完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら、まずは「何に使うか」と「自分にとって何が重要か」を決めてみましょう。通勤中の音楽と在宅でのオンライン会議では、先に確かめたいポイントも変わります。
この記事では、初めて買う方や買い替えを考えている方に向けて、装着感、手持ち端末との対応、音質、通話、バッテリーなどの選び方を整理します。左右独立のオープンイヤーも含め、普段の使い方から必要な機能を絞っていきましょう。
Ms.ガジェット音質も通話も気になります。どこから比べれば良いですか?
Mr.ガジェット最初に、よく使う場面と接続するスマートフォンやパソコンを挙げてみてください。そのうえで、譲れない機能を決めると比べる順番を整理できますよ。
完全ワイヤレスイヤホンとは

「完全ワイヤレスイヤホン」とは、その名の通り、左右のイヤホン本体をつなぐケーブルはもちろん、スマートフォンなどの再生機器とイヤホンをつなぐケーブルも一切存在しないイヤホンのことです。「トゥルーワイヤレスステレオ(True Wireless Stereo)」の略で、「TWS」とも呼ばれています。
この記事では、耳孔を塞がないオープンイヤーでも、左右が独立したタイプは対象に含めます。左右をバンドでつなぐタイプとの違いは、骨伝導の補足で確認できます。
左右やスマートフォンをつなぐコードがないため、そのコードの絡まりや衣服への引っかかりを避けられます。使っているときの接続コードの断線も気にせずに済みます。
Ms.ガジェットケーブルがないだけで、そんなに使い心地が変わるのですか?
Mr.ガジェットスマートフォンを机やカバンに置いたまま使えるのが利点です。離れて使える範囲は、壁や人体など周囲の条件にもよります。
音楽・通話に使い、対応する音声操作も確認する

音楽を聴くだけでなく、対応する機種ならハンズフリー通話やオンライン会議にも使えます。スマートフォンのほか、普段使うパソコンと会議アプリでの通話対応も確かめましょう。
イヤホンの操作で、接続した端末の音声アシスタントを呼び出せる機種もあります。使えるサービスや呼び出し方は、イヤホン、端末、OS、設定の組み合わせで確認してください。
完全ワイヤレスイヤホンの特徴
左右が独立していることに加え、持ち運びと充電を兼ねたケースも購入前に見ておきたいポイントです。ケースに収納して運べるだけでなく、ケースの電池を使ってイヤホンを追加充電でき、複数回の追加充電ができる製品もあります。
| 便利なところ | 購入前に確かめたいところ |
|---|---|
| 接続コードの絡まりを避けられる | イヤホン本体とケースの充電時間・持続時間 |
| 端末から離して使える | 使う場所や端末によって接続が不安定になる場合がある |
| ケースで収納・持ち運び・充電ができる | 小さい左右の本体の脱落・紛失に気を配る |
Ms.ガジェットケースで充電できるのはとても便利ですね!ただ、小さいので失くしてしまわないか少し心配です…
Mr.ガジェット使い終わったらケースへ戻す流れを決めておくと良いですね。片耳だけで使いたい場合も、使える側や操作を先に確認しましょう。
ケース込みで20時間以上の再生時間を示す製品もあります。これはケースで充電し直しながら使える再生時間の合計です。続けて使いたい時間は、本体単体の連続時間で比べましょう。
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶときの必須知識
ここでは、仕様表で目にする言葉を整理します。まずは接続、音の伝え方、騒音を減らす仕組み、装着形状の意味を押さえておきましょう。
Bluetoothとは

Bluetoothとは、スマートフォンやパソコンなどのデバイスとイヤホンを無線で接続するための近距離無線通信規格です。
Bluetoothの仕様にはバージョンがあります。版数とあわせて、端末とイヤホンがどの音声機能に対応するかを確認してください。接続の安定性や遅延は、機器の実装、設定、使う場所の電波環境も関わります。
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際には、お使いのスマートフォンなどが対応しているBluetoothのバージョンと合わせて、イヤホン側のバージョンも確認することをおすすめします。
Ms.ガジェットBluetoothのバージョンって、新しい方が良いんですか?
Mr.ガジェット数字だけで決めず、使いたい機能が手持ちの端末とイヤホンの両方で使えるかを見てください。世代ごとの基盤の違いは、後半の補足で整理しています。
コーデックとは

