株式会社アジラは2026年7月22日、行動認識AIと視覚言語モデル(VLM=カメラ映像とテキスト情報を合わせて処理するAIモデル)を組み合わせた「異常行動判定システム」に関する特許を取得したと発表しました。本特許の取得により、同社が保有する特許は累計28件に達したとのことです。
アジラ、行動認識AIとVLMを組み合わせた異常行動判定システムの特許を取得
特許取得の背景と概要
アジラでは、防犯特化型VLMである「AsillaVision」を自社のAI警備システム「AI Security asilla」に統合し、国内の大型施設への導入を進めています。防犯カメラ映像から「動きの検出」だけでなく「状況の理解」までを行う進化に取り組んでいると説明しています。
一方で、VLMは映像と言語を統合的に処理するため、計算資源への負荷が大きいという課題がありました。今回の特許技術は、処理負荷を低減し現場でのVLM常時解析を実現するために開発されたものです。
| 項目 | スペック・詳細情報 |
|---|---|
| 特許番号 | 特許第7891303号 |
| 発明の名称 | 異常行動判定システム |
| 出願日 | 2026年3月2日 |
| 登録日 | 2026年7月8日 |
| 特許権者 | 株式会社アジラ |
Ms.ガジェット2段階判定による処理負荷軽減の仕組み
本特許技術は、処理速度と分析精度を両立させるために2段階の判定プロセスを採用しています。全映像を直接VLMで解析するのではなく、事前にデータの絞り込みを行う構成となっています。
- 映像内の人物から骨格情報などの特徴点変位を抽出して異常行動を一次判定
- 異常行動と判定された映像のみを抽出してVLMに提供
- 状況に応じたプロンプト(指示文)を動的に生成して分析を実施
このアプローチにより、VLMが処理する映像データ量が最小限に抑えられ、処理速度の向上やシステム運用コストの低減につながるとしています。
Ms.ガジェットAI Security asillaにおける今後の展開
アジラが提供する「AI Security asilla」は、防犯カメラ映像を24時間体制で解析し、暴力や転倒、侵入などの異変を検知して警備員へ通知するシステムです。既設の防犯カメラをそのまま活用できる特徴を持っています。
同社は今後も実運用に耐えうる検知精度の向上を目指し、技術開発と知的財産の蓄積を進めて安全な環境づくりに貢献していくとしています。
Ms.ガジェットアジラ、行動認識AIとVLMを組み合わせた異常行動判定システムの特許を取得
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