次世代X線画像検出器を支えるデータ処理基板
東京エレクトロン デバイス株式会社は、国立研究開発法人理化学研究所と共同で、次世代X線画像検出器「CITIUS」向けのデータ処理基板を開発しました。開発されたのは、FPGA(Field Programmable Gate Array:プログラム可能な集積回路)をベースとした「Proximity board」および「Data Framing Board」です。

本システムは、SPring-8における放射光実験で生成される膨大な計測データを、高速かつ高信頼に取得・処理するために設計されています。TEDは2023年度から、これらの基板を計650台以上納入しており、実験現場のデータ収集系を支えています。
Ms.ガジェット膨大なデータをリアルタイムで処理する技術
SPring-8のような高輝度化が進む施設では、単位時間あたりに得られるデータ量が飛躍的に増大しています。今回の開発では、大量のデータを発生源で即座に圧縮する技術が重要視されました。TEDの基板では、FPGA上で以下の処理を効率的に実行しています。
- 画素ごとの背景補正
- ノイズ除去のためのしきい値処理
- 連続取得される画像の統合処理
これらの処理により、科学的に意味のある信号を保持したままデータ量を低減し、後段の可逆圧縮や高速解析に適した形式での出力を実現しています。
Ms.ガジェット長期的な運用を見据えた設計
本データ処理基板は、将来的な機能拡張やビーム条件の変更にも柔軟に対応できるアーキテクチャを採用しています。2016年から継続されている理化学研究所との共同開発により、以下の特徴を備えています。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 拡張性 | ファームウェア設計ノウハウにより将来の性能向上に対応 |
| 保守性 | ビームラインごとの要件に合わせやすいモジュラー構造 |
| 実装性 | 低レイテンシかつ小型のサーバーアーキテクチャを採用 |
TEDは、今後も理化学研究所との連携を通じ、材料科学やライフサイエンスなど幅広い研究分野におけるデータ処理技術の提供を継続する方針です。放射光計測の現場における、より高度な研究開発を支えるインフラとしての役割が期待されています。
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