アクセルスペースとExolaunchが戦略的提携
株式会社アクセルスペースは、打ち上げミッションマネジメントや衛星統合、衛星展開技術のグローバルリーダーであるExolaunch GmbHと、衛星打ち上げに関するマルチローンチアグリーメント（MLA）を締結したと発表しています。
AxelLiner事業における打ち上げ機会の確保
今回の契約により、アクセルスペースのAxelLiner事業で提供する軌道上実証サービス「AxelLiner Laboratory」に供する小型衛星1機の打ち上げ機会がExolaunchによって確保されました。合わせて、過去に締結した打ち上げスロット手配契約分7機を含め、Exolaunchを通じて合計8機の打ち上げ機会を確保しているとのことです。
軌道上実証サービスの拡充
AxelLiner Laboratory（AL Lab）とは
アクセルスペースは、宇宙用コンポーネントの軌道上実証に特化したAL Labのサービスを提供しています。軌道上実証ミッションは実施頻度が低く、採択から打ち上げまでに時間を要するため、タイムリーな実証が難しいという課題があります。
宇宙戦略基金などを通じた政府の宇宙政策において、国内の衛星サプライチェーン構築が重要視されています。アクセルスペースは、AxelLiner事業の短期開発と量産性を活かし、軌道上実証のニーズに合わせたサービスを提供することで、この課題の解決を目指しています。
打ち上げ機会確保の重要性
近年、世界的に衛星打ち上げの需要が高まっており、希望の時期や軌道への柔軟な対応ができる打ち上げ機会の確保は、サービス遂行において重要なリスク要因となります。Exolaunchはこれまでに40以上の打ち上げミッションで650機以上の衛星打ち上げ実績があり、豊富な知見とグローバルなネットワークを生かして、アクセルスペースへの迅速かつ信頼性の高いアクセスを提供すると期待されています。
今後の展望
アクセルスペースが確保している打ち上げ機会は、今回の契約を含め合計13機となりました。同社は、この提携を通じてAxelLiner事業とAxelGlobe事業の両方を強化し、宇宙を身近にすることを目指しています。
関係者のコメント
Exolaunch Vice President of Global Business Development Kier Fortier氏
Exolaunchは、アクセルスペースの継続的な衛星打ち上げプログラムを支援できることを光栄に感じています。日本の宇宙産業を牽引するアクセルスペースに対し、グローバルな拠点網と豊富な打ち上げ実績を活かして、信頼性の高い打ち上げアクセスとミッション管理を提供していくとしています。
Ms.ガジェットアクセルスペース 代表取締役 中村友哉氏
ExolaunchとのMLA締結は、アクセルスペースにとって重要な成果です。柔軟な打ち上げ機会の確保は、AxelLiner事業およびAxelGlobe事業を円滑に進める上で不可欠な要素であり、両社のパートナーシップをさらに深めていく意向を示しています。
Ms.ガジェット最後までお読みいただきありがとうございました！
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