コーデックは、音声を送る側で符号化し、受ける側で復号する方式です。Bluetoothで音を伝えるときの音質や遅延に関わる要素の一つですが、名前だけで最終的な音や遅延の順位は決まりません。
コーデックは接続する両方の端末が対応していないと使えません。
共通して対応する方式が複数あるときは、機器の優先順位や設定によって実際の接続方式が選ばれます。端末のOS名だけで判断せず、型番ごとの仕様と、接続中の設定を確認しましょう。
| 方式・系統 | 使う音声経路 | 双方の対応・設定 | 確認先 |
|---|---|---|---|
| SBC | Classic AudioのA2DP | A2DPの基本コーデック | 端末・イヤホンの対応仕様 |
| AAC | 対応するBluetooth音声接続 | Apple製品を含め、使う型番とイヤホン双方を確認 | 端末の仕様・接続設定 |
| aptX系統 | 系統に対応するBluetooth音声接続 | Androidの一部機種が対応。aptX、HD、Adaptive、Lossless、LLの表記を区別 | 各系統の仕様と機種の対応一覧 |
| LDAC(Sonyが開発) | LDAC対応の音声接続 | 送受信の対応と接続設定を確認 | 端末・イヤホンの仕様 |
| LC3 | LE Audio | LE Audioの必須コーデック。端末とイヤホンのLE Audio対応を確認 | 対応音声機能・OS・機器の仕様 |
接続の仕組みを仮想例で見る
| 仮想の再生端末(Classic A2DP) | 仮想のイヤホン | 共通コーデックの読み方 |
|---|---|---|
| SBCのみ | SBC・AAC | SBCで接続 |
| SBCのみ | SBC・aptX・aptX HD | SBCで接続 |
| SBC・AAC・aptX | SBC・AAC | SBCとAACが候補。実際の選択は設定や優先順位による |
| SBC・AAC・aptX | SBC・aptX・aptX HD | SBCとaptXが候補。aptX HDは双方対応していない |
この表の端末は仕組みを説明するための仮想例です。実際の対応は、お使いの端末の仕様やサポートページで確認してください。
SBC:Classic Audioの基本コーデック

SBCはSubband Codecの略として使われます。Classic AudioのA2DPで基本となる方式で、LE AudioのLC3とは音声経路が異なります。
AAC:対応する端末とイヤホンで使うコーデック

AACはAdvanced Audio Codingの略です。iPhoneなどの対応機器で使う場合も、イヤホン側のAAC対応を確認しましょう。AndroidでもOS名だけで実機の対応を決めず、使う型番の仕様を見てください。
aptX:系統ごとの対応を確認するコーデック

aptXには複数の系統があります。たとえばAdaptiveは状況に合わせてビットレートを調整する方式で、Losslessは対応する送受信機器や設定の条件を満たした接続でロスレス伝送を行います。LLはLow Latencyの略です。
aptX HDは24bit・最大48kHzに対応します。こうした伝送仕様と、イヤホンで聴く音の好みはあわせて比べてください。低遅延を重視する場合は、低遅延モードの条件も確認しましょう。
Ms.ガジェットコーデックって、たくさん種類があってよく分かりません…
Mr.ガジェットまずは手持ちの端末で使える方式を確かめましょう。対応する名前を絞った後に、聴き慣れた曲で好みの音を比べると選びやすいですよ。
ノイズキャンセリングとは:聞く音と通話の処理を分ける

「ノイズキャンセリング」という言葉は、自分に聞こえる周囲の騒音を減らす話なのか、通話相手へ届ける音声を整える話なのかで分けて読むと理解しやすくなります。
| 目的 | 仕組み・表記の例 |
|---|---|
| 聞くときの騒音低減 | ANCはマイクで周囲音を拾い、逆位相の音で低減 |
| 装着による遮音 | 本体の形状・素材・耳への装着による物理的な遮音 |
| 通話音声の処理 | Qualcomm cVcなど。通話の送話・受話の音声処理を行い、雑音やエコーなどを処理 |
アクティブノイズキャンセリング:逆位相の音で騒音を低減
アクティブノイズキャンセリング(Active Noise Cancellation、略してANC)は、イヤホンに内蔵されたマイクで周囲の騒音を集め、その騒音とは逆の波形(逆位相)の音をスピーカーから出すことで騒音を積極的に打ち消す技術です。
車両や空調などの低い周波数の騒音を主に低減しますが、すべての音が消えるわけではありません。耳への装着状態も効果に関わります。
パッシブノイズキャンセリング:装着による物理的な遮音
パッシブノイズキャンセリングは、イヤホン本体の形状や素材、耳への装着感によって、物理的に外部の騒音を遮断する効果を指します。これは特別な電子回路を必要とせず、イヤホンのデザインそのものが持つ遮音性能です。
物理的な遮音そのものには、ANCのような電子処理の電池は必要ありません。カナル型では、耳に合うイヤーピースを指定どおりに装着できるかを確かめましょう。
外音取り込みとは:マイクで周囲の音を取り込む機能
外音取り込みは、イヤホンのマイクで周囲の音を拾い、装着したまま聞けるようにする機能です。「アンビエントサウンド」と表記される例もあります。会話やアナウンスを確認したい場面で、使い方に合うか見ておきましょう。
Ms.ガジェット外音取り込み機能って、どんな時に便利なんですか?
Mr.ガジェット会計中の会話やアナウンスを確かめたいときに検討したい機能です。音楽の音量や周囲の騒音によっては聞き取れないこともあるので、普段の音量で試してみてください。
耐水表示とは:IP等級と使用条件を分けて読む

