Anker製USB-A 4ポート充電器。2025年現在、USB-Cが主流の中で、各ポート最大12Wは現代の高速充電ニーズに全く対応していません。
PowerPort 4のスペック
| ブランド | Anker |
|---|---|
| 合計最大出力 | 40W |
| 単ポート最大出力 | 12W |
| ポート構成 | USB-C × 0, USB-A × 4 |
| サイズ | 29 × 65 × 65 mm |
| 重量 | 145g |
| 出力観点のコンパクトさ | 0.33 W/cm³ |
PowerPort 4の評価

時代に取り残されたUSB-Aオンリーの設計
2025年現在、スマートフォンの充電はUSB-Cが主流であり、高速充電はUSB Power Delivery (PD)が標準規格です。しかし、この「PowerPort 4」は全ポートがUSB-Aで、PDなどの高速充電規格には一切対応していません。各ポート最大12W(5V/2.4A相当)という出力は、最新のデバイスを充電するにはあまりにも遅すぎます。現代の充電器として、その設計思想が根本的に古すぎると言わざるを得ません。
Ankerのブランド力は、充電速度に勝てない
信頼のAnker製である点は安心材料です。過充電や過熱に対する保護機能は期待できるでしょう。しかし、そのブランド力が充電速度の不足を補うわけではありません。合計40Wという総出力、各ポート最大12Wという仕様は、複数のスマートフォンの同時充電には対応できますが、一つ一つの充電速度はあくまで鈍足です。寝ている間に「とりあえず充電できればいい」という、非常に限定的な用途にしか向きません。
手のひらに収まるサイズ感、しかしその密度の評価は?
本体サイズは幅65mm、奥行き65mm、高さ29mm、重さは145gと比較的コンパクトです。一般的な名刺を厚くした程度の大きさで、旅行鞄の隙間にも収まるでしょう。しかし、40Wという総出力でこのサイズとなると、電力密度は約0.33W/cm³。最新のGaN(窒化ガリウム)を採用した高出力充電器と比較すれば、特別高密度とは言えず、むしろ平均的か、物足りなく感じるかもしれません。
2025年に、なぜこれを選ぶのか
結論として、この「PowerPort 4」を2025年に新規購入する理由はほとんど見当たりません。もし手元に大量のUSB-Aケーブルしかなく、かつ充電速度を一切気にしない、または旧式のデバイスしか充電しないという極めて限定的な状況でなら、かろうじて選択肢に入るかもしれません。しかし、同じAnker製品でも、より高出力でUSB-Cポートを備えた充電器が数多く存在します。
まとめ

PowerPort 4のメリット
- Ankerブランドによる一定の信頼性(安定性)
- 4つのUSB-Aポートで複数台の同時充電が可能
- 重さ145g、コンパクトなキューブ型デザイン
PowerPort 4のデメリット
- USB-Cポートが皆無、全ポートがUSB-Aのみ
- 1ポート最大12W、総出力40Wは現代の基準では低速
- USB Power Delivery (PD)など高速充電規格に一切非対応
- 最新のスマートフォンやタブレットの高速充電には全く対応しない
こんな人におすすめ
高速充電を期待するなら他を選びましょう。古いUSB-A機器を複数「ゆっくり」充電する用途限定です。
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