味わう株式会社は、ソニーグループ株式会社が2019年より研究開発を進めてきた「録食(ROKU SHOKU)」の技術および特許を譲り受け、2026年4月1日から研究開発と事業化を開始しました。
高精度な調理記録と再生を実現する「録食」
「録食」は、火力、攪拌、食材の投入タイミング、水分蒸発量などの調理中の変化を1秒、1℃、1gまで高精度に記録・データ化するシステムです。調理の記録は専用スタジオで行われ、分析・データ変換を経たのち、専用IHシステムで再生されます。火力調節や調理状態の判断はシステムが自動的に行うため、調理ナビゲーションに従って操作するだけで、調理スキルの有無にかかわらず、誰でもシェフの味を高い再現性で提供できます。

Ms.ガジェット飲食業界の課題解決に向けた期待
飲食業界は、技術の属人化や人手不足、技術継承の断絶といった課題に直面しています。「録食」は、調理プロセスを「再生可能なIP(知的財産)」として蓄積し、シェフのクリエイティビティを保護しながら収益化につなげる新たな産業基盤の構築を目指します。本システムは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシグネチャーパビリオン「EARTH MART」で展示され、「GOOD DESIGN AWARD 2025」を受賞するなど、既に高い評価を得ています。

Ms.ガジェット今後の重点事業領域
当社は、以下の2つの重点領域を推進します。

- 調理データプラットフォームの構築:シェフ・飲食店・食品メーカー・地域と連携し、「Cooking Recorder」を活用した録食データの収集・標準化を推進。品質の安定化、技術継承、省人化を実現し、外食・中食・給食を横断する新たな調理インフラを構築します。
- 料理IPビジネスの創出:蓄積された録食データをライセンス化・流通させ、飲食店に加え、高齢者施設、グループホーム、社員食堂、病院、リゾートホテルなどへの導入を推进会。人手不足や調理人材の属人化が課題となる現場でも、シェフ監修メニューを高い再現性で安定提供できる環境を広げます。
Ms.ガジェット代表取締役・野元知子の意気込み
野元知子代表取締役は、「このたび、ソニーグループが長年研究開発を重ねてきた「録食」の技術・特許の譲渡を受け、味わう株式会社として研究開発と事業化を担えることを大変光栄に思います。料理には、人の心を動かし、感動を生む力があります。私たちは「録食」を通じて、シェフの暗黙知をデータとして記録・再生可能にすることで、そのかけがえのない食体験の価値、食体験から生まれる感動を、より多くの人へ、そして次の世代へつないでいきたいと考えています。飲食店に加え、高齢者施設、病院、社員食堂、ホテルなど、調理人材の確保が難しい現場でも、質の高い食体験を安定して届けられる世界を広げるとともに、シェフの技術が正しく評価され、収益にもつながる新たな産業の実現を目指してまいります」と述べています。


