「完全ワイヤレスイヤホン」、今やたくさんの種類があって、正直どれを選べば良いか迷いますよね。
自分にぴったりの一台と出会うためには、数ある機能や性能の中から、「自分にとって何が重要か」を見極める判断軸を持つことが大切です。
この記事では、完全ワイヤレスイヤホン選びで後悔しないために必要な基礎知識から、音質やバッテリーなどの機能比較ポイント、そしてあなたの目的や利用シーンに合わせた選び方のコツまで、最適な一台を見つけるための「羅針盤」となる情報を分かりやすくお届けします。

完全ワイヤレスイヤホン、種類が多すぎてどれを選べば良いか分かりません…

大丈夫です!この記事を読めば、あなたに必要な機能や性能が明確になり、自信を持って選べるようになりますよ!
完全ワイヤレスイヤホンとは
この見出しのポイント!

ケーブルが絡まるわずらわしさや、衣服に引っかかる心配から完全に解放され、通勤・通学中の満員電車内や、ウォーキング、ジムでのトレーニングといったアクティブなシーンでも、これまでにないほど自由で快適な音楽体験ができます。
メリット | デメリット |
---|---|
ケーブルの絡まりからの解放 ケーブル断線の心配無用 再生機器から離れても使用可能 |
再生機器との接続が稀に不安定になることも 定期的な充電が必要 小型であるため紛失の可能性あり |

ケーブルがないだけで、そんなに使い心地が変わるのですか?

はい、一度この解放感を味わうと、ケーブル付きのイヤホンには戻れないと感じる方が多いですよ!
まさに、音楽をもっと身近に、もっと自由に楽しむための画期的なアイテムと言えます。
完全ワイヤレスイヤホンの役割:多様なシーンでの音声アシスタント

完全ワイヤレスイヤホンは、単に音楽を聴くための道具に留まりません。
現代生活における「音声アシスタント」としての役割も果たしています。
例えば、スマートフォンをカバンやポケットから取り出すことなく、イヤホン本体の操作でSiriやGoogleアシスタントといった音声アシスタントを起動し、天気予報の確認、メッセージの送信、スケジュールの管理などが可能です。
これにより、手がふさがっている状況でも、様々な情報を得たり、簡単な操作をしたりすることができます。

イヤホンでそんなことまでできるとは知りませんでした!

ええ、音楽を楽しむだけでなく、日常生活をスマートにサポートしてくれる、頼れるパートナーにもなるんです!
このように、情報へのアクセスやコミュニケーションをよりスムーズにし、日々の生活を便利にしてくれる存在なのです。
完全ワイヤレスイヤホンの特徴
左右のイヤホンが独立しているため、片耳だけで使用することも可能です。
そして、この充電ケースがあるおかげで、イヤホン本体のバッテリーが切れても、ケースに戻すだけで手軽に複数回充電でき、1日中バッテリー切れの心配なく使用できる製品が多くなっています。
一般的な製品では、ケースと合わせて20時間以上の再生時間を確保しているものも見られます。
特徴項目 | 説明 |
---|---|
構造 | 左右のイヤホン本体が物理的に完全に分離 |
別名 | 左右独立型イヤホン、TWS (True Wireless Stereo) |
充電方法 | 専用の充電機能付きケースに収納して充電 |
ケースの役割 | イヤホンの保護・収納、持ち運び、イヤホン本体への複数回の充電 |
利便性 | ケースとの併用により、長時間のバッテリー持続時間を実現 |

ケースで充電できるのはとても便利ですね!ただ、小さいので失くしてしまわないか少し心配です…

おっしゃる通り、小型なため紛失には注意が必要ですが、充電ケースのおかげでバッテリーに関する心配は格段に減りますよ!
この左右独立構造と充電ケースの組み合わせが、完全ワイヤレスイヤホンの利便性を大きく向上させているのです。
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶときの必須知識
完全ワイヤレスイヤホンを賢く選ぶためには、いくつかの基本的な知識を身につけておくことが非常に重要です。
「Bluetooth」や「コーデック」、「ノイズキャンセリング」、「防水性能」、「イヤホンの形状」といったこれらの技術的な要素を理解することで、皆さんが後悔しないイヤホン選びを実現するための一助となるはずです。
Bluetoothとは

