企業におけるAI導入の実態と調査背景
アイデンティティ管理サービスを提供するOkta, Inc.の日本法人であるOkta Japan株式会社は、企業でのAIツール利用状況をまとめた調査レポート「Okta Enterprise AI Index」を公開しました。本調査は2022年6月から2026年6月までの4年間、同社のプラットフォームを利用する20,000以上の組織から得られた匿名化データに基づいています。
調査対象は、ナレッジワーカーや開発者が利用する「すぐに使えるソフトウェアとコーディングアシスタント」です。具体的には、基盤モデルや開発者ツール、エンタープライズ検索、コラボレーション、音声文字起こし、クリエイティブスイートといった6つの機能カテゴリに焦点を当てています。
Ms.ガジェット急成長するAIアプリとAnthropicの躍進
調査では、顧客成長率が特に高い「AIネイティブ」企業と、既存のプラットフォームを強化した「AI強化型」企業の2種類に分類し、成長率を算出しています。その結果、急成長アプリのランキングでは、Anthropicがベンチマークスコア100.0で1位、OpenAIが66.9で2位となりました。
また、成長軌跡を分析したところ、2026年3月には企業アカウント数でAnthropicがOpenAIを追い抜いたことが確認されています。さらに翌月の2026年4月には、月間アクティブユーザー数(MAU)においてもAnthropicがOpenAIを上回りました。
一方で、総ボリュームの観点ではMicrosoft 365やGoogle Workspaceといった既存プラットフォームが依然として市場を大きく占めています。企業は特定のツールに絞らず、既存のプラットフォームと特化した新興AIツールを併用する傾向が強まっています。
Ms.ガジェット自律型AIエージェントへのパラダイムシフト
本調査により、企業におけるAI利用は過去4年間で大きな変化を遂げていることが判明しました。GitHub Copilotに代表される「オートコンプリート」の時代から、ChatGPTによる「チャット」の時代を経て、現在はAIが複雑なタスクを自律的に実行する「自律型AIエージェント」へと移行しています。
2025年春以降、CursorやClaude Codeといった特定の「AIネイティブ」アプリがホッケースティック型の急激な成長を記録しました。これにより、企業はAIエージェントを「新たなデジタルワーカー」として扱うようになっています。
2026年6月現在、すでに57%以上の企業顧客が2つ以上のAIプラットフォームを同時に使用しています。単一プロバイダーのみを利用する企業の割合は減少傾向にあり、企業は用途に合わせて最適なツールを組み合わせる「マルチベンダー」戦略を加速させています。
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