パナソニックグループ、インテリア建材を大幅リニューアル
パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社は、インテリア建材「NEWベリティス」を発表しました。山田昌司氏が代表取締役 社長執行役員を務める同社は、2026年4月1日より受注を開始する予定です。
背景にある住宅ニーズの変化
近年、建築資材価格の高騰が続いています。これを受け、住宅購入者の約半数は予算の都合から間取りを小さくせざるを得ない状況にあると一般社団法人住宅生産団体連合会が調査しました。一方で、住宅購入やリノベーションにおいて「リビングの広さ」を重視する人も4割を超えているそうです。
そのような状況下で、NEWベリティスは「面積以上に広く見せる空間」の実現を目指しています。快適な住環境を求める消費者に対応するため、空間演出のアイデアに重点を置いたリニューアルとなっているようです。
NEWベリティスのコンセプトと専門家のアドバイス
NEWベリティスは「空間を広く、選びやすく。」というコンセプトのもと開発されました。パナソニック ハウジングソリューションズは、大阪公立大学 生活科学研究科の酒井英樹教授から、快適な暮らしのために「広さ」を演出する手法について助言を受けているとのことです。
その結果、「明るくする」「視線をつなげる」という2つの工夫が、NEWベリティスの開発に活かされました。これらの要素を通じて、住空間の広がりを感じさせる効果が期待されています。
NEWベリティスの主な特長
1. 明るい色柄と採光部材の追加
NEWベリティスでは、空間を明るく開放的に見せるための「明るい色柄」が新たにラインアップに加えられました。さらに、より多くの光を取り込む「採光部材」も追加され、住空間全体の明るさを向上させる工夫が施されています。
2. 空間を一体化する部材の追加
「ハイドア」は、壁に溶け込むように収納できるドアで、空間を一体化させる効果があります。また、「壁面部材」は、視覚的な広さを演出するデザインが特徴です。これらの部材が、NEWベリティスのラインアップを拡充し、多様な空間演出を可能にすると考えられます。
3. 現場の効率化とAI積算サービスの導入
NEWベリティスは、「高耐久品質」を追求し、現場での施工における信頼性を高めています。また、積算時間（見積もりにかかる時間）を短縮するため、「写真de AI積算」サービスを導入しました。このサービスは、図面から自動的に見積もりを作成するもので、積算時間を約5分に短縮できる可能性があるとのことです。ただし、図面の精度によっては見積もりができない場合や、AIが内容を正しく読み取れない場合もあるため、見積もり内容の確認が必要とされています。
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