次世代UWB技術を搭載したST64UWBファミリ
STマイクロエレクトロニクスは、最大数百メートル離れた機器の測位とトラッキングを可能にする次世代UWBチップ「ST64UWBファミリ」を発表しました。同製品は、IEEE 802.15.4zおよび今後普及が見込まれるIEEE 802.15.4ab UWB標準規格に準拠し、マルチミリ秒単位(MMS)の測距や狭帯域無線アシスト(NBA)に対応する業界初の完全統合型UWBソリューションです。

Ms.ガジェット主要スペックと製品ラインナップ
ST64UWBファミリは、18nm FD-SOIプロセスで製造され、業界最高レベルのRF性能を実現しています。以下の3製品がラインナップされています。

| 製品 | 主な特徴 | 想定用途 |
|---|---|---|
| ST64UWB-A100 | Arm Cortex-M85プロセッサ搭載、ASIL A(またはB)対応 | 車載:デジタルキー、高精度車両位置測位 |
| ST64UWB-A500 | AIアクセラレーションとデジタル信号処理機能搭載 | 車載:エッジAIレーダー、子供置き去り検知など |
| ST64UWB-C100 | Arm Cortex-M85プロセッサ搭載、Aliro規格完全準拠 | スマートロックなどのコンスーマ機器 |
18nm FD-SOI技術により、通常のバルクCMOS技術よりもリンク・バジェットが約3dB高く、測距範囲を約50%拡大しています。
Ms.ガジェット技術的特徴と新たなユースケース
ST64UWBファミリは、IEEE 802.15.4abの新機能として、マルチミリ秒単位の測距技術と狭帯域無線アシストをサポートします。これにより、測距範囲の拡大、バッグや後ろポケットに入れた機器との接続性強化、近距離での方向検知が可能になります。また、レーダー・モードが強化され、解像度が2倍に向上。子供置き去り検知(CPD)などの安全関連用途にも貢献します。

Ms.ガジェット業界からの評価
ABI Research社のAndrew Zignani氏は「IEEE 802.15.4abは次世代UWBの根幹であり、2030年までにUWB搭載車両の大半がこの規格に移行すると予測。後方互換性があるため、既存機器に影響なく新機能を導入できる」と述べました。Forvia Hella社のDaniel Siekmann氏は「測距範囲が802.15.4zの8倍超えで、後ろポケットでの接続性が向上」と評価。Marquardt社のBernd Bar氏も「スマートフォンが後ろポケットでも接続性が改善」とコメント。Nuki Home Solutions社のJürgen Pansi氏は「ST64UWBでIEEE 802.15.4abの可能性をヨーロッパに広げる」としています。
Ms.ガジェット提供状況
ST64UWBファミリは、現在主要車載機器メーカーに対してサンプルを提供中です。STは次世代UWBの普及促進のため、UWBスタック、レーダー・ツールボックス、開発ボード、リファレンス設計などを提供する包括的な開発キットを用意しています。
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