Mozilla Corporationは2026年9月16日、日本国内のユーザーに向けて、Android版およびデスクトップのブラウザ内で直接利用できる無料の「Firefox組み込みVPN」の提供を開始したと発表しました。
本サービスは2026年3月に米国や欧州などの一部地域で無料ベータ版として先行提供が開始され、順次展開されてきた機能です。デスクトップ版に加え、今回新たにAndroid版にも対応し、日本国内では初めての提供となります。
公衆Wi-Fi利用時のリスクに対応
カフェやホテル、空港などで提供されている公衆Wi-Fiは非常に便利な一方、セキュリティ上のリスクを伴います。保護されていないネットワークを使用すると、通信トラフィックが第三者に覗き見される恐れや、閲覧しているサイトが把握される可能性があります。

また、IPアドレスからおおよその位置情報が推測され、複数のサイトをまたいでオンラインでの行動履歴が記録されるケースも存在します。Mozillaはこうしたリスクからユーザーを守り、プライバシー保護をすべての人にとって利用しやすいものにするため、ブラウザに直接VPN機能を標準で組み込んでいます。
Firefox組み込みVPNの主な特徴
今回提供が開始されたVPN機能には、主に3つの特徴があります。
- ワンクリックで起動:デスクトップ版またはAndroid版のFirefoxであれば別アプリのダウンロードは不要で、ツールバーのボタンからワンクリックでオンとオフを切り替えられます。
- 毎月50GBの大容量が無料:利用料金は一切かからず、毎月最大50GBまでのデータ通信を無料で保護します。
- 広告表示やデータ販売なし:一部の無料VPNアプリと異なり、ユーザーの閲覧データを販売したり通信に広告を挿入したりすることは行われません。
サービス概要と対応環境
「Firefox組み込みVPN」の仕様や対応OSは以下のとおりとなっています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 機能名称 | Firefox組み込みVPN |
| 利用料金 | 無料(月額最大50GBまで) |
| 対応OS・デバイス | デスクトップ版Firefox(バージョン149以降)、Android版Firefox |
| 保護の範囲 | Firefoxブラウザ内で発生するトラフィックのみ |
※プロキシネットワークを経由してIPアドレスを隠蔽し、通信を暗号化する仕組みとなっています。
Mozillaでは、強化型トラッキング防止機能や総合的なCookie保護といったこれまでの機能に加え、今回のVPN機能や「振って要約」などの新機能を通じて、プライバシーを核としたブラウジング体験の拡充を続けているとのことです。
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