クラウドコスト削減サービス「CloudCut(クラウドカット)」を提供する株式会社〇は、自社が見積や診断のために顧客から受領したAWS(Amazon Web Services)の実請求データを対象に、請求書から割引の効き具合を正しく判定する手法を独自に確立し、2026年8月4日に自社サイトで公開しました。
調査結果:表面上の割引率と正味効果に約5倍の乖離
「いま割引はどれくらい効いていますか」という問いに対し、請求書のマイナス行を合計し、請求総額で割るという計算をしている現場は少なくありません。CloudCutが実請求書を複数月分並べて検算したケースでは、この計算で15.0%という値が算出されました。

しかし、Savings Plans(以下SP)のコミット費用を差し引いて計算し直したところ、実際の正味効果は2.9%にとどまることが判明しています。同じ請求書から約5倍離れた数字が出てくる原因は、SPの費用が請求書に二つの行として現れる構造にあります。
なお、SPの割引が乗っている部分だけを分母にとると17.5%となります。2.9%と17.5%はどちらも間違いではありませんが、分母が異なるため、乗り換えや構成変更の判断に使えるのは総額に対する効果を示す数値となります。
Ms.ガジェットAWS請求書の割引を正しく読み解く3つの判定手法
CloudCutは、請求書における数値の乖離を防ぎ、正確な割引効果を把握するための3つの判定手法を整理して公開しています。

判定手法1:SPの正味効果は「適用額 − コミット費用」で算出する
SPとReserved Instances(以下RI)は長期コミットによる割引ですが、請求書での現れ方が異なります。SPの場合、対象利用をオンデマンド価格で計上したうえで全額をマイナス行で打ち消し、さらにSPのコミット費用が別の行としてプラス計上される二段構えとなっています。

マイナス行だけを見て割引額とすると、コミット費用が相殺されません。コミット費用を差し引いて正味効果を算出することで、請求総額に対する正確な効き目を把握できます。
判定手法2:時間比例性テストによる請求書に現れないRIの検出
RIは予約カバー分が0ドルで課金されるためマイナス行が出ず、月額料金は該当サービスの請求額に紛れ込みます。そこでCloudCutは、RIの月額料金やSPのコミット費用が月の日数に完全に比例する性質を利用した「時間比例性テスト」を設計しています。

複数月について「そのサービスの請求額 ÷ 月間時間数」を並べ、値のブレ幅を見ることで固定料金の有無を判定します。ブレ幅が1%未満なら固定料金を疑い、10%前後であればオンデマンドとみなすことで、申告されていない固定料金を発見することが可能です。
判定手法3:コミット費用の行が「0.00」の場合は全額前払いのサイン
SPのコミット費用の行が存在するものの金額が0.00である場合、あるいは行自体が出ない一方でマイナス行が毎月出ている場合、SPをAll Upfront(全額前払い)で購入済みであると判断します。この非対称を見落とすと、見かけの月額を実力と誤認し、適切な乗り換え判断ができなくなるとしています。
Ms.ガジェット契約商流の最適化でコスト削減を実現する「CloudCut」
正確な請求書の読み解きを行ったうえで検討できる手段のひとつが、契約商流の変更です。AWSやGoogle Cloudでは公認パートナー経由の契約が認められており、サーバー構成やアプリケーションを変更することなく、契約先を切り替えるだけで請求の単価そのものを下げることができます。
- 既存のサーバー構成やアプリケーションはそのままに変更不要
- リベート還元と請求代行の効率化により最大20%のコスト削減を実現
- ドル建て決済から日本円の請求書払いに切り替え可能
- 最低契約期間なし・初期費用ゼロで導入可能
CloudCutでは、今後も請求書の読み解きに関する手法の公開を継続し、クラウド費用の構造を可視化する取り組みを進めていくとのことです。
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