この技術のおかげで、ケーブルの煩わしさから解放され、自由なリスニングスタイルが実現します。
Bluetoothにはバージョンがあり、一般的に新しいバージョンほど接続の安定性が向上し、音の遅延も少なくなる傾向にあります。
Bluetoothの歴史(主要バージョンと特徴)
Ver. | いつ出たか | かんたんな進化ポイント |
---|---|---|
1.0 | 1999 | 最初の公開版(約1 Mbps)。まだ接続が不安定で相互運用性に課題。 |
1.1 | 2001 | バグ修正と電波の強さを読める機能を追加。 |
1.2 | 2003 | Wi‑Fiとぶつかりにくくする改良で、途切れにくく。 |
2.0 | 2004 | 速度が約3倍に上がり、同じ量の通信で使う電力も減少。 |
2.1 | 2007 | ペアリングが簡単・安全になり、マウスやキーボードの待機電力を大幅節約。 |
3.0 | 2009 | 必要なときにWi‑Fiを併用し、最大24 Mbpsの高速転送が可能に。 |
4.0 | 2010 | 超省電力モード(後に「BLE」)を搭載し、センサーやウェアラブルに最適化。 |
4.1 | 2013 | LTEとの電波干渉を低減し、1台で親機と子機を兼ねられるように。 |
4.2 | 2014 | 低電力通信がさらに速くなり、暗号化を強化。 |
5.0 | 2016 | 速度2倍、届く距離4倍。IoT向けに大幅拡張。 |
5.1 | 2019 | 信号がどの方向から来たか分かるようになり、位置情報に強く。 |
5.2 | 2020 | 新しい低電力オーディオ規格で、イヤホンなどが高音質・低遅延に。 |
5.3 | 2021 | 待機中の電力をさらに節約し、リンクの安定性向上。 |
5.4 | 2023 | 何千もの小型デバイスが安全に“呼びかけ合える”ようになり、小売の電子棚札などに最適。 |
6.0 | 2024 | スマホ⇄鍵などでセンチメートル単位の距離測定が可能に。スキャンのムダも減らし、音の遅れも小さく。 |
6.1 | 2025 | 機器のアドレス変更タイミングをランダムにして追跡を防ぎ、バッテリーも節約。半年ごと更新の第一弾。 |

Bluetoothのバージョンって、新しい方が良いんですか?

はい、新しいバージョンほど接続が安定しやすく、音の遅延も少ない傾向にありますよ!
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際には、お使いのスマートフォンなどが対応しているBluetoothのバージョンと合わせて、イヤホン側のバージョンも確認することをおすすめします。
コーデックとは

このコーデックの種類によって、音質や音声の遅延具合が変わってくるため、イヤホン選びにおける重要なチェックポイントの一つです。
代表的なコーデックには、標準的な「SBC」、iPhoneなどのApple製品で主に対応している「AAC」、そしてAndroidスマートフォンの一部で利用できる「aptX」などがあります。
イヤホンと再生する側の機器(スマートフォンなど)が同じコーデックに対応していないと、そのコーデックの恩恵を受けることができません。
コーデックは接続する両方の端末が対応していないと使えません
イヤホン(SBC,AAC対応) | イヤホン(SBC,aptX,aptX HD対応) | |
---|---|---|
Android(SBC,AAC,aptX対応端末) | AAC | aptX |
Android(SBCのみ対応端末) | SBC | SBC |
このようにどちらか一方が対応していなければ両方対応しているコーデックが使われます。
SBCは基本的に必ずどの端末でも対応しているので上位コーデックに対応してなければSBCを用いて通信することになります。
コーデックについてはこちらにまとまっています。
コーデック | 特徴 |
---|---|
SBC | 音質も遅延も良くも悪くも無く標準的。 | Bluetooth標準のコーデック。基本的に全ての端末が対応している。
LC3 | LE Audioの標準コーデックでもある。 高品質・低消費電力が特長で従来のSBCコーデックに比べて、低ビットレートでも高いオーディオ品質を実現。 | Bluetooth 5.2で導入された新しいコーデック。
AAC | SBCより遅延が少なく音質が高い。 | iPhoneなどApple製品でよく使われている。Androidでも8.0以上なら基本対応している。
aptX | 主にAndroidで採用されている。SBC、AACより遅延が少なく音質が高い。 |
aptX LL | 音質はaptXと同等だが遅延は0.04秒未満と超低遅延を実現している。 | LLはLow Latencyの略。aptXより更に低遅延となっている。
aptX HD | ハイレゾ相当の高音質を再生可能。aptXより若干遅延する。 |
aptX Adaptive | 固定ビットレートから可変ビットレートに変更したことでより処理が安定し低遅延が実現した。 | aptX HDを安定化、低遅延化したコーデック。
aptX Lossless | aptXシリーズの最新技術で、ロスレス音質を実現するコーデック。高音質な音楽鑑賞に最適で、ハイエンドデバイス向け。 |
LDAC | Androidでも8.0以上なら基本対応している。 SBCより遅延が大きい。 | ソニーが開発した超高音質コーデック。今まで紹介したものの中で最高レベル。
LHDC / LLAC | LDACと同様に24bit/96kHzの高音質。LLACは30ms級の低遅延版。Huawei・Xiaomiなど一部機種向け。 |

コーデックがたくさんあって、どれが良いのか分かりません…

お使いのスマートフォンに合わせて選ぶのが基本です!iPhoneならAAC、AndroidならaptX対応が一つの目安になります。
どのコーデックに対応しているかを確認することで、より高音質で遅延の少ない音楽体験が期待できますので、購入前に仕様をチェックしましょう。
SBC:多くの機器が対応する標準的な音声コーデック

そのため、イヤホンと再生機器のコーデックの相性を気にする必要がほとんどなく、接続すれば基本的に音が出るという安心感があります。
音質や遅延に関しては、後述するAACやaptXといった他のコーデックに比べると若干劣る面もありますが、日常的な音楽鑑賞であれば十分な品質を提供します。
特別な高音質を追求する場合や、音の遅延が気になるゲームなどを主目的としない限り、SBC対応のイヤホンでも十分に満足できる音楽体験を得られるでしょう。
AAC:iPhoneなどで採用される比較的高音質なコーデック

