動きの激しいFPSやTPSゲーム、そして一瞬で結果が決まる格闘ゲームなどに必須の「ゲーミングモニター」。ゲームを快適にプレイできるように一般のモニターとは異なる観点で購入を検討しなければいけません。
今回はゲーミングモニターの選び方について詳しく解説します。
ゲーミングモニターとは
ゲーミングモニターは、快適にゲームをするために設計された製品です。動きの激しいFPSやTPSゲーム、そして一瞬で結果が決まる格闘ゲームなど、瞬時の反応と正確な情報処理が勝利に直結するゲームにおいて非常に重宝します。
一般的なモニターよりも高い描画性能を持つゲーミングモニターは、急速な画面の変化や高速なアクションを滑らかに表示することが可能です。これにより、通常のモニターでは起こりうる画面のカクつきやズレを最小限に抑え、プレイヤーは快適にゲームをプレイすることが出来ます。
選ぶ際の重要ポイント
- 画面サイズ
- 画面の形状
- 解像度
- パネルの種類
- リフレッシュレート
- 応答速度
- HDR対応か
- 端子
画面サイズ…使用用途に合ったサイズを
- 使用しているデスクの大きさ、奥行き
ゲーミングモニターといっても画面サイズは様々ですので絶対的にこのサイズが良いといったものはありません。
画面サイズが大きくなるにつれ、基本的に値段も上がりますしデスクスペースを圧迫します。
また、画面サイズを大きくすればするほど迫力が増していきますがその分情報が収集しにくくなります。
例えばFPSゲームをするのにサイズを大きくしすぎても一度に視認できる範囲の情報は限られていますから逆にやりずらくなってしまいます。
FPSのプロゲーマーの間では24インチ程度が人気らしいのでこのサイズを一つの目途として購入を検討してみてください。
もちろんRPGやアドベンチャーなど違うジャンルならそれ以上のサイズがおすすめです!
使用用途に合わせたサイズを購入してください。
画面の形状…プレイするゲームに合わせて
- 画面のアスペクト比
- 湾曲の有無
- プレイするゲーム
ゲーミングモニターの画面の形状を選ぶ際には特にアスペクト比と湾曲の有無に着目してみてください。
アスペクト比 | 詳細 |
---|---|
16:9 | 一般的なモニターと同じアスペクト比。基本的にすべてのゲームが対応している。 |
(ウルトラワイド) | 21:9迫力のある映像を楽しむことができ | 、RPGやシミュレーションゲームに向いている。しかし、一部のゲームでは対応していない場合がある。
基本的なアスペクト比である16:9、ウルトラワイドの21:9の二つがゲーミングモニターでは一般的です。
迫力のあるグラフィックを楽しみたい方や広い視野が必要なレーシングゲームなどをしたい方はウルトラワイドを試してみてもいいと思います。
事務作業でマルチタスクとかをするので私はウルトラワイドを使っていますがゲームをするときにそれが有利に働くかはまた別問題ですね。
また、湾曲していると視線の移動を短くできるので一般的に没入感が上がるといわれています。
ウルトラワイドのモニターや画面サイズが大きいモニターだと画面中央と画面端も目からの距離が大きくなり違和感が増してしまいます。
ですのでウルトラワイドモニターや画面サイズが大きいモニターでは湾曲の有無も気にしてみてください。
ただ、湾曲モニターは酔いやすく値段も上がります。
僕も湾曲しているモニターを使っていますが最初は結構酔いました。
慣れれば平気ですけどね!
