キンドリル、AIガバナンスを支援する新サービス「エージェンティックAI デジタルトラスト」を発表

2025年12月16日

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キンドリル、エージェンティックAIのガバナンスを支援する新サービスを発表

キンドリルは、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境において、企業がエージェンティックAIを安全かつ大規模に管理・拡張するための「キンドリルエージェンティックAI デジタルトラスト」を新たに発表しました。このサービスは、企業の重要な業務全体において、AIエージェントの確実性、安全性、信頼性、安定性を高めることを目的としています。

AI導入の課題と新サービスの背景

企業におけるAI導入は加速していますが、セキュリティ、ガバナンス、信頼性を確保するための管理基盤の整備は十分に進んでいない状況が見られます。2025年版Kyndryl Readiness Reportによると、68％の企業がAIに積極的に投資している一方で、61％が投資対効果（ROI）を証明するプレッシャーを感じているとのことです。

また、主なサイバー障害の多くは、人的ミスやシステムの脆弱性に起因しているのが現状です。キンドリルは、エージェンティックAIの活用がもたらす可能性と同時に、適切なガバナンスがなければ新たなセキュリティリスクが生じることを認識し、本サービスを開発しました。

「キンドリルエージェンティックAI デジタルトラスト」の機能

この新サービスは、企業がAIエージェントを責任を持って統制・管理するための明確なルール（ガードレール）を提供するとのことです。特に、データセキュリティ、コンプライアンス（法令遵守）、データ分類が重要となる規制環境において、AIエージェントの運用をセキュリティ重視のアプローチで管理します。

具体的には、AIエージェントの発見と登録、テストと認証、継続的なポリシー監視と適用、監査とコンプライアンス報告、AI検知と対応のマネージドサービス（AI-MDR）、そしてプロアクティブなリスク管理などが含まれています。これらの機能は、AIエージェントのライフサイクル全体をカバーするセキュリティ対策として機能します。

既存システムとの連携と今後の展開

キンドリルエージェンティックAI デジタルトラストは、既存のエンタープライズ向けセキュリティ基盤やハイブリッド環境、マルチクラウド環境との統合を前提に設計されています。ハイパースケーラーと呼ばれる大手クラウドプラットフォームや、キンドリルのグローバル戦略アライアンスのエコシステムもサポートしています。

例えば、マイクロソフトとの協働により、Microsoft Fabric IQなどのツールを活用し、AI環境の成熟度を高め、信頼性、ガバナンス、コンプライアンスの確立と強化を目指しています。キンドリルは、AIとサイバーセキュリティに関する専門知識とパートナーシップを通じて、様々なテクノロジープラットフォームにわたるAIエージェントの効率的な管理と安全な運用を支援します。