古さを隠せないAnker製USB-A充電器。現代の主流から大きく外れた性能と仕様は、一部のニッチな用途を除き推奨できません。
PowerPort 2 Quick Charge 3.0のスペック
| ブランド | Anker |
|---|---|
| 合計最大出力 | 31.5W |
| 単ポート最大出力 | 18W |
| ポート構成 | USB-C × 0, USB-A × 2 |
| 対応規格 | QC |
| サイズ | 65 × 65 × 29 mm |
| 重量 | 134g |
| 出力観点のコンパクトさ | 0.25 W/cm³ |
PowerPort 2 Quick Charge 3.0の評価

時代に取り残された「Type-A」の世界
2025年現在、主要なデバイスの充電はUSB-C Power Deliveryが標準です。この「PowerPort 2」はUSB-Aポートを2つ搭載し、合計31.5W、単ポート最大18WのQuick Charge 3.0に対応。現代ではその役目を終えた規格と言わざるを得ません。ノートPCはもちろん、最新のスマートフォンですら充電速度に不満を感じるでしょう。
携帯性を損なう「プラグ非一体型」の不便さ
本体サイズは65mm四方で厚みが29mm、重さ134gと数値だけ見ればそこそこコンパクトです。しかし、DATAによるとプラグが本体に統合されていません。別途ACケーブルの携帯が必要で、利便性を大きく損ないます。ガジェットをコンパクトにまとめたいユーザーにとって、この点は致命的な欠陥です。
W数に対して大きい、時代遅れの電力効率
本体サイズ65×65×29mm、総体積約122cm³に対して、総出力はわずか31.5W。電力密度は約0.25W/cm³に過ぎません。これは最新のGaN(窒化ガリウム)採用充電器が0.6W/cm³を超えることを考えると、いかにW数あたりのサイズが大きいかが分かります。当時の技術水準を考えれば仕方ないものの、現代基準では荷物になるだけの存在です。
Ankerブランドに残されたわずかな価値
数ある充電器の中で、Ankerというブランド名は一定の信頼性を担保します。たとえ古い製品であっても、基本的な安全性や製品の堅牢性には期待できるでしょう。この点は唯一のメリットと言えますが、充電性能や利便性といった製品の本質的な部分で大きく見劣りする現状を覆すには至りません。
まとめ

PowerPort 2 Quick Charge 3.0のメリット
- Anker製品としての信頼性(基本的な品質は期待できる)
- Quick Charge 3.0対応(対応機器には高速充電を提供)
- 2ポート同時充電可能
PowerPort 2 Quick Charge 3.0のデメリット
- USB-Cポート非搭載
- Power Delivery(PD)に非対応
- 総出力31.5W、単ポート18Wと現代では低出力
- ACケーブルが別途必要で携帯性が悪い
- 電力密度が低く、Wあたりのサイズが大きい
こんな人におすすめ
Quick Charge 3.0対応の古いデバイス専用と割り切れる人向けです。それ以外の目的や、USB-Cデバイスの充電を考えているなら、購入は避けるべきです。
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