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SDカードの規格と選び方

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デジタルカメラ、スマートフォン、ドライブレコーダーなど、多くの機器で使われるSDカード。

しかし、容量や速度、規格の種類が多く、「どれを選べばいいのか分からない」と感じる人は少なくありません。
本記事では、SDカードの規格と選び方をわかりやすく解説します。

容量・速度・互換性・耐久性など、選ぶときに迷いやすいポイントを整理し、用途に応じた判断軸を示します。
初めて購入する方から、買い替えを検討している方まで、失敗しないための知識を身につけましょう。

この記事を書いた人『Mr.ガジェット』
  • 紅白出場経験のあるミリオンシンガー小野正利氏に師事
  • Amebaチョイス・WEBメディアPicky’sの監修実績有
  • 一般社団法人クチコミマーケティング協会個人会員
よろしくお願いします!
目次

SDカードとは

SDカードは、フラッシュメモリを使った共通規格の小型ストレージです。

デジタルカメラ、アクションカメラ、ドローン、ドライブレコーダー、携帯ゲーム機、スマートフォン(microSD)など、幅広い機器で使われます。
まず押さえたいのは、SDカードの世界にある4つの“軸”です。

  • 形状(外形):SD/microSD
  • 容量帯ロゴ:SD / SDHC / SDXC / SDUC(=使える最大容量の区分)
  • 速度の“最低保証”:スピードクラス(C / UHS / Video)
  • 速度の“上限枠”:バスインターフェース(High Speed / UHS-I / UHS-II…)

以降の章で詳しく扱いますが、選ぶときの最重要ポイントは「機器が対応している容量帯ロゴ」と「必要な最低書き込み速度」です。
ここを外すと、どれだけ高性能なカードでも性能を発揮できなかったり、最悪使えません。

形状(SD / microSD)

  • SD(標準サイズ):32×24×2.1mm。
    主にレンズ交換式カメラ、ビデオカメラ、PCカードリーダーで採用。
  • microSD:15×11×1.0mm。
    スマホ、アクションカメラ、ドローン、携帯ゲーム機など小型機器向け
    付属のアダプターでSDスロットに装着して使えます。
<使いわけ>
  • 一眼・ミラーレス:基本はSDスロット。カード自体の剛性や取り回しの観点でもSDサイズが扱いやすい
  • 小型カメラ/モバイル機器:本体がmicroSDスロット → microSD一択。必要に応じてアダプターでPCに取り込み。

SDカードの“速度”は二層構造

SDカードの速度表記はややこしく見えますが、目的が違う2つの層に分かれます。

  1. スピードクラス(=録画の安定性指標)
     C10 / U1・U3 / V30・V60・V90 などのクラス表記で「最低でもこの速度で書ける」を保証。動画撮影ではここが命。
  2. バスインターフェース(=理論上の上限)
     High Speed / UHS-I / UHS-II … と段階が上がるほど連写後のバッファ開放やPC転送が速くなります。
    ただし機器・カード・リーダーの三点が同格でないと頭打ちになります。
Mr.ガジェット

例えばUHS-IIカードをUHS-I対応のカメラやリーダーに挿すと、UHS-Iの上限でしか動作しません。

スピードクラスとは:動画撮影や連続書き込みの最低保証

出典:SDアソシエーション

SDカードには「C」「U」「V」などのクラスマークがあります。
これは“最低でもこの速度で書き込める”ことを保証する規格で、特に動画撮影の安定性に直結します。

  • Speed Class(C):C4=4MB/s、C10=10MB/s
  • UHS Speed Class(U):U1=10MB/s、U3=30MB/s
  • Video Speed Class(V):V30=30MB/s、V60=60MB/s、V90=90MB/s
  • SD Express Speed Class(E):E150=150MB/s、E300=300MB/s など
選び方のコツ
  • Full HD動画:C10 / U1 / V10 で十分なことが多い
  • 4K動画:U3 / V30 が一般的な最低ライン
  • 8K動画・All-Intra:V60 / V90 を推奨(機器要件確認)

バスインターフェースとは:理論上の最高速度を決める規格

出典:SDアソシエーション

バスインターフェースは、カードと機器の間でどれだけ速くデータをやり取りできるかを決める規格です。
こちらは「最高速度の枠」を示しますが、録画の安定性とは別です。

バス規格端子形状理論上限主な特徴
UHS-I1段104MB/s現行の標準的規格
UHS-II2段312MB/s連写・転送が速い
UHS-III2段624MB/s市場流通は少ない
重要ポイント
  • カード/機器/カードリーダーすべてが同じ規格に対応していないと速度は上がらない
  • UHS-IIカードをUHS-I対応機に挿すと、UHS-I速度で動作する

