アクセルスペースとPale Blue社の連携
株式会社アクセルスペースは、小型衛星を開発・運用し、宇宙利用の拡大を目指しています。このたび、小型衛星向けのスラスタ（エンジン）を開発・製造・販売するPale Blue社と、軌道上実証サービスに関する契約を締結しました。
アクセルスペースは、AxelLiner事業の新サービスとして、宇宙用コンポーネントの軌道上実証に特化したAxelLiner Laboratory（AL Lab）を提供しています。今回の契約は、AL Labのサービスの一環として行われます。
軌道上実証の重要性と課題
軌道上実証は、宇宙空間での機器の性能を検証する上で非常に重要です。しかし、実施頻度が低く、採択から打ち上げまでに数年かかる場合があり、タイムリーな実証が難しいという課題がありました。
現在、政府機関を中心に国内の衛星サプライチェーン構築が重要なテーマとして推進されており、日本発の革新的な衛星用コンポーネントを迅速に軌道上実証するニーズが高まっています。アクセルスペースは、自社の短期開発力と量産性を活かし、このニーズに応えるサービスを提供していきます。
Pale Blue社の小型ホールスラスタ実証
今回の契約では、Pale Blue社が開発する起動時間が短いホールスラスタの実証を2027年に予定しています。この小型ホールスラスタは、高い推力・比推力と迅速な起動性能を特徴としています。
Pale Blue社は、小型衛星向けスラスタの開発・製造を手掛け、これまでに水を用いた推進機の宇宙作動に成功しています。今回の実証により、同社の製品の信頼性を高め、グローバルなビジネス展開を加速させることを目指しています。
両社のコメント
Pale Blue 共同創業者 兼 代表取締役 浅川純氏は、アクセルスペースとの実証契約締結を光栄に思い、製品の特長を宇宙空間で実証することで小型衛星市場の拡大に貢献したいと述べています。
アクセルスペース 代表取締役 中村友哉氏は、Pale Blue社の小型ホールスラスタの軌道上実証を支援できることを嬉しく思い、同社のグローバルなビジネス展開に貢献していく意向を示しています。
Ms.ガジェットアクセルスペースとPale Blue社の概要
アクセルスペースは、「Space within Your Reach～宇宙を普通の場所に～」をビジョンに掲げ、小型衛星の開発・運用に取り組んでいます。衛星開発・運用事業「AxelLiner」や地球観測データ提供事業「AxelGlobe」を展開し、多様な産業のニーズに応えるソリューションを提供しています。
Pale Blueは、小型衛星向けスラスタの開発・製造を手掛け、信頼性の高いソリューションを提供しています。製品ラインナップの拡充と生産体制の強化を図り、次世代の宇宙開発を牽引していくことを目指しています。
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