SBCと比較して、より圧縮効率が高く、一般的には音質の劣化が少なく、遅延も少ない傾向にあります。
そのため、iPhoneユーザーの方がAAC対応の完全ワイヤレスイヤホンを選ぶと、SBC接続の場合よりも高音質なサウンドを楽しむことができます。
もちろん、AndroidスマートフォンでもAACに対応している機種は多く存在します。
Apple製のデバイスを主に使用している方にとっては、イヤホンがAACに対応しているかどうかは、音質を重視する上で確認しておきたいポイントの一つです。
aptX:Androidスマートフォンの一部で利用可能な低遅延・高音質コーデック

「CD音質に近い」とも表現されることがあり、音楽データの伝送時の情報量を多く保ちやすい性質を持っています。
特に動画視聴やゲームプレイなど、映像と音声の同期性が求められる場面では、aptXの低遅延性能が大きなメリットとなります。
ただし、aptXを利用するためには、スマートフォンとイヤホンの両方がaptXに対応している必要があります。
対応するAndroidスマートフォンをお持ちで、音質や低遅延性能にこだわりたい方にとって、aptX対応のイヤホンは魅力的な選択肢となります。
ノイズキャンセリングとは:周囲の雑音を低減し音楽に集中させる機能

この機能により、電車内やカフェ、オフィスなど、騒がしい環境でも音楽やポッドキャスト、通話に集中しやすくなります。
特に、飛行機や電車の走行音のような低い周波数の持続的な騒音に対して効果を発揮しやすい傾向があります。
製品によってノイズキャンセリングの効き具合や、カットできる騒音の種類には差があるため、レビューなどを参考にすると良いでしょう。
種類 | 説明 |
---|---|
ANC | ノイズの波形と逆の音(逆位相)を発生させてノイズを打ち消す バッテリーを消費するが遮音性が高い | AirPodsなどに搭載されるいわゆるノイキャンはこのアクティブノイズキャンセリングのこと
PNC | 素材や形状を工夫して遮音性を高める ちなみにパッシブは受動的という意味 | 物理的にノイズを低減させるノイズ キャンセリングがこのパッシブノイズキャンセリング
CVC | 通話時は役立つが音楽を聴くときや動画を見るときなどは全くもって役立たない 正式名称は『Clear Voice Capture』 | 通話相手に自分の周りの雑音を届けにくくするのがこの通話用ノイズキャンセリング

ノイズキャンセリングって、本当に静かになるんですか?

はい、特に電車やバスの騒音など、一定の音が続く環境では効果を実感しやすいですよ!
音楽への没入感を高めたい方や、静かな環境で作業に集中したい方にとって、ノイズキャンセリング機能は非常に役立つ存在です。
アクティブノイズキャンセリング:マイクで集音した騒音と逆位相の音で相殺
この仕組みにより、非常に高いレベルでの騒音低減効果が期待できます。
ただし、この処理のために電力を消費するため、イヤホンのバッテリー持続時間に影響を与える場合があります。
また、製品によってノイズキャンセリングの強度や、低減できる音の種類に違いが見られます。
より静かな環境で音楽を楽しみたい、あるいは作業に集中したいというニーズに応える先進的な技術です。
パッシブノイズキャンセリング:イヤホンの物理的な遮音性による騒音低減
例えば、耳栓のように耳孔に深くフィットするカナル型のイヤホンは、構造的にパッシブノイズキャンセリング効果が高い傾向にあります。
アクティブノイズキャンセリングとは異なりバッテリーを消費しませんが、効果はイヤホンの密閉度に大きく左右されます。
アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されていないイヤホンでも、このパッシブノイズキャンセリング効果が高い製品を選ぶことで、ある程度の騒音低減は期待できます。
外音取り込み機能とは:イヤホンを装着したまま周囲の音を聞き取れる仕組み
この機能を使えば、音楽を聴きながらでも駅のアナウンスを聞き逃しにくくなったり、レジでの会計時にイヤホンを外さずに会話ができたりと、日常生活での利便性が向上します。
また、屋外でランニングやウォーキングをする際に、車や自転車の接近音に気付きやすくなり、安全確保にも繋がります。

外音取り込み機能って、どんな時に便利なんですか?

駅のアナウンスを聞いたり、お店で会計したりする時に、イヤホンを外さずに済むのでとても便利ですよ!
イヤホンで耳を塞いでいる状態でも周囲の状況を把握したい場面が多い方にとって、外音取り込み機能は非常に重宝する機能と言えるでしょう。
防水性能(IPX等級)とは:水滴や水没に対する保護の度合いを示す指標

この数字が大きいほど防水性能が高く、例えばIPX4であれば「あらゆる方向からの水の飛沫に対する保護」、IPX5であれば「あらゆる方向からの噴流水に対する保護」といった具合です。
運動時の汗や急な雨などを想定する場合、このIPX等級を確認することが大切です。
IPX等級 | 保護の度合い(目安) | 利用シーンの例 |
---|---|---|
IPX4 | あらゆる方向からの水の飛沫から保護 | 日常生活での汗、小雨 |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水から保護 | 激しい運動時の汗、水洗い可能な製品もある |
IPX7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水しない | うっかり水中に落としてしまった場合(短時間) |

IPXってよく見るけど、どのくらいなら安心なんですか?

