デジタルダイナミック、奈良生駒データセンターでGPUサーバー運用を開始
デジタルダイナミック株式会社は、2024年12月より、株式会社IDCフロンティア(IDCF)の「奈良生駒データセンター(奈良県生駒市)」内でGPUサーバーの運用を開始しました。

今回の運用開始により、デジタルダイナミックは既に運用している「東京府中データセンター」に加え、西日本における主要拠点として「奈良生駒データセンター」でのGPUサーバー運用を開始しました。これは、分散型AIデータセンター事業として計画・推進している九州、東北との併せて設置エリアが拡大することを意味します。
国内東西2拠点でのデータセンター提供により、災害リスクを分散させ、環境の整ったインフラを提供することが可能となります。
背景と目的
生成AIの社会実装が加速する中で、GPUサーバーの需要は増加しています。同時に、高価で精密なGPUサーバーを自然災害から守ることが、AI開発企業や投資家にとって重要な課題となっています。

デジタルダイナミックは、これまで「東京府中データセンター」で大規模なGPUクラスタを組成してきました。今回、リスク分散と電力供給の安定性を追求し、IDCFの最新鋭拠点である「奈良生駒データセンター」にインフラを構築し、GPUサーバーの設置および運用を開始しました。
奈良生駒データセンターの特長
奈良生駒データセンターは、GPUサーバーのような高負荷・高発熱機器の運用に最適化された設備を備えています。
- 災害リスクを極小化した立地:大阪湾から約26km離れた内陸部、海抜135mの高台に位置し、津波リスクが低い立地です。活断層からも約1.8km離れており、生駒市の土砂災害・洪水ハザードマップにおいても危険度が低いエリアです。建物には基礎免震構造を採用し、震度6強の地震にも対応しています。
- GPU稼働を支える大容量電力と72時間の連続運転:最大受電容量50MWの大規模データセンターであり、ラックあたり9kVA以上の電力供給に対応可能です。非常用発電機は72時間の無給油連続運転が可能です。
- 最先端のセキュリティとネットワーク:入館システムには顔認証およびQRコード認証を採用し、物理鍵を撤廃したタッチレスセキュリティを実現しています。ネットワーク面では、大阪・堂島エリアとの低遅延接続、関西圏のIXへの接続性を備えています。
今後の展望:「分散型AIデータセンター」構想
今回の開設により、現在進行中の分散型AIデータセンター開設プロジェクトと合わせ、より広範囲なエリアをカバーする計画が進んでいます。
- 関東:東京府中データセンター(IDCF) – 首都圏の低遅延アクセスを重視
- 関西:奈良生駒データセンター(IDCF) – 最高レベルのBCP対策と電力安定性を重視
- 九州:分散型AIデータセンター九州リージョン薩摩川内DC
- 東北:分散型AIデータセンター東北リージョン福島双葉町DC
デジタルダイナミックは、計算力利用顧客に合わせたサーバー運用拠点の確保を進め、地政学的リスクを分散させた「止まらないAIインフラ」の構築を加速させていくとしています。
高品質なデータセンターで実現する、「推論AI時代のGPUクラスタ」
IDCFのオウンドメディアでは、デジタルダイナミックとモルゲンロット社のインタビュー記事が掲載されています。大規模GPUクラスタ構築に求める基準や、今後の分散型AIデータセンター構想について語られています。
URL:https://www.idcf.jp/case/digital-dynamic.html
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