エクボが取り組む共振・共鳴現象の技術探索
エクボ株式会社は、物理現象や生体現象に含まれる「共振・共鳴」に着目し、その解明と活用を進めています。これまでにも40Hz前後の振動刺激による脳波のγ波リズム誘発や、電磁共鳴を利用したテスラコイルの検討など、振動やリズムに関わる技術開発を行ってきました。
今回公開された「音響ビーム」の実験は、空気や音響の共鳴現象を活用する取り組みの一環です。音波を単なる聴覚情報としてではなく、共鳴を通じて空気を動かし、物体に作用する力として捉え直す試みとなっています。
Ms.ガジェット共鳴型音響力発生器の構造と仕組み
実験に使用された装置は、内部に空洞を持つ筐体の両側にスピーカーを対向配置した構造です。筐体内部で音波を共鳴させることで音響エネルギーを高め、設けられた開口部から一定の指向性を持って外部へ放射する仕組みです。
通常のスピーカー再生とは異なり、局所的な空気の流れや圧力作用を取り出すことを目的としています。この指向性を持った作用を、同社では「音響ビーム」と定義しています。
本装置の主な特徴は以下の通りです。
- 対向配置したスピーカーによる筐体内部の共鳴
- 開口部からの指向性のある音響放射
- 電気駆動による非接触の空気流発生
Ms.ガジェット音響ビームによる物体への作用確認
実験では、発生器から放射される音響ビームが物体にどのような影響を与えるかが検証されました。確認された主な現象は以下の通りです。
| 確認された実験 | 結果 |
|---|---|
| ロウソクの炎 | 炎に向けて放射し、消える様子を確認 |
| 紙コップの移動 | 紙コップに向けて放射し、転がる現象を確認 |
| 作用力・反作用力 | 電子天秤への放射で作用力と反作用力を測定 |
これらの実験により、共鳴条件を整えることで、音波が空気流や物体への作用力として機能することが確認されました。
電気駆動による「音響ブロー」の将来性
工場の検査ラインなどで用いられる圧縮空気によるエアブローに対し、本装置は電気駆動のスピーカーを用いる点が特徴です。配管や圧縮空気源を必要としないため、新たな非接触ブロー技術としての活用が検討されています。
今後は、風速や作用力、消費電力や安全性などを総合的に評価し、具体的な用途の検討が進められるとのことです。同社では、この技術に関心を持つ企業や研究機関との共同研究や技術相談を歓迎するとしています。
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