普段使いならIPX4、スポーツで汗をたくさんかくならIPX5以上あると安心ですね!
特にスポーツやアウトドアでイヤホンを使用したいと考えている方は、ご自身の利用シーンに合った防水性能を持つ製品を選ぶようにしましょう。
イヤホンの形状とは:装着感や音の聞こえ方に影響するデザイン
長時間快適に使用できるか、周囲の音をどれだけ遮断できるか、好みの音質が得られるか、といった点はイヤホンの形状によって大きく左右されます。
主な形状には、耳の奥に深く差し込む「カナル型」、耳の入り口に軽く乗せる「インナーイヤー型」、そして耳を塞がずに音を届ける「オープンイヤー型」の3種類があります。
それぞれの形状にメリットとデメリットがあり、ご自身の耳の形や主な利用シーン、そしてどのような聴取体験を求めるかによって、最適な形状は異なります。

イヤホンの形って、どれを選べばいいんですか?

遮音性を重視するならカナル型、楽な着け心地ならインナーイヤー型、周りの音も聞きたいならオープンイヤー型がおすすめですよ!
自分の好みや使い方に合った形状を選ぶことが、満足のいくイヤホン選びの第一歩となります。
カナル型:耳栓のように耳孔に深く挿入、高い遮音性とフィット感

この形状の最大のメリットは、耳への密着度が高く、物理的に周囲の騒音を遮断する「パッシブノイズキャンセリング効果」に優れている点です。
これにより、音楽に没入しやすく、音漏れも少ない傾向にあります。
イヤーピースのサイズや素材を自分の耳に合わせて選ぶことで、フィット感を高め、より安定した装着感と低音域の表現力を得ることができます。
一方で、耳を密閉するため、人によっては圧迫感を感じたり、長時間の使用で疲れやすかったりする場合があります。

シリコン製やフォーム製など素材も様々で、自分の耳の穴の大きさに合ったサイズのイヤーピースを選ぶことで、密閉性が高まり、音漏れを防ぎ、低音の迫力も増す効果が期待できます。
電車内など騒がしい場所で音楽に集中したい方や、しっかりとした低音を楽しみたい方には、カナル型が適しています。
インナーイヤー型:耳の入り口に軽く乗せるタイプ、開放的な装着感

カナル型のように耳の穴に深く挿入しないため、圧迫感が少なく、開放的で軽快な装着感が特徴です。
長時間使用しても耳が疲れにくく、周囲の音もある程度自然に聞こえるため、閉塞感が苦手な方や、「ながら聴き」をしたいシーンにも向いています。
ただし、カナル型と比較すると密着度が低いため、遮音性は劣り、音漏れもしやすい傾向にあります。
また、低音域の迫力もカナル型に比べて控えめになることがあります。
長時間の使用でも快適さを保ちたい方や、周囲の音も少し意識しながら音楽を楽しみたい方におすすめの形状です。
オープンイヤー型:耳を塞がず骨伝導や特殊な音響設計で音を届ける

最大のメリットは、音楽を聴きながらでも周囲の環境音を自然に聞き取れることで、これにより安全性(例:屋外でのランニング時の車両接近音の察知)やコミュニケーションの円滑さ(例:装着したまま会話が可能)が向上します。
耳を塞がないため、圧迫感がなく、蒸れにくいのも特徴です。
一方で、構造上、音漏れが発生しやすく、静かな場所での使用には注意が必要です。
また、音質面では、低音の量感や繊細な音の表現において、耳を密閉するカナル型などに比べて不利になる場合があります。
ランニングやサイクリングなどの屋外アクティビティ中や、オフィスで周囲とコミュニケーションを取りながら音楽を楽しみたいといった方に適した形状です。
イヤーカフ型:耳のふちに“挟む”だけ

骨伝導型

完全ワイヤレスイヤホンの選び方
皆さん、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶとき、何を基準にしていますか?音質、機能、それとも価格でしょうか。
たくさんの製品があって、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
イヤホン選びで最も重要なのは、ご自身の利用シーンや求める体験に合った性能を見極めることです。
このセクションでは、後悔しないイヤホン選びのために、音質から接続の安定性、バッテリー、さらにはノイズキャンセリング機能や価格と付加価値に至るまで、具体的なチェックポイントを詳しく解説していきます。
これらのポイントを理解することで、数多くの製品の中から、あなたにとって最適な一台がきっと見つかります。
音質:対応コーデックとドライバーユニットによる音の再現性

- 対応コーデック
- 好みの音のタイプか
完全ワイヤレスイヤホン選びで、多くの方が最も重視するポイントの一つが「音質」です。
「コーデック」とは、スマートフォンなどからイヤホンへ音声を無線で伝送する際の「圧縮方式」のことを指し、音質や遅延に大きく関わります。
また、「ドライバーユニット」はイヤホン内部で実際に音を鳴らす部品で、この種類や大きさも音の再現性を左右するのです。
高音質を求めるなら、まず確認したいのが対応コーデックです。
例えば、iPhoneをお使いなら「AAC」、多くのAndroidスマートフォンでは「aptX」というコーデックに対応していると、標準的なSBCコーデックよりも情報量が多く、よりクリアで深みのあるサウンドを楽しめます。
ドライバーユニットに関しては、一般的に口径が大きいほど豊かな低音域の表現が得意な傾向にあります。
ドライバーの種類によっても得意な音域や音のキャラクターが変わってきます。

