Amazonや家電量販店でSSDやmicroSDカードを探していると、「KIOXIA(キオクシア)」というブランドを目にする機会が増えてきました。
「キオクシアってどこの国のメーカー?」「聞いたことはあるけど、信頼できるの?」「東芝と関係があるらしいけど、どういうこと?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、キオクシアの本社所在地から会社の歴史、技術力、製品ラインナップ、そして信頼性まで徹底的に調査しました。
結論:キオクシア(KIOXIA)は日本の企業
キオクシア(KIOXIA)は、東京都港区に本社を置く日本のフラッシュメモリメーカーです。

もともとは東芝のメモリ事業部門であり、2017年に「東芝メモリ株式会社」として分社化。2019年に現在の社名「キオクシア」に改称されました。NAND型フラッシュメモリの世界シェアは約14%で、Samsung、SK Hynixに次ぐ世界第3位の規模を持つ企業です。
Ms.ガジェットキオクシアって、最近よく見かけるんですけど、どこの国のメーカーなんですか?
Mr.ガジェットキオクシアは日本のメーカーです。東芝のメモリ事業を引き継いだ会社で、NAND型フラッシュメモリの市場では世界シェア第3位を誇ります。2024年12月には東証プライム市場にも上場していますよ。
以下がキオクシアの基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | キオクシア株式会社(KIOXIA Corporation) |
| 持株会社 | キオクシアホールディングス株式会社 |
| 設立 | 2017年4月1日(東芝メモリとして分社化) |
| 社名変更 | 2019年10月1日(「KIOXIA」に改称) |
| 本社所在地 | 東京都港区芝浦3-1-21 田町ステーションタワーS |
| 代表者 | 代表取締役社長(2025年3月末時点) |
| 従業員数 | 連結約15,000名(2025年3月末時点) |
| 売上高 | 1兆7,065億円(2025年3月期連結) |
| 上場市場 | 東京証券取引所 プライム市場(2024年12月18日上場) |
| 主要株主 | 東芝 / Bain Capital系ファンド / HOYA(上場後、各社の保有比率は変動中) |
| 主要製造拠点 | 四日市工場(三重県)/ 北上工場(岩手県) |
| 社名の由来 | 日本語「記憶(Kioku)」+ ギリシャ語「価値(axia)」 |
Ms.ガジェット東証プライム上場なんですね。それなら安心感がありますね。
Mr.ガジェットはい。東証プライム上場企業ということは、財務情報の開示や外部監査法人による監査が義務付けられています。企業としての透明性は高いと言えますよ。
キオクシアの会社概要
キオクシアは、NAND型フラッシュメモリを中核事業とする半導体メーカーです。SSD、microSDカード、USBメモリなど、データストレージ製品を幅広く展開しています。ここではその企業規模と市場での位置づけを確認します。
キオクシアの基本情報と企業規模

キオクシアは、2017年に東芝のメモリ事業が分社化されて誕生した企業です。社名の「KIOXIA」は、日本語の「記憶(Kioku)」とギリシャ語で「価値」を意味する「axia」を組み合わせた造語で、「記憶で世界を面白くする」という企業ビジョンが込められています。
連結売上高は1兆7,065億円(2025年3月期)で、従業員数は連結で約15,000名。日本を代表する半導体メーカーの一つです。
2024年12月18日に東京証券取引所プライム市場に上場を果たしました。公開価格は1,455円で、当初の上場計画は2020年に予定されていましたが、コロナ禍や半導体市況の変動により延期を重ね、約4年越しでの実現となりました。
Ms.ガジェット売上1兆円を超える企業なんですね。半導体メーカーとしてはどのくらいの規模なんですか?
Mr.ガジェットフラッシュメモリの専業メーカーとしては世界トップクラスです。SamsungやSK Hynixは総合半導体メーカーですが、キオクシアはNAND型フラッシュメモリに特化している点が特徴ですね。
NAND型フラッシュメモリ市場でのシェア

