Pale Blueとアクセルスペースが実証契約を締結
株式会社Pale Blue(以下、Pale Blue)は、2027年にホールスラスタの宇宙実証を実施すると発表しました。Pale Blueは、2025年12月16日付で、軌道上実証サービスを提供する株式会社アクセルスペース(以下「アクセルスペース社」)と実証契約を締結したとのことです。

「PBH-100」の特長
Pale Blueが宇宙実証を行う「PBH-100」は、高い推力と高い比推力を両立する50~200kg級の衛星向けのスラスタ(推進薬を噴射して推進力を得るエンジンのこと)です。従来の小型衛星向けホールスラスタと比較して起動速度を大幅に短縮し、衛星のミッション機器の作動時間を最大化することを目的としています。

アクセルスペース社の支援体制
アクセルスペース社は、宇宙用コンポーネントの軌道上実証を支援する「AxelLiner Laboratory」サービスを提供しており、汎用性の高い小型衛星バス技術を活用しています。これにより、実証機器の搭載から打ち上げ機会の提供、そして運用支援までを一貫してサポートする体制となっています。

Ms.ガジェット両社の協力関係
Pale Blueは、これまでアクセルスペース社が製造する小型衛星のスラスタの開発、及び製造を手掛けてきた実績があります。今回の実証契約に加え、両社のさらなる協業関係を深めるための覚書も締結され、今後の連携が期待されています。
アクセルスペース社のコメント
アクセルスペース社 代表取締役 中村友哉氏は、今回の契約締結について「Pale Blue様が開発する小型ホールスラスタを、当社が提供するAxelLiner Laboratoryサービスを利用して軌道上実証することで合意に至ったことを大変嬉しく思います」とコメントしています。また、迅速な軌道上実証機会の提供に加え、衛星コンポーネントのユーザでもある立場を活かした知見の提供により、Pale Blueのグローバルなビジネス展開を支援していく意向を示しました。
Ms.ガジェットPale Blue社のコメント
Pale Blue 共同創業者 兼 代表取締役 浅川純氏は、今回の実証契約締結について「小型ホールスラスタ「PBH-100」の2027年の軌道上実証に向け、アクセルスペース様と実証契約を締結できたことを大変光栄に思います」と述べています。製品の特長である高い推力・比推力と迅速な起動性能を宇宙空間で実証し、アクセルスペース社とのパートナーシップを深化させ、小型衛星市場の拡大に貢献していくと表明しています。
Ms.ガジェットアクセルスペース社について
アクセルスペース社は、「Space within Your Reach~宇宙を普通の場所に~」をビジョンに掲げ、小型衛星の開発に取り組んでいます。小型衛星の設計、製造、軌道上運用における独自技術を基盤に、顧客の宇宙ミッション実現のための衛星開発・運用事業「AxelLiner」や、自社の光学衛星コンステレーションによる地球観測データ提供事業「AxelGlobe」を展開しています。
Pale Blueについて
Pale Blueは、小型衛星向けのスラスタを開発・製造し、世界中の衛星事業者に提供しています。創業以来、推進機の宇宙作動に複数回成功しており、信頼性の高いソリューションを提供しているとされています。今後は製品ラインナップの拡充と生産体制の強化を進め、拡大する推進機の需要に応えていく方針です。
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