解像度…サイズを加味して考えよう
解像度 | メリット | デメリット |
---|---|---|
(1920 x 1080) | Full HD・基本的に全てのゲームとハードウェアが対応 | ・一般的な解像度・大画面モニターではピクセルが目立つ |
(2560 x 1440) | WQHD・フルHDと4Kの中間の解像度で高画質 | ・ある程度パソコン、ハードウェア側の性能が求められる |
(3840 x 2160) | 4K・超高画質 | ・かなりパソコン、ハードウェア側の性能が求められる |
解像度は高ければ高いほどいいと思いがちですがそもそも4Kを出力できるパソコン、ハードウェアはそこまで多くありません。
購入を検討する際は特にこだわりがなければ基本的にはFHDで問題ないと思います。
個人的には解像度とコスパのバランスの良いWQHDがおすすめですけどね
ただ、解像度が同じでも大画面になればなるほど粗さの感じ具合は変わってきますからその点を考慮しなければなりません。
30インチを超えてきたらWQHDを検討してもいいと思います。4Kはロマンはほぼロマンの領域だと思うので予算に余裕がある方は購入してみてください。
パネルの種類…主に「IPS」・「VA」・「TN」の3種類
パネルの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
IPS | ・色味がきれい | ・視野角が広い・応答速度が遅い |
VA | ・色味がきれい ・視野角がそこそこ広い | ・コントラストが高い・応答速度がTNと比較すると遅い |
TN | ・安い | ・応答速度が速い・コントラストが低い | ・視野角が狭い
パネルの種類は主に「IPS」「VA」「TN」の3種類です。
モニターをゲーム以外にも動画鑑賞や事務作業などに使う方はIPSをおすすめします。
本当にゲーム用途にしか使わないのであればTNが逆におすすめです。
視野角が狭くてもモニターの真正面に座ってゲームをするときにはあまり関係ありませんし、何より応答速度が速いのが大きなメリットです。
VAはコントラストが高く、臨場感ある映像が楽しめます。ですのでRPGやシミュレーションなどに適しています。
リフレッシュレート…おすすめは144Hz以上
「リフレッシュレート」とは、画面が1秒あたりに何回更新されるかを示す数値で、ヘルツ(Hz)で表されます。一般的なモニターは60Hzのリフレッシュレートに対し、ゲーミングモニターはそれ以上のリフレッシュレートが普通です。 リフレッシュレートが高いほど、画面の更新が速く行われ、それによって動きが滑らかに表示されるだけでなく、プレイヤーが行った操作が鮮明に視覚的に捉えられるようになります。
ただ、144Hzに対応しているハードウェアはあまりなく、Nintendo SwitchやPS4で60Hz、PS5やXbox Series Xで120Hzまでなのでコスパを考えたら144Hzより大きいものはそこまでおすすめしません。
ですが高い処理能力のあるゲーミングパソコンなどをお持ちの方は144Hz以上でプレイできる可能性がありますので自分の端末のスペックを考慮してリフレッシュレートを決めてください。
必要以上のリフレッシュレートを求めても購入費用が高くなるだけですから気を付けてくださいね!
応答速度…3ms以下は欲しい
「応答速度」で、通常はmsで表され、数値が低ければ色の切り替わりが速いことを示します。 応答速度は主に残像感に影響を与え、FPSや格闘ゲームなどの反応速度が求められるゲームにおいて重要です。 応答速度の速いモニターほど、情報が素早く正確に捉えられるため、競争力が向上し、有利になります。
速ければ速いほど良いので理想的な数値は1ms以下ですが現実的には3msを切ればそこそこ良いと思っています。
最低でも5msは欲しいですね。
端子…HDMIの規格を要チェック
ゲーミングモニターには主に「HDMI」「DisplayPort」「DVI」「USB Type-C」などの入力端子が搭載されています。
特にチェックすべきはHDMIのバージョンです。
HDMIのバージョン | FHD | WQHD | 4K |
---|---|---|---|
(HDMI 2.1) | ウルトラハイスピード240Hz | 240Hz | 120Hz |
(HDMI 2.0) | プレミアムハイスピード240Hz | 144Hz | 60Hz |
(HDMI 1.3~1.4) | ハイスピード144Hz | 75Hz | 30Hz |
このようにバージョンによって性能が全く違います。
ウルトラハイスピード(HDMI 2.1)は最大10Kにまで対応しています。
モニターの性能とHDMIのバージョンがしっかりと適していているか確認してください。
端末を買うときはもちろん、コードなどを買うときもバージョンは気を付けてくださいね!
その他用語解説
HDR
HDR(High Dynamic Range)は、明るさの範囲を拡張する技術のことです。通常の映像や画像では、最も暗い部分から最も明るい部分までの範囲が限られています。HDRは、これらの範囲を広げ、暗い部分と明るい部分の細かいニュアンスや詳細をよりリアルに表現します。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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