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I-Highway、組込みFPGA向け100Gbps RDMA IPを発表

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組込みFPGA向け100Gbps RDMA IPのリリース

Intellectual Highway株式会社は、2025年12月22日、CPUレスでのストリーム入出力に対応した、FPGA用100Gbps RDMA (RoCEv2) IPをリリースしたと発表しました。

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RDMA (Remote Direct Memory Access) は、CPUを介さずにネットワーク経由でメモリに直接アクセスする技術です。これにより、CPUの負荷を軽減し、高速かつ効率的なデータ転送が可能になります。

RDMA技術の活用分野

近年、AI学習用のデータセンターにおいて、高帯域・低遅延なメモリ転送が不可欠となっています。そのため、CPUパワーを消費せずにメモリ転送を行うRDMA技術が主流となっています。

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この技術は、半導体製造分野における高帯域なセンシングデータの伝送や、映像分野における非圧縮高画質映像の転送、医療画像処理など、様々な分野での応用が期待されています。

具体的には、センシング機器側にFPGAを搭載し、接続先にはRDMA対応のNIC (Network Interface Card) を使用する構成が考えられます。

RDMAのメリット

RDMAの主なメリットは、データ転送時にCPUパワーを消費しないことです。従来のTCP、UDP、RTP、GigE Visionなどのプロトコルでは、NICから受信したパケットをCPUで処理する必要があり、高帯域な転送を行う場合、CPUに大きな負荷がかかっていました。

AIやHPC (High Performance Computing) 分野でRDMA対応NICの入手が容易になったことで、他の分野でもRDMAを活用する環境が整ってきています。

組込み向けIPの特長

Intellectual Highwayが今回リリースしたIPは、組込み用途に特化した特徴を備えています。通常のメモリ経由の転送に加え、ストリーム入出力インターフェースを搭載しており、1マイクロ秒未満の超低遅延な転送を実現します。

また、転送相手とのハンドシェイクを行うコネクションマネージメント機能を、CPUを必要とせずにIP内で完結させることが可能です。これにより、CPU負荷をゼロにし、ストリームインターフェースへの対応、超低遅延という利点を活かした使いやすさを実現しています。

データ入出力形式は、DRAM(メモリ)経由、ストリーム入出力、PCI-express経由の3種類に対応しています。

主な仕様と今後の展開

本IPの主な仕様は以下の通りです。

  • プロトコル: RoCEv2, ARP, ICMP (Ping)
  • コネクション管理: Communication Management Messageを利用
  • コネクションタイプ: Reliable Connection, Unreliable Connection, Unreliable Datagram
  • オペレーション: SEND (with Immediate), RDMA WRITE (with Immediate), RDMA READ
  • 最大キューペア数: 1 – 4096 (configurable)
  • フロー制御: PFC対応, VLAN/PCPタグによる制御
  • 輻輳制御: ECN (Explicit Congestion Notification), CNP対応, レート制御可能
  • スループット: 100Gbps ワイヤレート (FPGA実装時)
  • 対応デバイス (FPGA): Altera Stratix-10シリーズ, Agilexシリーズ, AMD Alveo(UltraScale+)シリーズ, Versalシリーズ
  • メモリ: DDR , HBMどちらにも対応

本製品の評価・購入は2025年12月22日より可能です。また、2026年3月末には200Gbps版のリリースが予定されています。

Ms.ガジェット
RDMAはデータ転送の効率化に貢献する技術です。特にAIやHPC分野以外にも、様々な組み込みシステムでの活用が期待されますね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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