GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は、自治体の複雑なネットワーク構成を熟知するホワイトハッカーが実際の攻撃者と同じ手法で侵入を試みる「地方公共団体向けペネトレーションテスト・パッケージ」の提供を開始しています。
地方公共団体におけるネットワークの高度化と背景
近年、地方公共団体においては、業務効率化や住民サービス向上のため、従来の強固な三層分離モデル(αモデル)から、クラウドサービス等を活用する新たなモデル(α’モデルやβ/β’モデル等)への移行が進んでいます。しかし、ネットワーク構成の変更やクラウドとの連携はシステムを複雑化させ、設定不備や運用上の死角を生む要因にもなっています。

これらの死角は従来の自動化された脆弱性診断ツールでは発見が難しく、「もし攻撃者に狙われた場合、本当に境界防御を突破されないか」といった現実的なリスクを測ることができない状況となっています。同社は2025年度(令和7年度)、総務省直轄の事業として全国の地方公共団体を対象としたペネトレーションテスト調査の2事業(都道府県・町村分および市・特別区分)について、双方とも受託・遂行した実績があるとのことです。
Ms.ガジェット地方公共団体向けペネトレーションテスト・パッケージの概要
本サービスは、地方公共団体運営に不可欠なシステム群に対し、実際の攻撃者目線で侵入テスト等の疑似攻撃を行う実践的なセキュリティ評価サービスです。表面的な脆弱性だけでなく、侵入・横展開・情報漏えいにつながる現実的なリスクをあぶり出すとしています。

本サービスが解決する主な課題や検証メニューは以下の通りです。
- 波及(横展開)リスクの遮断:境界防御が突破され、インターネット接続層から総合行政ネットワーク(LGWAN)層等へ侵害される可能性がないかを検証します。
- 総務省ガイドライン準拠と改善:単なるリスクの指摘に留まらず、具体的な改善策まで提示します。
- 設定・運用上の人為的リスクの特定:Active Directory等の認証基盤の運用やSaaSの設定不備など、運用設計に潜むリスクを特定します。
また、地方公共団体のシステム環境や予算に合わせて選択可能な検証メニューの例は以下のテーブルのとおりとなっています。
| 検証メニュー | 内容 |
|---|---|
| 三層分離モデルの適切性調査 | α’モデルでのローカルブレイクアウトやβ/β’モデルの侵害調査 |
| 認証基盤セキュリティ調査 | Active Directory等の権限奪取・内部侵入リスク評価 |
| 外部侵入可能性調査 | 公開情報調査(OSINT)調査、VPN・ネットワーク端点等の調査 |
| 外部サービス・サプライチェーン調査 | LGWAN-ASPや利用中SaaSやセキュリティソリューションの設定調査 |
| 住民サービス窓口調査 | 団体公式Webサイト、行政手続き、電子申請等の脆弱性調査 |
| インフラ・閉域網調査 | 交通・水道などの閉域網ネットワークに対する侵入可能性の調査 |
※ローカルブレイクアウトとは、各支社や拠点から特定の通信を本社のデータセンターを経由させず、直接インターネットへ接続するネットワーク方式のことです。
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