IP(Ingress Protection)は外からの侵入に対する保護の表示で、IPXの後の数字は水に対する保護区分を示します。たとえばIPX4は飛沫、IPX5は噴流に対する区分です。
数字の表示とあわせて、その機種が認める使い方を確認してください。水に関する試験の区分が、汗、雨、水洗い、水中での使用をそのまま許可するわけではありません。
イヤホンの形状:耳への当たり方と装着を確かめる
形状、重さ、イヤーピースは、装着感や遮音、聞こえ方に関わります。ここではカナル型、インナーイヤー型、オープンイヤー型を見比べるための区分として紹介します。
自分の好みや使い方に合った形状を選ぶことが、満足のいくイヤホン選びの第一歩となります。
カナル型:イヤーピースを耳孔へ装着する形状

カナル型は、先端にイヤーピースを付けて耳孔へ装着する形状です。耳に合うサイズを選び、製品の装着手順に従ってください。密閉できているかとあわせて、接触する部分に無理がないかも確かめましょう。
インナーイヤー型:耳の入口に乗せる形状

インナーイヤー型イヤホンは、耳のくぼみ(耳甲介)に本体を軽く乗せるようにして装着するタイプです。
耳を密閉する感覚が苦手なら、試着する候補に入れてみてください。形状名だけで決めず、耳への当たり方や保持される感じを確かめると良いでしょう。
オープンイヤー型:耳孔を塞がず使う形状

オープンイヤーには、耳孔を塞がず、耳の近くのスピーカーから音を届ける形状があります。左右が独立したモデルもあり、骨伝導と同じ意味ではありません。
周りと会話しながら音楽を聴きたい方は、普段の音量での聞こえ方や音漏れを試してみましょう。周囲の音や再生音量によって聞き取りにくいときは、音量を下げたりイヤホンを外したりして、必要な音を確かめてください。
イヤーカフ型:指定の位置へ挟んで使う形状

イヤーカフ型には、耳へ挟んで装着し、耳道の手前から空気を通して音を届ける形式があります。挟む場所や向きは製品の手順に合わせ、着けたまま位置を調整して確かめましょう。
完全ワイヤレスイヤホンの選び方
イヤホン選びで最も大切にしたいのは、ご自身の利用シーンや求める体験に合うかどうかです。ここからは、仕様で確認することと、自分で試したいことを具体的に整理していきます。
用途と優先順位を決める
| 用途 | 譲れない条件 | 仕様で見る点 | 自分で確かめる点 |
|---|---|---|---|
| 通勤・通学で音楽 | 耳への合い方、必要な騒音低減 | ANC、持続時間、端末対応 | 装着と音量、残る音 |
| 在宅会議・通話 | 相手へ届く声、端末の使い分け | 通話対応、マルチポイント | 会議アプリでの声と切替操作 |
| 長時間の利用 | 途中充電なしで必要な時間 | 本体単体の連続時間、通話条件 | 耳への当たり方と操作 |
| 運動で使いたい | 耳での保持、汗への対応 | 機種の耐汗・手入れ条件 | 装着位置、動いたときの保持 |
| 動画・ゲーム | 使う端末とアプリでの音のタイミング | 接続方式、低遅延モードの条件 | 実際のアプリでの映像と音 |
まずは譲れない条件を少数に絞り、それを満たす候補から、音や装着感を比べてみてください。
音質:好みの音と端末との対応を確認する

