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アストロスケール、宇宙の安全パトロールへ。退役衛星2機を観測する実証ミッションを発表

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目次

宇宙の安全パトロールを実現する新ミッション

アストロスケールは、持続可能な宇宙環境の実現を目指し、軌道上サービスに取り組んでいます。同社が開発を進める観測サービスは、道路の安全パトロール隊のように、軌道上の故障した衛星やデブリ(宇宙ゴミ)に接近し、その状態を把握するものです。

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これまでの宇宙状況把握は、地上や遠距離からの観測に限定されており、高度数百km以上の軌道にある物体の詳細な状況把握には限界がありました。同社は、これからの宇宙環境において、軌道上で接近し現場を点検するパトロールが新常識になると説明しています。

Ms.ガジェット
地上からの観測だけでなく、実際に接近して詳細を確認するというアプローチは、宇宙開発の安全性向上に大きく寄与しそうですね。

2つの退役衛星を対象とした実証実験

今回の実証ミッション「ISSA-J1」では、日本が2000年代に打ち上げた2つの退役衛星を観測対象としています。一度のミッションで複数のデブリに接近する計画であり、より実際のサービス提供を見据えた実証となります。

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対象となる退役衛星の概要は以下の通りです。

衛星名運用期間質量
陸域観測技術衛星「だいち」2006年〜2011年約4トン
環境観測技術衛星「みどりII」2002年〜2003年約3.7トン

ISSA-J1は、打ち上げ後に軌道へ投入され、まず「だいち」へ向けて接近します。その後、安全性を確保しながら近距離からの撮像を行い、離脱後に「みどりII」が存在する別の軌道へと移動する運用を予定しています。

Ms.ガジェット
異なる軌道にある複数の衛星を訪問する計画は、高度な軌道制御技術が必要とされており、技術的にも非常に興味深いミッションです。

ISSA-J1の機体スペック

本ミッションで使用される宇宙機「ISSA-J1」の主な仕様は以下の通りとなっています。

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ISSA-J1の主な諸元
  • 名称:ISSA-J1(In-situ Space Situational Awareness – Japan 1)
  • サイズ:約1300mm x 1600mm x 2200mm(パネル展開時:約1300mm x 10000mm x 2200mm)
  • 質量:約650kg級(燃料搭載時)
  • 推進装置:スラスタ12本(化学推進10本、電気推進2本)

このミッションは、文部科学省および中小企業による「SBIR(スタートアップ等の研究開発促進制度)フェーズ3基金事業」の補助を受けて実施されます。アストロスケールは、今回の実証を通じて軌道上サービスにおけるリーダーとしての地位をさらに強固なものにすることを目指しています。

Ms.ガジェット
650kg級の機体で複数の軌道を移動しながら観測を行うという運用構想は、今後の宇宙産業において重要な先行事例となりそうです。

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