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空調製品からレアアース磁石を循環利用する新スキーム
三菱電機株式会社は、信越化学工業株式会社および株式会社エコアドバンスと連携し、家庭用空調製品のレアアース磁石を回収・再資源化する自己循環リサイクルを開始しました。本スキームは、家庭用空調製品から回収した磁石を再び新しい家庭用空調製品に利用する取り組みです。

近年、レアアースなどの希少資源は採掘量に限りがあることや、環境負荷が高いことが課題となっています。一方で、家庭用空調製品からの回収は、部品の分解難易度やコストが障壁となり、回収率が低い状況が続いていました。同社は一貫した管理体制を構築することで、この課題解決を図るとしています。
Ms.ガジェット家庭用空調からの資源回収は難易度が高いとされていますが、国内初の取り組みとして今後の展開が注目されます。
回収から再利用までの具体的な流れ
本スキームでは、関係会社が協力して以下のプロセスで資源循環を実現しています。
- 家電リサイクル法に基づき、家庭用空調製品を回収・解体する
- 圧縮機を分解し、ローター部品(モーターの回転子を構成する部品群)を取り出す
- ローター部品からレアアース磁石を回収する
- 磁石からレアアースを分離・精製して再資源化する
- 再資源化したレアアースを用いた磁石を再び家庭用空調製品へ活用する
このプロセスにより、同社が国内で家庭用空調製品を製造する際に使用するレアアースのうち、約35%(重量ベース)を再利用できる見込みとなっています。なお、対象となるレアアースはネオジム、プラセオジム、ジスプロシウム、テルビウムの4元素です。
Ms.ガジェット必要な資源の約3割をリサイクルでまかなえるというのは、資源の有効活用として非常に大きな意義がありますね。
今後の展望とサーキュラーエコノミーの推進
同社は今回の取り組みを皮切りに、今後はレアアース磁石を使用する業務用空調製品や、その他の製品群についても資源循環スキームの構築を目指すとしています。
サーキュラーエコノミー(循環型経済)の取り組みを一層推進することで、希少資源の有効活用と環境負荷低減の両立に貢献する方針です。同社は今後も持続可能な社会の実現に向け、グループ全体で環境対応を強化していくとのことです。
Ms.ガジェット空調以外の製品にもこの循環の輪が広がれば、より大きな環境負荷低減効果が期待できそうです。

三菱電機、家庭用空調製品のレアアース磁石再利用
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