コーデックって、たくさん種類があってよく分かりません…

お使いのスマートフォンがどのコーデックに対応しているかを確認し、イヤホンも同じコーデックに対応している製品を選ぶのが、高音質への第一歩です!
音楽ジャンルや好みに合わせて、低音がしっかり響くものが良いのか、ボーカルがクリアに聴こえるものが良いのかなど、ご自身の聴きたい音のイメージを持つことも大切です。
接続の安定性:Bluetoothのバージョン

- Bluetoothバージョン
「音が途切れる…」これはワイヤレスイヤホンで最も避けたいトラブルの一つですよね。
この「接続の安定性」は、主にBluetoothのバージョンと、イヤホンに内蔵されているチップの性能によって決まります。
Bluetoothのバージョンは、新しいものほど接続が安定し、データの転送速度も向上する傾向にあります。
さらに、イヤホンに搭載されている無線通信用チップの性能も、接続品質や音の遅延(レイテンシー)の少なさに影響します。

満員電車だと、音がブツブツ途切れることがあって困ります…

最新のBluetoothバージョンに対応しているか、そして可能であれば、レビューなどで実際の接続安定性についての評価も確認することをおすすめします!
せっかくの良い音も、途切れ途切れでは楽しめません。
快適なリスニング環境のためにも、接続の安定性はしっかりチェックしましょう。
バッテリー持続時間:イヤホン単体と充電ケース併用時の再生時間

- 本体の連続再生可能時間
- ケースを含めての最大再生可能時間
- 充電速度
- ワイヤレス充電に対応しているか
また、短時間の充電で数時間使える「急速充電」に対応していると、うっかり充電を忘れてしまった際にも非常に便利です。
ご自身の使い方をイメージして、最適なバッテリー性能の製品を選びましょう。
ノイズキャンセリングの性能

電車内の騒音や街中の喧騒を気にせず、音楽やコンテンツに集中したい。
そんな願いを叶えてくれるのが「ノイズキャンセリング機能」です。
この機能は、マイクで周囲の騒音を拾い、その音と逆位相の音をイヤホンから出すことで騒音を打ち消す「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」が主流です。
ノイズキャンセリングの効果は、製品によって大きく異なります。
製品によっては、ノイズキャンセリングの強度を調整できるものや、周囲の環境に合わせて自動で最適化してくれるものもあります。

電車の中で、もっと音楽に集中したいのですが…

アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されたイヤホンなら、周囲の騒音を効果的に低減し、快適なリスニング環境を実現できますよ!
ただし、ノイズキャンセリング機能を使用するとバッテリー消費が早まる傾向がある点には注意が必要です。
静かな場所ではオフにするなど、賢く使い分けるのがおすすめです。
外音取り込み機能:周囲の音の聞き取りやすさと自然な音質
イヤホンで音楽を聴いていると、駅のアナウンスを聞き逃したり、話しかけられても気づかなかったりすることがありますよね。
そんな時に便利なのが「外音取り込み機能(アンビエントモード、ヒアスルーなどとも呼ばれます)」です。
この機能は、イヤホンに搭載されたマイクで周囲の音を拾い、それをイヤホン内部で再生することで、イヤホンを装着したままでも外の音が聞こえるようにする仕組みです。
この機能を使えば、レジでの会計時や、電車内で次の停車駅のアナウンスを確認したい時、あるいは屋外で周囲の車の音などに注意しながら音楽を楽しみたい時などに、イヤホンをわざわざ外す手間なく安全かつスムーズに対応できます。
製品によって、取り込まれる外音の自然さや音量が異なります。
あまりに機械的な音だったり、特定の音域が強調されすぎたりすると、かえって不快に感じることもあります。

イヤホンしたまま会話できると便利だなって思います!

外音取り込み機能があれば、イヤホンを付けたまま自然に会話もできますし、周囲の状況も把握しやすくなるので安心です!
可能であれば、実際に試聴して、ご自身にとって自然で聞き取りやすい外音取り込み機能を持つ製品を選ぶことをおすすめします。
防水性能:汗や雨など利用環境に合わせたIPX等級の選択

スポーツジムでのトレーニング中にかく汗や、外出時の急な雨。
そんな時でも安心してイヤホンを使いたいなら、「防水性能」のチェックは欠かせません。
防水性能は、「IPX等級」という国際的な規格で示され、「IPX」に続く数字が大きいほど高い防水性能を持つことを意味します。
IPX等級 | 保護の度合い | 利用シーンの例 |
---|---|---|
IPX4 | あらゆる方向からの水の飛沫に対する保護 | 日常生活での汗、小雨 |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水に対する保護 | スポーツ時の汗、やや強めの雨 |
IPX7 | 一時的に一定水深(1m)に水没しても内部に浸水しない | 水洗い、水没の可能性があるアクティビティ |
ただし、防水性能が高いからといって、意図的に水に濡らしたり、石鹸水などで洗ったりするのは故障の原因になる可能性があるため避けましょう。
ご自身の利用シーンを想定し、必要な防水等級を備えたイヤホンを選ぶことが大切です。
マイク性能:通話時のクリアな音声伝達とノイズ除去能力
完全ワイヤレスイヤホンは音楽を聴くだけでなく、ハンズフリー通話やオンライン会議にも活用されます。
そこで重要になるのが「マイク性能」です。
自分の声が相手にクリアに届くか、周囲の雑音がどれだけカットされるかは、快適なコミュニケーションに直結します。
特に注目したいのは、通話時のノイズリダクション(ノイズ低減)機能です。
この機能が優れていると、駅のホームや風の強い屋外など、騒がしい場所でも自分の声が相手に聞き取りやすくなります。
製品によっては、複数のマイクを搭載し、AIアルゴリズムを用いて周囲のノイズと話者の声を分離処理することで、よりクリアな音声伝達を実現しているものもあります。

