株式会社パーティクルラボ(本社:神奈川県平塚市)は、2026年3月23日、フィルムやガラスなどの透明体内部欠陥検査用の照明装置「超指向性 フィルム検査用照明 Bloom Ray」を発表しました。本製品は、光ファイバーを用いた超指向性の光により、インラインでのスジ・ムラの可視化を可能にし、見逃しゼロと検査時間の短縮を実現する世界初の技術です。
開発背景と製品の優位性
従来の透明体検査では、高度な熟練を要する目視検査が主流でしたが、欠陥の見逃しリスクや、検査に要する時間と労力が課題でした。また、水銀ランプやキセノンランプは環境規制により新規導入が困難で、紫外線暴露による作業者の眼精疲労も問題となっていました。

本製品は、ウシオ電機株式会社の高輝度光源を検査用に改良し、ファイバー伝達による照射部の小型化に成功しました。専用カメラによる画像計測技術と組み合わせることで超高感度の可視化撮影に対応し、ファイバー先端からの照射と本体からのダイレクト照射の2WAY使い方が可能です。
Ms.ガジェット主な特徴
本製品の主な特徴は以下の通りです。

- 超指向性の光で、密度勾配の違いによる屈折を捉え、わずかな欠陥も鮮明に可視化
- ファイバー先端からの照射により、ロールTOロール(R2R)の生産ライン中でも手軽にインライン検査が可能
- 可視域波長のみを使用し、水銀レスで紫外線ゼロ。環境負荷低減と作業者安全性向上に貢献
- 照射口からの距離調整により、幅広いサイズのフィルムやガラス基板に対応
Ms.ガジェットアプリケーション例
本製品は、以下の分野でのアプリケーションが想定されています。

高機能フィルムの塗工・成形不良の可視化では、PETフィルムの成形不良、シリコーンコーティング工程の液馴染み不足(ゆず肌)、物理スジ、周期ムラ、配向ムラ・ボーイング現象、打突跡・フィッシュアイなどの微細な欠陥を検出します。
光学・電子デバイス用ガラスの不具合特定では、脈理、気泡の巻き込み、粘着剤の厚みムラ・スジ、接着面の浮き・剥がれ、異物混入による応力歪みなどを可視化します。
電子・ディスプレイ・半導体分野では、MLCC製造用キャリアフィルム(剥離フィルム)から偏光板・光学フィルム、ダイシングテープまで、シート塗工時の欠陥に起因するショートや容量不足、表示ムラ、加工精度低下を防止し、歩留まり向上に貢献します。
対応素材は、PP、PEN、PI、PETなど可視域で一定の透過性がある素材です。
Ms.ガジェット製品仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | 超指向性 フィルム検査用照明 Bloom Ray |
| 光源種類 | 高輝度LD励起点光源 |
| 光源色 | 緑黄色(中心波長550nm 波長範囲500~700nm) |
| 本体サイズ | W342mm×D242mm×H183mm |
| 重量 | 8kg |
| 入力 | 単相AC100-120/220-240V 50/60Hz 5A/2A |
| 消費電力 | ~500 W |
| 照射方式 | ファイバー照射 または 本体からダイレクト照射 |
| 設計寿命 | 連続点灯で2万時間以上 |
| 使用環境 | 温度0~35℃ 相対湿度20~85%(結露なきこと) |
| 構成 | 光源本体、電源ケーブル、ファイバー光学系ユニット |
| オプション | ダイレクト照射ユニット、専用画像処理カメラ + レンズセット、コンタミ可視化用パッケージ |
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オプションと展開
オプションとして、専用カメラと組み合わせた画像処理によるデジタル記録・分析が可能です。ファイバーを用いずに光源本体から直接光を照射する強力な点光源への変更もできます。

また、クリーンルーム内の浮遊コンタミやフィルム表面の付着パーティクルを可視化するパッケージや、シュリーレン撮影の代替として流体現象の可視化光源としても活用いただけます。
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