音楽ジャンルや好みに合わせて、低音がしっかり響くものが良いのか、ボーカルがクリアに聴こえるものが良いのかなど、ご自身の聴きたい音のイメージを持つことも大切です。
ドライバーユニットは、イヤホン内部で実際に音を鳴らす部品です。種類や大きさに加えて、素材、筐体、音の調整も関わるため、口径やコーデック名だけで音質を決めないようにしましょう。
- 普段の音源で、ボーカルや低音の好みに合うか
- 手持ちの端末とイヤホンで共通のコーデックを使えるか
- 音量と装着をそろえて比べられるか
接続の安定性:端末・設定・使用環境を確認する

音の途切れを考えるときは、Bluetoothの版数に加えて、接続する端末、機器の設定、周囲の無線機器、壁や人体などの影響も確認しましょう。マルチポイントなど、併用する機能の設定も確認先になります。
Ms.ガジェット電車で使いたい場合は、どこを見れば良いですか?
Mr.ガジェット端末の型番や、接続を優先する設定の有無を確かめてください。レビューを読むときも、使った端末や場所が自分の条件に近いかを見ると参考にしやすいですよ。
快適なリスニング環境のためにも、接続の安定性はしっかりチェックしましょう。
バッテリー持続時間:本体の連続時間とケース込み総時間

チェックすべきは、「イヤホン単体での連続再生時間」と、「充電ケースを併用した場合の総再生時間」の2点です。
| 確認する時間 | 見る条件 |
|---|---|
| 本体の連続音楽再生 | ANCのオン・オフ、コーデックなどの設定 |
| 通話の連続時間 | 音楽再生とは別の通話条件 |
| ケース込みの総再生時間 | ケースで充電し直しながら使える再生時間の合計 |
| 短時間充電で使える時間 | 充電にかかる時間と、その後に再生できる時間を分けて確認 |
短時間の充電で数時間使える機種もあります。同じ機種でも、ANCやコーデック、音楽と通話で持続時間が変わります。会議を続けて使うなら、本体の通話時間を先に確認すると良いでしょう。
ご自身の使い方をイメージして、最適なバッテリー性能の製品を選びましょう。
ノイズキャンセリングの性能

ANCを選ぶときは、機能の有無だけでなく、必要な場面でどの音が残るかと、耳への装着を確かめましょう。オンにした状態で必要な持続時間を満たすかも見ておきたいところです。
Ms.ガジェット電車の中で、もっと音楽に集中したいのですが…
Mr.ガジェット走行音の低減を確かめるとともに、アナウンスなど残る音も意識して試してみてください。着け直したときの違いも、選ぶときの確認ポイントになります。
外音取り込み:会話やアナウンスの聞こえ方を確認する
可能であれば、実際に試聴して、ご自身にとって自然で聞き取りやすい外音取り込み機能を持つ製品を選ぶことをおすすめします。
会計時の会話や駅のアナウンスなど、確認したい音を思い浮かべ、普段の再生音量で聞き取りやすいかを試しましょう。外音を取り込む量を調整できる機種では、使いやすい設定も確かめてください。
耐水性:本体・ケースの使用条件と手入れを確認する
汗や雨が気になる使い方では、耐水表示に加えて、本体とケースそれぞれの条件を確認しましょう。本体が耐水でもケースは対象外という機種があります。
| 確認する対象 | 見る項目 |
|---|---|
| イヤホン本体 | 耐汗・耐水の表記と、認められた利用場面 |
| 充電ケース | 本体と別の耐水条件があるか |
| 水や液体に触れたとき | 水圧・液体・使用中の制限と対処手順 |
| 手入れと充電 | 拭き方、乾燥、ケースへ戻す条件 |
石鹸などで洗うと故障や耐水性の低下につながる場合があります。水洗いや水中で使いたい場合も、等級だけで判断せず、製品の使用条件と手入れ手順を確認してください。
特にスポーツやアウトドアでイヤホンを使用したいと考えている方は、ご自身の利用シーンに合った防水性能を持つ製品を選ぶようにしましょう。
マイク性能:通話相手への声の伝わり方を確認する
完全ワイヤレスイヤホンは音楽を聴くだけでなく、ハンズフリー通話やオンライン会議にも活用されます。
マイク性能は、通話相手へ届く自分の声と周囲の雑音に関わります。複数のマイクやAI・DNNを使って声と雑音を分ける製品もあります。搭載技術も声の伝わり方に関わるので、数だけで選ばず、普段の端末と会議アプリで声の伝わり方を確かめましょう。
通話用のノイズ処理には、周囲の騒音や風の中でも相手へ声を届けやすくする機能があります。音楽を聞くためのANCとは目的が異なるので、通話の説明も別に読んでおきましょう。
- 使いたい端末と会議アプリで通話できるか
- 相手へ声が聞き取りやすく届くか
- 室内と外出先で、どの環境を優先したいか
装着感:形状・サイズ・イヤーピースを試す
可能であれば、購入前に試着して、自分の耳にしっくりくるかを確認するのが理想的です。
重さだけでなく、耳に触れる部分、保持する位置、サイズをあわせて確認しましょう。イヤーピースのサイズを選べる製品なら、自分の耳に合うものを探せます。形状ごとの図も参考にしてみてください。
操作性:必要な操作と片耳時の割り当てを確認する