オンライン会議で、自分の声が聞き取りにくいと言われることがあります…

通話時のノイズリダクション機能が優れていて、自分の声が明瞭に伝わるマイク性能を持つイヤホンを選ぶと、コミュニケーションがスムーズになりますよ!
マイクの位置や数、搭載されている技術によって性能は変わるため、仕様だけでなく実際の利用者の声も参考にすることをおすすめします。
装着感:長時間の使用でも快適なイヤホンの形状とイヤーピース
イヤホンは耳に直接装着するものなので、「装着感」は長時間の利用における快適さを大きく左右する重要な要素です。
いくら音質が良くても、機能が豊富でも、装着感が悪ければ使うのが億劫になってしまいます。
装着感に影響するのは、イヤホン本体の「形状」や「重さ」、そして耳に直接触れる「イヤーピース」の種類やサイズです。
イヤホンの形状には、耳栓のように奥まで差し込む「カナル型」、耳の入り口に軽く乗せる「インナーイヤー型」、耳を塞がない「オープンイヤー型」などがあります。
それぞれフィット感や遮音性が異なるため、ご自身の好みや利用シーンに合わせて選びましょう。

長時間イヤホンしてると耳が痛くなることがあるんです…

軽量なモデルを選んだり、ご自身の耳に合う形状やイヤーピースを見つけたりすることで、長時間の使用でも快適な装着感が得られますよ!
可能であれば、購入前に試着して、自分の耳にしっくりくるかを確認するのが理想的です。
操作性:タッチセンサーや物理ボタンによる機能コントロールの容易さ

音楽の再生・停止、音量調整、曲送り・曲戻し、着信応答や終話など、イヤホン本体で様々な操作ができると非常に便利です。
この「操作性」は、日々の使い勝手に直結するポイントです。
操作方法は、主にイヤホン本体の側面などを軽くタップしたり長押ししたりする「タッチセンサー式」と、カチッと押し込む「物理ボタン式」の2種類があります。
タッチセンサー式は、軽い力で操作できるため耳への負担が少なく、スマートな見た目の製品が多いのが特徴です。
しかし、意図しないタイミングで触れてしまい誤操作が起きることもあります。
一方、物理ボタン式は、押した感覚が明確で確実な操作ができますが、ボタンを押し込む際にイヤホンが耳に押し込まれる感覚が気になる方もいます。
どちらの操作方法が自分にとって使いやすいか、誤操作しにくいかを考慮しましょう。
製品によっては、専用アプリで操作方法をカスタマイズできるものもあります。

イヤホンでサッと音量調整とかできると便利ですよね?

はい、再生/停止はもちろん、音量調整や曲送りなどの操作がイヤホン本体で直感的に行えると、スマートフォンを取り出す手間が省けてとてもスムーズです!
頻繁に使う機能をストレスなく操作できるかどうかは、快適なイヤホンライフを送る上で意外と重要なポイントです。
価格と付加価値:予算内で求める性能と機能のバランス

完全ワイヤレスイヤホンは、数千円で購入できるものから数万円するものまで、非常に幅広い価格帯の製品が存在します。
もちろん「価格」は重要な選択基準の一つですが、単純に価格が高いか安いかだけでなく、その「価格に見合う付加価値」があるかを見極めることが大切です。
価格帯の目安 | 主な特徴・機能 |
---|---|
~5,000円 | 基本的な再生機能、SBC/AAC対応、限定的な付加機能 |
5,000円~1万円 | 良好な音質、ノイズキャンセリング(エントリーレベル)、防水性能IPX4以上、基本的な操作性 |
1万円~2万円 | 高音質コーデック(aptXなど)対応、効果の高いノイズキャンセリング、外音取り込み、マルチポイント |
2万円以上 | 最高クラスの音質、最先端のノイズキャンセリング、豊富な付加機能、高品質なマイク性能 |
ご自身の予算を明確にした上で、絶対に譲れない機能、あれば嬉しい機能をリストアップし、それらのバランスが最も良い製品を選ぶのが賢い選択です。
高価な製品が必ずしも自分にとってベストとは限りません。
補足しておきたい用語や仕様
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ上で、知っておくとより深く製品を理解できる専門用語や便利な仕様があります。
ここでは、特に「マルチポイント接続」「マルチペアリング」「低遅延モード」「専用アプリ」「ワイヤレス充電(Qi)」といった、選び方のヒントになる用語を解説します。
これらの用語を理解することで、スペック表を見たときに「これは自分に必要な機能だ!」と判断しやすくなるでしょう。
マルチポイント接続とは:複数デバイスへの同時Bluetooth接続機能
例えば、パソコンで動画を視聴中にスマートフォンに着信があった場合、イヤホンが自動でスマートフォンからの音声に切り替わるため、イヤホンを付け替える手間が省けます。
特徴 | 説明 |
---|---|
対応デバイス数 | 通常2台、製品によっては3台以上 |
利用シーン | PCとスマホ、タブレットとスマホなど複数のデバイスを併用する際に便利 |
メリット | デバイス切り替えの手間削減、シームレスな音声体験 |
注意点 | 全ての製品が対応しているわけではないため、購入前に確認が必要 |

