ポーランドのAlior Bankが仮想化基盤を刷新
日立製作所のグループ会社であるHitachi Vantaraは、ポーランドの主要銀行であるAlior Bankが、ITインフラのモダナイゼーションを進めていることを発表しました。このプロジェクトは、コスト削減や運用の簡素化、および将来的なビジネス成長への対応を目的として実施されています。
Alior Bankは、銀行業務を支える数百台の仮想マシンを従来のプラットフォームから、Hitachi Virtual Storage Platform One(VSP One)とRed Hat OpenShiftを組み合わせた環境へ移行します。これにより、仮想化コストを60%削減できる見込みであると説明しています。
デジタル化に伴うレガシーシステムの課題
銀行業界ではデジタルサービスの進化やAI活用が拡大していますが、従来の仮想化プラットフォームがコスト増加や運用複雑化の要因となっているケースが少なくありません。調査によると、59%の銀行が依然としてレガシー技術(古い技術)に関する課題を抱えているとのことです。
こうした背景から、データインフラを簡素化し、変化するアプリケーション要件に柔軟に対応できる統合プラットフォームの導入が進んでいます。Alior Bankも、俊敏性やレジリエンス(回復力)の向上を目指し、今回の技術刷新に着手しました。
運用の効率化と高い可用性を実現する構成
今回の移行では、Hitachi Global-Active Device(複数拠点間でデータを同期・共有する技術)を活用し、複数拠点でのアクティブ-アクティブ構成が導入されています。これにより、ダウンタイムを最小限に抑えた継続運用が可能となり、高い信頼性を確保しています。
あわせて、Hitachi VantaraのCSI(Container Storage Interface)ソフトウェアを組み込むことで、ストレージの自動化機能をRed Hat OpenShiftへ直接統合しています。これにより、仮想マシンとコンテナ化されたワークロードを一元管理できる環境を実現しました。
期待される運用効果と今後の展望
Alior Bankは、今回の技術刷新により、以下のような具体的な運用効果を見込んでいます。
- 仮想化コストの約60%削減
- 2年半以内での投資回収
- 複数拠点間のアクティブ-アクティブ構成による運用継続
- 仮想マシンおよびコンテナ化されたワークロード管理の簡素化
- 単一プラットフォームへのワークロード統合
現在、Alior Bankではストレージシステムの導入が完了しており、数百台の仮想マシンを新しいプラットフォームへ移行する作業が進行中とのことです。この新しい環境により、アプリケーション開発および展開プロセスの標準化がさらに進められる予定となっています。
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