アクセルスペース、宇宙戦略基金事業に登録
小型衛星の開発・運用を手がける株式会社アクセルスペースは、JAXAの宇宙戦略基金事業における登録が完了したと公表しました。宇宙戦略基金は、民間企業や大学などが宇宙分野で大胆な技術開発に取り組めるよう、JAXAが新たに設置した資金配分機関です。
国内打ち上げ調整に関する登録
アクセルスペースは、同基金事業の国内打ち上げ調整に関する軌道上実証機関登録リストにおいて、優先順位１グループに登録されました。このグループは、「国内打ち上げ原則」に基づき、打ち上げまでの技術調整を国内で完結することを前提とした実証サービスを提供する機関を指します。
「AxelLiner Laboratory」の実証機会提供を加速
同社は2024年に、小型衛星を用いた軌道上実証サービス「AxelLiner Laboratory（AL Lab）」を発表しています。AL Labは、継続的に実証機会を提供することで、日本の宇宙産業における技術開発の加速に貢献することを目指しています。
リアクションホイールの軌道上実証も予定
2026年には、ASPINAシナノケンシ株式会社と共同開発したリアクションホイール（姿勢制御機器）の軌道上実証を、AL Labを通じて行う予定です。今回の登録を機に、アクセルスペースはより多くのパートナーの軌道上実証を支援し、宇宙産業の発展に貢献していくとしています。
アクセルスペースの事業について
アクセルスペースは、「Space within Your Reach～宇宙を普通の場所に～」というビジョンを掲げ、2008年の創業以来、小型衛星の開発に取り組んでいます。小型衛星の設計、製造、軌道上運用における独自技術を基盤に、顧客の宇宙ミッション実現を支援する事業を展開しています。
多様なニーズに応えるソリューション
アクセルスペースは、衛星開発・運用事業「AxelLiner」と、自社開発の光学衛星コンステレーションによる地球観測データ提供事業「AxelGlobe」を展開しています。これらの事業を通じて、多様な産業のニーズに応えるソリューションを提供し、誰もが宇宙を利用できる社会の実現を目指しているとのことです。
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