複数のデバイスを同時に使うことが多いのですが、その度に接続し直すのが面倒です…

マルチポイント接続対応なら、その手間がなくなりますよ!
複数のデバイスを日常的に使いこなす方にとっては、作業効率や利便性を大きく向上させる重要な機能です。
マルチペアリングとは:複数デバイスとのペアリング情報を記憶する機能
一度ペアリングしたデバイスであれば、次に使用する際に再度ペアリング操作をする必要がなく、イヤホンの接続先リストから選ぶだけで簡単に切り替えられます。
多くの製品がこの機能を備えており、一般的に数台程度のデバイス情報を記憶できます。
特徴 | 説明 |
---|---|
記憶可能デバイス数 | 製品により異なるが、一般的には数台から8台程度 |
利用シーン | 複数のデバイスでイヤホンを共有したいが、同時接続は不要な場合 |
メリット | 接続先デバイス切り替え時の再ペアリング操作が不要 |
注意点 | マルチポイント接続とは異なり、同時接続はできない |

スマホ以外に、タブレットでもイヤホンを使いたいのですが、毎回設定するのは大変です

マルチペアリング対応なら、一度設定すれば次からは簡単に切り替えられます!
複数のデバイスでイヤホンを使い分けたいけれど、同時接続までは必要ないという方にとって、非常に便利な機能と言えるでしょう。
低遅延モードとは:映像と音声の同期ズレを最小限に抑える機能
特にアクションゲームやリズムゲーム、映画などのコンテンツでは、音声の遅延が顕著だとコンテンツの楽しみが損なわれることがあります。
低遅延モードを搭載したイヤホンは、このズレを軽減し、より快適な視聴・プレイ体験を提供します。
対象コンテンツ | 動画視聴、ゲームプレイ(特にタイミングが重要なもの) |
---|---|
効果 | 映像と音声の同期ズレの軽減 |
メリット | より自然で没入感のある視聴体験、ゲームプレイにおける操作性の向上 |
注意点 | モード有効時は音質が若干低下したり、バッテリー消費が増えたりする場合がある |

動画を見ていると、口の動きと声が合わないことがあるのですが…

低遅延モード搭載のイヤホンなら、そのストレスが軽減されるかもしれません!
動画視聴やゲームをストレスなく楽しみたい方にとって、低遅延モードの有無はイヤホン選びの重要なチェックポイントとなります。
専用アプリとは:イコライザー調整やファームウェア更新を提供するソフトウェア
主な機能として、自分の好みに合わせて低音や高音のバランスを調整できるイコライザー機能や、イヤホンの動作を改善したり新機能を追加したりするファームウェアのアップデートがあります。
主な機能 | 説明 |
---|---|
イコライザー調整 | 低音・中音・高音のバランスを自分好みに変更 |
ファームウェアアップデート | イヤホンの不具合修正、性能向上、新機能追加 |
操作カスタマイズ | イヤホンのタッチセンサーやボタンの操作割り当てを変更 |
ノイズキャンセリング調整 | ノイズキャンセリングの強度や外音取り込みレベルの調整 |
その他 | バッテリー残量確認、イヤホンを探す機能、チュートリアルなど(製品により異なる) |

イヤホンの音質を自分好みに変えたり、設定を細かく調整したりすることはできますか?

はい、専用アプリが用意されているモデルなら、それが可能です!
より自分に合った使い方を追求したい方や、常にイヤホンを最新の状態で使いたい方にとって、専用アプリの提供は大きなメリットとなるでしょう。
ワイヤレス充電(Qi)とは:充電ケーブル不要の電磁誘導による充電方式

このQi規格に対応したイヤホンであれば、スマートフォン用のワイヤレス充電器など、同じQi規格の充電器を流用して手軽に充電できます。
ケーブルの抜き差しが不要なため、デスク周りをスッキリさせたい方や、充電の手間を少しでも減らしたい方にとって利便性が高いです。
特徴 | 説明 |
---|---|
充電方式 | 電磁誘導 |
メリット | 充電ケーブルの抜き差し不要、充電器の共用が可能、デスク周りがスッキリ |
デメリット | 有線充電に比べて充電速度が遅い場合がある、充電器が別途必要 |
対応製品確認 | イヤホンケースがQi規格に対応しているか確認が必要 |

