STマイクロエレクトロニクスは、中国で製造された汎用マイクロコントローラ「STM32」の出荷を開始したことを発表しました。STと15年以上のパートナーシップを結ぶHua Hong(華虹)社への製造委託により、全工程を中国国内で生産された最初のSTM32は、既に中国の主要顧客向けに出荷されています。
Ms.ガジェット中国国内での完全なローカル生産というのは、サプライチェーンのリスク分散に繋がる重要な動きですね。
目次
対応製品シリーズと提供スケジュール
現地一貫生産は、高性能マイコン「STM32H7」シリーズから開始し、優れた性能とセキュリティを組み合わせた「STM32H5」シリーズおよびエントリ・レベルの「STM32C5」シリーズへも展開する予定です。STM32H7シリーズの初期製品モデルは量産開始済で、その他のモデルも2026年末までに量産開始を予定しています。STM32H5シリーズとSTM32C5シリーズについては、2026年末までに量産を開始する計画です。

| シリーズ名 | 主な特徴 | 提供状況 |
|---|---|---|
| STM32H7 | 成熟した高性能汎用マイコン。先進的なグラフィカル・ディスプレイを備える産業用システムやスマートホーム機器、医療アプリケーションに最適。 | 初期製品モデルは量産開始済。その他も2026年末までに量産開始予定。 |
| STM32H5 | 優れた性能とセキュリティを最適に組み合わせた汎用シリーズ。データセンター内のプラガブル・オプティクスや、エアコン、生活家電、防犯システムなどに最適。 | 2026年末までに量産開始予定。 |
| STM32C5 | エントリ・レベルのマイコン。産業用オートメーション、モータ制御、デジタル電源、ゲーム、ウェアラブルなどのアプリケーションに最適。 | 2026年末までに量産開始予定。 |
Ms.ガジェットSTM32H7から順次展開するということで、高性能機から広く普及させる戦略がうかがえます。
2つのサプライチェーンによる提供
この製造モデルにより、中国の顧客はグローバルで一貫した品質と互換性を維持しながら、中国国内製造品と国外製造品のいずれも選択できる2つのマイコン・サプライチェーンを利用できます。STは、ウェハ製造からパッケージング、テストまでの全工程が完全にローカライズされたSTM32サプライ・チェーンを構築しました。前工程のウェハ製造はHua Hong社が担当し、STの他のグローバル拠点と同じ40nm組み込み不揮発性メモリ(eNVM)技術と品質管理標準を適用しています。パッケージングおよびテスト工程は、STの深セン工場と現地の半導体組立・テスト企業(OSAT)によってサポートされます。
Ms.ガジェット国外生産品と同一の品質を保ちながらローカル生産を実現したのは、顧客ニーズへの対応力を高める好事例と言えるでしょう。
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