Anker PowerPort+ 5は、USB-C PD 30WとUSB-A 4ポートを備える合計60W充電器。現代基準では機能もサイズも力不足です。
目次
PowerPort+ 5のスペック
| ブランド | Anker |
|---|---|
| 合計最大出力 | 60W |
| 単ポート最大出力 | 30W |
| ポート構成 | USB-C × 1, USB-A × 4 |
| 対応規格 | PD |
| サイズ | 28 × 103 × 78 mm |
| 重量 | 213g |
| 出力観点のコンパクトさ | 0.27 W/cm³ |
PowerPort+ 5の評価
USB-C PD 30W、その限界
唯一のUSB-CポートはPDに対応するものの、出力は最大30Wです。これはスマートフォンやタブレットの急速充電には十分ですが、MacBook Airのような薄型ノートPCでさえ充電しながら作業するには心許ない数値です。最新のデバイスには力不足と言わざるを得ません。
USB-A 4ポートの功罪
4つのUSB-Aポートは、過去のスマートフォンやワイヤレスイヤホンなど、旧規格のデバイスを複数同時に充電したい場面では重宝するかもしれません。しかし、現在の主流はUSB-C。このポート構成が、現代のユーザーのニーズと合致しているか、熟考が必要です。
置き型前提のサイズと重量
筐体は103x78x28mm、重さは213gあります。成人男性の掌には収まるものの、厚みはスマートフォンの倍近くあり、旅行カバンに入れるとかさばる印象は否めません。電力密度0.266W/cm³という数値からも、現代の小型軽量充電器との差は歴然です。
Ankerらしからぬ、良くも悪くも凡庸な一台
Anker製品には常に高い期待が寄せられますが、このPowerPort+ 5にはこれといった尖った特徴がありません。パススルーやワイヤレスといった付加機能も皆無で、純粋に「複数のデバイスをACから充電する」という機能に割り切られています。
まとめ
PowerPort+ 5のメリット
- USB-Aポートが4つも備わっており、古いデバイスや複数台の周辺機器をまとめて充電したい場合に便利です。
- 総出力60Wは、複数の低電力デバイスを同時に充電する用途では十分な性能です。
PowerPort+ 5のデメリット
- USB-CポートはPD対応ながら単ポート最大30Wに留まり、高性能なノートPCの急速充電には全く力不足です。
- 現代のGaN充電器と比較すると、サイズ（103x78x28mm）と重量（213g）は大きく、持ち運びには適しません。
- USB-Aポートが4つという構成は、USB-Cデバイスが主流となった現状では時代遅れ感が否めません。
- パススルー充電やワイヤレス充電など、現代的な付加機能は一切搭載していません。
こんな人におすすめ
旧型のUSB-Aデバイスを複数運用しており、かつ高出力のUSB-C充電を重視しないユーザーには選択肢。それ以外の方には、より現代的なポート構成と小型化を実現した製品を強く推奨します。
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