イヤホンの充電って、毎回ケーブルを挿すのが少し面倒なのですが…

ワイヤレス充電(Qi)対応モデルなら、置くだけで充電できるので楽ですよ!
充電の手軽さを重視するなら、ワイヤレス充電(Qi)に対応しているかどうかも、イヤホン選びの際に確認しておきたいポイントです。
まとめ
たくさんの種類がある完全ワイヤレスイヤホンですが、この記事では、「自分にとって何が一番重要か」という判断軸を見つけるためのポイントを、僕、Mr.ガジェットがお伝えしました。
どんな基準で選べば自分にぴったりの一台が見つかるのか、基本的な知識から具体的な機能まで、丁寧に解説しています。
- 選び方の「判断軸」となる自分にとって重要なポイントを見極める
- コーデックやBluetoothバージョンなどの必須知識を理解する
- ノイズキャンセリング、外音取り込み、防水性など機能面のチェック
- 装着感や価格、専用アプリなどの付加価値も比較対象
この記事が、完全ワイヤレスイヤホン選びで迷う皆さんにとって、自分にとって最高のパートナーを見つけるための「羅針盤」となれば嬉しいです。
ぜひこの記事で解説したポイントを参考に、あなたの毎日をさらに豊かに彩ってくれる、納得の一台を探してみてください。
よくある質問(FAQ)
- 完全ワイヤレスイヤホンのバッテリーはどのくらい持ちますか?
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完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー持続時間は、イヤホン単体と充電ケースを併用した場合で大きく異なります。
イヤホン本体のみでの連続再生時間は製品によって幅があり、短いものでは数時間、長いものでは10時間以上再生できるモデルもあります。
充電ケースはイヤホン本体を複数回充電できる容量を持っており、ケースと併用することで合計20時間、長いものでは40時間以上の総再生時間を実現する製品が多いです。
ご自身の通勤時間や外出時間、または一日を通してどのくらいの時間使用するかを考慮して、必要なバッテリー性能を持つモデルを選ぶと良いでしょう。
短時間の充電で長時間使える急速充電に対応しているかどうかも確認すべきポイントです。 - 防水性能「IPX〇」の数字が違うと、具体的にどう違いますか?
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防水性能を示すIPX等級は、数字によって耐えられる水の程度が異なります。
例えば、IPX4は「あらゆる方向からの水の飛沫に対する保護」があるレベルで、日常生活での汗や軽い雨程度であれば安心して使用できます。
IPX5は「あらゆる方向からの噴流水に対する保護」があり、IPX4よりも強い雨や、スポーツ中の激しい汗にも対応できる製品が多いです。
さらに高いIPX7となると、「一時的に一定水圧の条件に水没しても浸水しない」レベルを示し、うっかり水中に落としてしまってもすぐに取り出せば大丈夫な場合があります。
ただし、これはあくまで真水を想定した試験結果であり、石鹸水や海水などには対応していない場合がほとんどです。
ご自身の利用シーンに合わせて適切な等級を確認してください。 - カナル型とインナーイヤー型は、どちらが長時間使用しても疲れにくいですか?
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長時間の使用における疲れにくさは、個人の耳の形や製品の設計によって異なりますが、一般的にはインナーイヤー型の方が圧迫感が少なく、長時間装着していても疲れにくい傾向があります。
インナーイヤー型は耳の入り口に軽く乗せるように装着するため、開放的なつけ心地が特徴です。
一方、カナル型は耳栓のように耳の穴に深く挿入して密閉性を高めるため、遮音性や音漏れ防止には優れていますが、人によっては圧迫感を感じやすく、長時間の使用で耳が痛くなることもあります。
まずはご自身の耳の形に合いやすい形状を検討し、可能であれば店頭などで試着してみるのが最も確実な方法といえます。 - 自分のスマートフォンがどのオーディオコーデックに対応しているか確認できますか?
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お使いのスマートフォンがどのBluetoothオーディオコーデック(AAC、aptXなど)に対応しているかは、主にスマートフォンのOSや機種によって決まっています。
iPhoneは基本的にAACに対応しています。
Androidスマートフォンの場合、機種によって対応コーデックが異なりますが、多くは端末の設定画面、特に開発者向けオプションなどの詳細設定で確認できる場合があります。
設定方法は各スマートフォンのメーカーによって異なるため、スマートフォンの取扱説明書やメーカーのサポートページで確認するのが最も確実です。
イヤホンとスマートフォン、両方が同じコーデックに対応している場合に、そのコーデックで接続されます。 - 完全ワイヤレスイヤホンを片耳だけで使用することはできますか?
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多くの完全ワイヤレスイヤホンは、片耳だけで使用することに対応しています。
これを「片耳モード」や「モノラルモード」などと呼ぶ製品もあります。
片耳使用に対応していれば、例えば通勤・通学中に駅のアナウンスを聞きながら片耳で音楽を聴いたり、運転中や作業中に周囲の音を聞きながら通話したりといった使い方が可能です。
また、左右のイヤホンを交互に使用することで、バッテリーの持続時間を長くするといった使い方も考えられます。
製品仕様に片耳使用に対応しているかどうかが記載されているので、購入前に確認すると良いでしょう。 - オンラインストアなどで試着できない場合、装着感はどのように確認すれば良いですか?
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オンライン購入で事前に試着が難しい場合、装着感をある程度予測するためのいくつかの方法があります。
まず、製品の仕様欄に記載されている「重量」を確認してみてください。
一般的に、イヤホン本体が軽量なモデルほど、耳への負担が少なく感じやすい傾向があります。
次に、購入を検討している製品のユーザーレビューや口コミ情報を検索してみましょう。
「装着感」「フィット感」「耳が痛くならないか」といったキーワードで探すと、実際に使用した方々の具体的な感想や評価が見つかります。
また、製品に付属する「イヤーピースの種類やサイズが豊富か」も確認すべきポイントです。
複数のイヤーピースが付属していれば、ご自身の耳に合いやすいサイズを見つけられる可能性が高くなります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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