キオクシアの最大の強みは、NAND型フラッシュメモリ市場で世界第3位のシェアを持っている点です。
2024年の出荷ベースで約14%の世界シェアを保有しており、Samsung、SK Hynixに次ぐポジションに位置しています(Morningstar, TrendForce調べ)。2025年以降はAI・データセンター需要を背景に、さらなるシェア拡大が見込まれています。
NAND型フラッシュメモリは、SSD、スマートフォン、データセンターなど、現代の情報社会を支える基幹部品です。キオクシアはその世界的なサプライチェーンの中で重要な役割を担っています。
Ms.ガジェット世界シェア3位ってすごいですね。1位と2位はどこですか?
Mr.ガジェット1位はSamsung Electronics(韓国)、2位はSK Hynix(韓国)です。この上位3社とMicron(米国)を合わせた4社で、NAND型フラッシュメモリ市場の70%以上を占めています。キオクシアは日本勢として唯一トップ4に入っている企業ですよ。
主力製品ラインナップ
キオクシアは、一般消費者向けから企業向けまで、幅広い製品を展開しています。主力ブランドは「EXCERIA(エクセリア)」シリーズです。
SSD(ソリッドステートドライブ)
- EXCERIA PRO SSD(PCIe 4.0対応、最大2TB)— 高性能デスクトップ・ノートPC向け
- EXCERIA G2 SSD(M.2 2280、最大読取2,100MB/s)— ミドルレンジ向け
- EXCERIA BASIC SSD(PCIe 4.0、最大読取7,300MB/s、最大2TB)— エントリーモデル
- EXCERIA PLUS ポータブルSSD(最大読取1,050MB/s、耐衝撃設計)— 外出先・クリエイター向け
microSD / SDカード
- EXCERIA(最大読取100MB/s、最大256GB)— スマホ・タブレット向け
- EXCERIA PLUS G2(最大2TB、V30/U3対応)— 4K動画撮影向け
- EXCERIA HIGH ENDURANCE(最大約40,000時間連続録画)— 監視カメラ・ドラレコ向け
USBメモリ・企業向け
- TransMemoryシリーズ — 各種容量・USB 3.2対応モデルあり
- エンタープライズSSD — データセンター・サーバー向け高耐久モデル
Ms.ガジェットEXCERIAシリーズって種類が多いですね。SSDとmicroSD、どちらが人気なんですか?
Mr.ガジェット個人向けではmicroSDカードの認知度が高く、特にNintendo Switchやドライブレコーダー用途で多く選ばれています。一方、PC自作やノートPCの換装用途ではEXCERIA SSDシリーズの人気が高まっていますよ。
キオクシアの歴史と信頼性
キオクシアが世界的な半導体メーカーとしての地位を確立するまでの歩みと、その技術力から信頼性を検証します。
東芝メモリからキオクシアへ:沿革

キオクシアの歴史は、東芝のメモリ事業に遡ります。時系列で整理すると以下のとおりです。
- 1987年:東芝の舛岡富士雄氏がNAND型フラッシュメモリを発明。IEEE国際電子デバイス会議(IEDM)で発表
- 1999年〜:東芝がSanDisk(現Western Digital)とフラッシュメモリの合弁製造を開始。四日市工場を共同運営
- 2017年4月:東芝の経営危機を受け、メモリ事業を分社化。「東芝メモリ株式会社」として独立
- 2018年6月:Bain Capitalを中心とする日米韓連合が東芝メモリの株式を約2兆円で取得(東芝は約40%を保持)
- 2019年10月:社名を「キオクシア株式会社」に変更
- 2020年:東証への上場を予定するも、コロナ禍の影響で延期
- 2022年秋:四日市工場の新製造棟Fab 7(Y7)で生産を開始
- 2024年2月:日本政府から四日市・北上工場への最大1,500億円の補助金が承認
- 2024年12月18日:東京証券取引所プライム市場に上場(証券コード: 285A)
Ms.ガジェット東芝のメモリ事業から独立した会社だったんですね。なぜ分社化されたんですか?
Mr.ガジェット2015年に発覚した東芝の会計不正問題が主な原因です。経営危機に陥った東芝は、最も収益性の高いメモリ事業を売却して資金を確保する必要がありました。結果的にBain Capital連合に売却されましたが、東芝も上場時点では約40%の株式を保持していました(上場後は段階的に変動中)。
技術力:NAND型フラッシュメモリの発明元

