IDCフロンティアとソフトバンク間の吸収分割について
株式会社IDCフロンティアは、2025年12月24日開催の取締役会において、ソフトバンク株式会社との吸収分割を実施することを決議したと発表しています。分割効力発生日は2026年4月1日となる予定です。

今回の吸収分割は、ソフトバンクがIDCフロンティアのデータセンター事業および関連する顧客契約を承継する「本吸収分割1.」と、ソフトバンクのクラウドサービスをIDCフロンティアが承継する「本吸収分割2.」の二つの要素で構成されています。
吸収分割の目的
ソフトバンクは、2023年5月に公表した中期経営計画において、次世代社会インフラを提供する企業を目指すという長期ビジョンを掲げています。今回の吸収分割は、このビジョンの実現に向け、ソフトバンクの次世代社会インフラ基盤構築の内製能力を強化することを目的としています。

データセンター事業はAI社会を支える重要なインフラであるため、ソフトバンクが承継し強化を図ります。一方、クラウド事業については、事業機能の最適配置と役割分担の明確化により、競争力強化を目指します。
ソフトバンク及びグループ会社全体として、エンジニアリソースの集約による開発力向上、プロセスの一本化によるAIデータセンターの開発・運用体制の確立、クラウドサービスの強化が期待されています。
Ms.ガジェット吸収分割の要旨
今回の吸収分割は、ソフトバンクにおける会社法上の簡易分割、IDCフロンティアにおいては略式分割となるため、株主総会の承認は不要とのことです。

本吸収分割1.は、ソフトバンクを承継会社、IDCフロンティアを分割会社とする吸収分割です。本吸収分割2.は、ソフトバンクを分割会社、IDCフロンティアを承継会社とする吸収分割となります。
IDCフロンティアの資本金に増減はないとされています。また、IDCフロンティアは吸収分割契約に基づき、関連する資産、負債、契約上の地位などを承継します。
Ms.ガジェット承継する事業の概要
本吸収分割1.により、IDCフロンティアが営むデータセンター事業全体と、それに付随するクラウド/ネットワークサービスに関連する顧客契約がソフトバンクに承継されます。

本吸収分割1.により承継される事業の2025年3月期の売上高は16,552百万円(ソフトバンクへの売上を除く)です。分割する資産、負債の金額は2025年9月30日時点の貸借対照表を基準に算出されますが、実際の金額は効力発生日前日までの増減によって変動する可能性があります。
本吸収分割2.により、ソフトバンクのクラウドサービス「ホワイトクラウド ASPIRE」および「ホワイトクラウド デスクトップサービス スタンダード」のサービス開発および運営に関する業務がIDCフロンティアに承継されます。
本吸収分割2.により承継される事業の2025年3月期の売上高は3,619百万円です。分割する資産、負債の金額についても、2025年9月30日時点の貸借対照表を基準に算出され、効力発生日前日までの増減によって変動する可能性があります。
Ms.ガジェット吸収分割後の状況
今回の吸収分割後も、IDCフロンティアの名称、所在地、代表者の役職・氏名、資本金、決算期に変更はないと発表されています。

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