、自動車業界のニーズに応えるためのソリューション開発を推進していく方針です。

関連情報

今回のプレスリリースに関する画像や詳細な情報は、以下のウェブサイトで確認できます。

http://www.press.rohde-schwarz.com

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