キオクシアの技術力の根幹にあるのが、NAND型フラッシュメモリそのものを発明した東芝の技術系譜です。
1987年に東芝の舛岡富士雄氏が発明したNAND型フラッシュメモリは、現代のSSD、スマートフォン、データセンターを支える基盤技術となりました。キオクシアはその発明元の技術資産を直接継承しています。
現在のキオクシアの主要技術は以下のとおりです。
| 技術 | 概要 |
|---|---|
| BiCS FLASH™ | キオクシアの3D NANDフラッシュメモリ技術ブランド。メモリセルを垂直に積層することで、高密度化・高性能化・省電力化を実現 |
| 第8世代 BiCS FLASH | 218層の積層を実現。CBA(CMOS Directly Bonded to Array)技術により、回路とセルアレイを別ウェハで製造後に接合 |
| OPS技術 | On Pitch Select Gate。従来のダミー領域を排除し、メモリセル密度を向上 |
| TLC / QLC | 1セルあたり3ビット(TLC)/ 4ビット(QLC)を格納する技術。大容量化に貢献 |
2007年には世界で初めて3Dフラッシュメモリ(BiCS FLASH)を発表しており、3D NAND技術のパイオニアでもあります。
Ms.ガジェットNAND型フラッシュメモリを発明した会社の系譜なんですね。それは信頼性が高そうです。
Mr.ガジェットはい。フラッシュメモリの発明元であり、3D NAND技術のパイオニアでもあるという技術的な血統は、キオクシアの大きな強みです。最新の第8世代BiCS FLASHでは218層の積層を実現しており、技術開発の最前線に立ち続けていますよ。
品質管理体制と製造拠点

キオクシアのNAND型フラッシュメモリは、日本国内の自社工場で製造されています。主要拠点は以下の2つです。
四日市工場(三重県四日市市)
世界最大級のフラッシュメモリ製造工場です。Western Digital(旧SanDisk)との合弁で運営されており、最新の製造棟Fab 7(Y7)は2022年秋に稼働を開始しました。AI技術を活用した生産効率の最適化にも取り組んでいます。
北上工場(岩手県北上市)
四日市工場に次ぐ第二の主力拠点で、こちらもWestern Digital(旧SanDisk)との合弁です。2024年2月には四日市・北上両工場に対し、日本政府から最大1,500億円規模の補助金が承認されました。
Ms.ガジェット日本国内で製造しているんですね。品質面ではどうなんでしょうか?
Mr.ガジェット国内自社工場での一貫製造体制は、品質管理の面で大きなアドバンテージです。半導体製造はクリーンルーム環境や工程管理の精度が品質に直結しますので、自社工場で全工程を管理できるのは信頼性の高さにつながりますよ。
まとめ:キオクシアは信頼できるのか?
キオクシア(KIOXIA)は、NAND型フラッシュメモリを発明した東芝の技術系譜を直接継承する、日本の半導体メーカーです。世界シェア第3位の実績、東証プライム上場企業としての透明性、そして日本国内の自社工場での一貫製造体制は、製品の品質と信頼性を裏付けていると言えます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| NAND型フラッシュメモリの発明元(東芝)の技術を継承 | 一般消費者向けブランドとしての認知度はSamsungやSanDiskに及ばない |
| NAND世界シェア第3位の実績 | 2024年3月期は営業損失2,527億円(市況悪化の影響。翌2025年3月期は営業黒字に回復) |
| 東証プライム上場企業(財務透明性が高い) | 上場が当初計画から約4年遅延した経緯がある |
| 日本国内自社工場での一貫製造(四日市・北上) | エンタープライズ向けSSD市場ではSamsung・Micronが優勢 |
| BiCS FLASH 218層(第8世代)の最先端技術 | |
| Western Digital(SanDisk)との20年超の合弁実績 |
キオクシアが特におすすめの方:
- SSDやmicroSDカードで日本メーカーの製品を選びたい方
- NAND型フラッシュメモリの発明元の技術に裏付けられた品質を求める方
- ドライブレコーダーや監視カメラ用に高耐久microSDを探している方
- PC自作やノートPCの換装用に信頼性の高いSSDを探している方
気になった方は、ぜひAmazonやお近くの家電量販店でキオクシアのEXCERIAシリーズをチェックしてみてください。
この記事のポイント!
- キオクシアは東京都港区に本社を置く日本のフラッシュメモリメーカー
- 東芝のメモリ事業が分社化(2017年)、2019年に現社名「KIOXIA」へ改称
- NAND型フラッシュメモリ世界シェア約14%(第3位)
- 2024年12月に東証プライム市場へ上場(証券コード: 285A)
- BiCS FLASH(218層)の最先端3D NAND技術を保有
- NAND型フラッシュメモリを日本国内の自社工場(四日市・北上)で製造



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