再生・停止、音量調整、曲送り、着信応答、終話など、本体での操作に対応する機種があります。使いたい操作がその製品でできるか、左右それぞれの割り当てと、片耳だけで使う場合に残る操作まで見ておきましょう。
タッチやボタンなど、どの操作方法が自分にとって使いやすいか、誤操作しにくいかを考慮しましょう。
実際に操作して、触れる場所や押す感触、耳への当たり方も確かめてみてください。
製品によっては、専用アプリで操作方法をカスタマイズできるものもあります。
Ms.ガジェットイヤホンでサッと音量調整とかできると便利ですよね?
Mr.ガジェット片耳だけでも音量を変えたいか、着信に応答したいかなど、よく使う操作を先に決めておくと良いですよ。左右のどちらに割り当てられているかまで見てみてください。
- よく使う操作を本体で行えるか
- 左右と片耳時の操作が使い方に合うか
- 触れる場所や押す感触を試せるか
予算と付加価値:必要な機能から優先順位を決める
ご自身の予算を明確にした上で、絶対に譲れない機能、あれば嬉しい機能をリストアップし、それらのバランスが最も良い製品を選ぶのが賢い選択です。高価な製品が必ずしも自分にとってベストとは限りません。
| 用途 | 必須条件 | あると便利 | 見送る条件 |
|---|---|---|---|
| 通勤の音楽 | 耳に合う装着、端末対応 | 必要に応じたANC | 自分の耳や必要な接続方式に合わない |
| 会議とスマートフォンの併用 | 通話対応、必要な連続時間 | 用途に合う端末切替 | 使う端末・アプリや操作条件に合わない |
| 充電の手軽さ | 本体とケースの使い方に合う充電 | 対応するQi充電 | 手持ちの充電器や必要な持続時間に合わない |
補足しておきたい用語や仕様
ここからは、使い方によって必要になる用語や仕様です。自分に関係する項目を確認して、候補の比較に役立ててください。
マルチポイント:複数端末との同時接続
マルチポイントは、複数の端末と同時にBluetooth接続しておける機能です。パソコンとスマートフォンなど、使う端末を行き来したいときの確認項目になります。
接続し直す操作の手間を減らせることが利点です。接続できる台数、着信時の切り替わり方、音楽との優先順などは機種の手順を確認してください。同時接続と、複数端末の音を同時に再生することは分けて考えましょう。
Ms.ガジェット複数のデバイスを同時に使うことが多いのですが、その度に接続し直すのが面倒です…
Mr.ガジェットマルチポイントの対応と、使う端末の切替方法を見てみてください。音楽の切替と着信で動作がどう違うかも確認したいですね。
マルチペアリング:複数端末の登録を記憶
マルチペアリングとは、複数のデバイス(スマートフォン、パソコン、音楽プレーヤーなど)とのBluetooth接続設定(ペアリング情報)をイヤホン本体に記憶させておける機能のことです。
登録情報が残っていれば、接続のたびにペアリングをやり直さずに使い分けられます。接続したい端末の登録済み機器一覧などから選ぶ操作は、製品の手順に従いましょう。
| 確認すること | マルチペアリング | マルチポイント |
|---|---|---|
| 機能の意味 | 複数端末の接続設定を記憶 | 複数端末へ同時接続 |
| 仕様で見る項目 | 記憶できる台数と切替手順 | 同時接続台数と切替・優先動作 |
| 両方に対応する機器 | 同じ機器がマルチポイントも備える場合がある | 登録機能との併用を機種ごとに確認 |
低遅延モード:端末・接続方式・アプリとの組み合わせ
低遅延モードは、映像と音声のタイミングのずれを小さくすることを狙う機能です。使える接続方式や送信側の対応が関わるため、イヤホンの表記とあわせて端末やアプリの条件を確認しましょう。
たとえばaptX LLでは、送受信双方が対応する接続で通常約40msという遅延の説明があります。この値だけで、手持ちの端末やすべてのゲームでのずれを判断せず、使う接続経路とアプリで確かめてください。
端末とイヤホンで使える接続方式をそろえる
低遅延モードの有効化手順を確認する
使いたい動画アプリやゲームで音のタイミングを確かめる
専用アプリ:必要な設定と対応OSを確認
メーカーの専用アプリでは、対応するイヤホンの設定を変更できます。イコライザーで低音や高音のバランスを調整したり、外音の取り込みレベルや操作の割り当てを変えたりできる機種があります。
電池残量を確認できる機種もあります。必要な機能が、使うイヤホン、OS、アプリのバージョンで利用できるかを確認しましょう。
ファームウェアの更新で、性能の改善や新機能の追加が行われる場合もあります。対応アプリと機種ごとの更新案内を見て、必要な設定や更新手順を確認してください。
Ms.ガジェットイヤホンの音質を自分好みに変えたり、設定を細かく調整したりすることはできますか?
Mr.ガジェットイコライザーなど、変えたい項目がその機種のアプリで使えるかを見てみましょう。対応OSもあわせて確かめておくと良いですよ。
ワイヤレス充電(Qi):ケースと充電器の対応を確認

