宇宙での半導体製造プラットフォーム構築へ
理化学研究所発のスタートアップである株式会社BEAM Technologiesは、シードラウンドにおいて総額2.2億円の第三者割当増資による資金調達を完了したと発表しました。同社は、世界最高水準の化合物半導体技術を応用し、宇宙空間での半導体製造事業を本格化させる方針です。

本ラウンドでは、宇宙・金融・製造各界の投資家が引受先として名を連ねています。調達した資金は、微小重力環境を活用した半導体製造プラットフォームの構築に充てられるとのことです。
Ms.ガジェット微小重力環境がもたらす製造上のメリット
同社によると、地上の製造プロセスには重力に起因する制約が存在していると説明しています。結晶育成時に重力による浮力対流や粒子の沈降が発生し、組成ムラや欠陥の要因となってきたとのことです。

浮力対流の抑制による組成ムラの解消
結晶の欠陥低減と均一性の向上
地上の限界を超えた高品質な結晶成長
宇宙の微小重力環境では、これらの対流が大幅に抑制されます。そのため、より均一で欠陥の少ない理想的な結晶成長が可能になると期待されています。また、近年の打上げコスト低下により、宇宙での製造が現実的な民間事業へと移行しつつあるとしています。
Ms.ガジェット今後の事業展望と技術的背景
同社はこれまで、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)の結晶成長技術において高い成果を上げてきました。今後は、この技術をさらに発展させ、地球の重力下では製造が困難な多様な化合物半導体の超高品質結晶の製造に取り組む予定です。

今回の資金調達により、地上では到達が難しかった品質の半導体結晶を宇宙で製造し、AIや高速大容量通信を支える次世代半導体の社会実装を目指すとのことです。多くの半導体メーカーから寄せられる多様なニーズに応えるべく、事業開発を加速させるとしています。
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