再エネ設備のサイバーリスク分析を支援する新データセット
パナソニックHDは、ドイツの応用研究機関であるFraunhoferと共同で、再生可能エネルギーシステムを対象としたサイバーセキュリティ研究用のデータセット「Data4Cyber」を公開しました。太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギーの導入が進むなか、遠隔制御の普及に伴うサイバー攻撃のリスクが増大しています。

これまで、通信データや制御情報、物理的な動作データを統合的に扱い、かつ公開可能なデータセットは不足していました。本データセットは、これらの情報を1秒単位で同期させている点が特徴です。サイバー攻撃が電力システムの動作に与える影響を、一貫して分析することが可能となっています。
Ms.ガジェット物理データと制御指令を統合した高度な分析環境
Data4Cyberは、エネルギーマネジメントシステム(EMS)を模擬した実験環境から収集されたデータです。このデータセットには、以下の情報が含まれています。

- 発電量や負荷、蓄電池の状態、電力フローなどの物理データ
- EMS制御指令や電力価格などの運用データ
- Modbus/TCP(産業機器制御用の通信規格)やMQTT(軽量メッセージ通信プロトコル)などの通信データ
各時刻には攻撃の有無やフェーズがラベル付けされており、通信レイヤへの攻撃がどのように設備へ波及するのかを詳細に追跡できます。
Ms.ガジェット幅広い産業分野での活用に期待
本プロジェクトにおいて、FraunhoferのFIT(情報技術研究所)とFKIE(通信・情報処理・人間工学研究所)は実運用に近い実験環境の構築を担当しました。パナソニックHDは、再生可能エネルギー制御やEMSの実運用に関する知見を活かし、攻撃シナリオの設計や制御挙動のモデル化を担っています。
このデータセットは、オープンデータ(CC BY 4.0)として公開されており、電力会社や設備メーカー、セキュリティ企業などが技術開発に活用できる予定です。再生可能エネルギーの安全な普及に向けた、重要な分析基盤として機能することが期待されています。
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パナソニックHD、再エネ設備向けセキュリティ研究用データセット
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