Qiは電磁誘導を使うワイヤレス充電方式です。対応するケースなら、ケースへケーブルを挿さずに、対応する充電台へ置いて充電できます。
対応するスマートフォン用Qi充電器を共用できるケースもあります。ケースの対応と充電器の認証・機種条件を確認し、置く位置や温度などの条件にも従いましょう。充電台には電源接続が必要です。
ワイヤレス充電が有線より長くかかる機種もあります。対応する充電器が必要なので、イヤホン本体ではなくケース側の対応とあわせて確認してください。
充電の手軽さを重視するなら、ワイヤレス充電(Qi)に対応しているかどうかも、イヤホン選びの際に確認しておきたいポイントです。
Bluetoothの世代とLE Audio・LC3を分けて確認する
Bluetoothの版数、LE Audioの音声機能、コーデックの対応は分けて確認しましょう。選ぶときに関係する基盤の例を、採択年とともに整理すると次のようになります。
| Core版 | 採択年 | 関係する基盤 | 購入時の確認 |
|---|---|---|---|
| 4.0 | 2010年 | Bluetooth Low Energyを追加 | LEという表記だけでLE Audio対応と決めない |
| 5.2 | 2019年 | LE Audioを支えるISOの基盤 | 端末とイヤホンの音声機能・設定を確認 |
LC3の仕様はCore 5.2とは別に策定され、LE Audioの必須コーデックです。低いビットレートでの音声品質や低消費電力を狙う設計ですが、実際に使えるかは端末とイヤホンの対応、OS、ファームウェア、設定で確かめてください。
骨伝導と左右独立型の違い

骨伝導は、振動を骨を通じて内耳の蝸牛へ伝える方式です。耳を塞がないイヤホンにも、耳の周辺のスピーカーから空気を通して音を届けるものと、骨を介して届けるものがあります。耳を塞がない装着方式と、音をどう伝えるかという伝達方式は分けて考えましょう。
図のように左右を後頭部のバンドでつなぐタイプは、この記事の中心となる左右独立の完全ワイヤレスとは構造が異なります。装着位置は機種の手順に合わせてください。
まとめ
完全ワイヤレスイヤホンは、自分がよく使う場面から必要条件を整理すると比べやすくなります。通話や連続使用、端末の使い分けなど、譲れない条件を先に決めておきましょう。
選ぶ前の最終チェック
- 使う端末と必要な接続機能を確認する
- 自分の耳に合う形状・サイズを試す
- 本体の連続時間とケース総時間を分けて見る
- 音質、通話、ANC、外音、操作から必要な項目を選ぶ
- 予算の中で、必須と「あれば嬉しい」を整理する
この記事が、完全ワイヤレスイヤホン選びで迷う皆さんにとって、自分にとって最高のパートナーを見つけるための「羅針盤」となれば嬉しいです。
候補を比べる前に、用途と優先順位で譲れない条件を整理してみてください。対応機能の読み方を確かめたいときは、Bluetooth LE Audioの説明も確認先になります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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