本実証実験では、試作品を実際の医療・介護現場で使用し、調理品質や操作性、実用性などを検証するとのことです。また、調理を行う介護従事者や食事を召し上がる方を対象に、食べやすさや満足度、調理負担などについての調査を実施し、より使いやすい製品への改良を進めるとしています。
Ms.ガジェット現場のニーズから生まれた自動調理器の実証実験というのは、実用化に向けた大きな一歩ですね。
「まとまりマッシュ食」の特徴と自動調理器の開発

嚥下障害(食べ物をうまく飲み込めない状態のこと)のある方に提供されてきたペースト食は、見た目や食感、味わいの面に課題があるとされています。「まとまりマッシュ」は、ペースト食と普通食の中間に位置する新しい食形態です。
舌や歯ぐきで押しつぶせる柔らかさでありながら、粒がありつつもバラバラにならないようにまとめて嚥下しやすくした食事となっています。焼き魚や肉料理などのパサつきのある食材も、粘性のある食材と一緒にマッシュすることで、トロミ剤や水を添加することなく食材本来の風味を損なわずに調理できるとのことです。
今回開発する自動調理器には、貝印のコードレスブレンダーで培った電動回転技術が活用されています。毎分約14,000回転のハイパワーモーターと刃の設計技術を組み合わせることで、従来は手作業で時間や手間がかかっていた調理を自動で行えるよう開発が進められています。
Ms.ガジェットトロミ剤を使わずに素材の風味を活かせるというのは、食事の楽しみが増える素晴らしい工夫ですね。
今後の展望とスケジュール

2026年9月より、「つばさ静岡」をはじめとする複数の医療・福祉施設において実証実験を開始する予定です。食べる方や調理する方の双方の使用感や負担、運用上の課題などを検証し、家庭での利用も見据えた製品改良を進めるとしています。
実証実験で得られた知見については、日本摂食嚥下リハビリテーション学会をはじめとする専門領域での発表や展示も視野に入れ、医療・介護現場から在宅介護に至るまで新たな食支援の選択肢として社会実装を目指すとのことです。

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