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STマイクロエレクトロニクスが新オペアンプを発表
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)は、高精度かつゼロドリフト特性を備えたオペアンプ「TSZ901」を発表しました。同製品は、10MHzのゲイン帯域幅積(GBW)を持ち、高速かつ高精度の動作が求められる用途に適しています。

TSZ901の主な特徴
TSZ901は、広帯域オペアンプとしては珍しくチョッパ安定化技術を採用しています。これにより、入力オフセット電圧を25℃で5µV以内、動作温度範囲全体(-40℃~+125℃)でも8µV以内に抑えることが可能です。一般的なオペアンプとは異なり、温度による性能変化が少ない点が特徴です。

低消費電力と幅広い動作電圧
TSZ901は、入力換算ノイズが9nV / √Hzと低く、消費電流も5V電圧で1.5mAと小さいです。動作時の電源電圧範囲は2.5V~5.5Vと広く、低消費電力での動作が可能です。
様々な回路での活用が期待
このオペアンプは、MEMSセンサ・インタフェース、電流センス・アンプ、高精度アクティブ・フィルタ、計装アンプ、トランスインピーダンス・アンプ、高精度アナログ・フロントエンド、リファレンス電圧などの回路で優れた性能を発揮します。校正や補正部品の数を減らせるため、実装面積の削減や設計の簡略化に貢献します。
車載や産業用途への対応
TSZ901は、AEC-Q101規格に準拠しており、車載用モジュールや電源、産業用センサ・制御装置、医療機器など、幅広い分野での利用が想定されています。
量産と価格について
TSZ901は現在量産中で、SOT23-5パッケージで提供されます。1000個購入時の単価は約0.71ドルからです。詳細については、STマイクロエレクトロニクスのウェブサイトで確認できます。
Ms.ガジェットTSZ901は、高い精度と広い動作温度範囲を両立したオペアンプですね。様々な用途で活躍が期待できるのではないでしょうか。
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