アストロスケールは、宇宙ごみ(デブリ)への接近・撮影に成功した商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」の軌道上運用を終了し、軌道降下の運用を開始したと発表しました。
ADRAS-Jは現在、5年以内に自然落下し再突入できる軌道まで高度を下げており、最終的には大気圏に再突入し燃え尽きる予定です。
ADRAS-Jミッションの概要
ADRAS-Jは、軌道上サービスに必要不可欠な対象物体への安全・精密接近技術「RPO」の確立を目指して開発されました。

本ミッションは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の商業デブリ除去実証(CRD2)フェーズIとして実施されています。
2024年2月の打上げ以降、ADRAS-Jは日本のロケット上段(全長約11m、直径約4m、重量約3トン)という大型デブリに対してミッションを遂行しました。
Ms.ガジェット主な成果
ミッションでは、接近・観測に関する以下の成果を上げています。

- 軌道計画および航法の確立:遠方域の絶対航法、近傍域の相対航法、複数回の近傍域到達、最適な軌道計画の立案
- 近傍作業の成功:対象デブリから50mの距離での定点観測、周回観測、PAFから約15mへの極近傍接近
- Payloadの性能確認:複数のセンサ・カメラによる観測
- 安全設計の実証:FDIR(Failure Detection Isolation and Recovery)による自律アボート
これらの成果により、対象物体に安全に接近するというRPOのコア技術が実証されました。
Ms.ガジェット今後の展開
アストロスケールは、ADRAS-Jで接近・観測したデブリの除去も行う後継機「ADRAS-J2」の開発を進めています。

ADRAS-J2は、2027年度の打上げを予定しており、捕獲や軌道離脱といったデブリ除去機能を実証する計画です。
Ms.ガジェット関係者コメント
ADRAS-Jプロジェクトマネージャー新栄次朗氏は、「存在しない技術を一から生み出し、非協力物体へのフルレンジRPOに挑むという前例のない取り組みは想像を超える困難を伴いましたが、すべての航法は期待を上回る性能を示しました」とコメントしました。

代表取締役社長岡田光信氏は、「ADRAS-JミッションにおいてRPO技術の実証に成功したことで、アストロスケールは軌道上サービスの市場において大きな優位性を得ることができました」と述べ、パートナー各社への感謝を示しました。
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