容量規格とは:保存できる上限の区分

出典:SDアソシエーション

SDカードは容量帯ごとに名称とロゴが固定されています。
これは単なるサイズの違いではなく、ファイルシステムの形式互換性のルールも含んでいます。

  • SD:~2GB
  • SDHC:2GB超~32GB(多くはFAT32)
  • SDXC:32GB超~2TB(多くはexFAT)
  • SDUC:2TB超~最大128TB(exFAT想定)
互換の基本
  • カード側のロゴ ≥ 機器側の対応 だと使えません(例:SDXCカードはSDHC専用機では不可)。
  • 機器側が上位対応なら、下位カードは使用可(例:SDXC対応機はSD/SDHC/SDXCを利用可能)。
  • 迷ったら機器の取扱説明書の“対応ロゴ”を確認。

代表的な用途と、必要になることが多い指標

  • 写真中心(RAW+連写)UHSバスUHS-IIが効く。
    最低書き込みはC10/U1で足りる場面も多いが、連写後の待ち時間短縮はインターフェース次第。
  • 動画中心(FHD/4K/8K)最低書き込み速度(U3やV30~V90)が安定性のカギ。
  • スマホ拡張A1/A2(アプリケーションパフォーマンスクラス)。
  • 監視・ドラレコ高耐久容量余裕
  • ゲーム機:UHS-I前提が多く、容量重視でOK。

アプリケーションパフォーマンスクラスとは:スマホ・アプリ利用向け

出典:SDアソシエーション

スマホやタブレットでのアプリ実行やゲームデータ保存には、ランダムアクセス性能が効きます。
それを示すのがA1/A2マークです。

規格ランダム読込ランダム書込順次書込
A11,500 IOPS500 IOPS10MB/s
A24,000 IOPS2,000 IOPS10MB/s

注意:A2の性能を活かすには、機器がコマンドキューやキャッシュ機能に対応している必要があります。非対応だとA1の方が安定する場合も。

まずはここを決める(導入チェック)

  1. 機器が対応する容量帯ロゴ(SD/SDHC/SDXC/SDUC)
  2. 用途(写真/動画の解像度・ビットレート/常時録画/スマホ拡張)
  3. 必要な“最低書き込み速度”(C/U/Vのどれか)
  4. 連写・転送時間を短縮したいならUHS-II等のバスも検討
Mr.ガジェット

この4点を先に固めるだけで、「候補が一気に絞れる」=選ぶのが楽になります。

ここまでのまとめ
  • 容量ロゴの互換性最低書き込み速度。この2つが“使える/使えない”と“録画が止まらない”を決めます。
  • 「最大〇〇MB/s」は多くが読み出しの目安。録画や連写の安定には最低書き込みを見る

SDカードの選び方

SDカードを選ぶ際は、次の6つの基準を順番にチェックするとスムーズです。
この順に考えれば、「どれが使えて、どれが必要十分か」が自然に絞れます。

容量:利用目的に合ったサイズを選ぶ

容量は「用途」「撮影時間・枚数」「上書き頻度」で決めます。

  • 写真中心
     RAW+JPEGで撮る場合、1枚あたり約25〜50MB。
     → 32GBで約600〜1,200枚、64GBで倍。旅行なら64〜128GBが安心。
  • 動画中心(Full HD)
     1時間あたり約8〜12GB(ビットレート次第)。
     → 32GBで約3時間、64GBで6時間程度。
  • 4K動画(30fps, 100Mbps)
     1時間あたり約45GB。
     → 128GBで約2時間半。長時間撮影なら256GB以上が現実的。
Mr.ガジェット

大容量カードは便利ですが、破損時の被害も大きいです。
長期保存や重要撮影は、容量を分けて複数枚にするのも有効です。

速度:用途に必要な転送性能を確保する

速度は最低書き込み速度の規格(C/U/V)で判断します。

  • 静止画主体(RAW+連写少なめ):C10やU1でも十分
  • 連写多め/スポーツ撮影:最低U3、バッファ解放を速めるためにUHS-II以上も検討
  • 動画(FHD):C10/U1/V10〜V30で安定
  • 動画(4K):U3/V30以上が目安
  • 動画(8KやAll-Intra):V60〜V90推奨(機器対応前提)
Mr.ガジェット

最大速度の数字より、クラスマークのほうが重要だと考えます

互換性:機器対応規格とロゴを必ず確認する

  • 容量帯ロゴ(SD / SDHC / SDXC / SDUC)
  • バス規格(UHS-I / UHS-II …)
  • スピードクラス(C / U / V)

耐久性:使用環境に合わせて選ぶ

  • 屋外撮影や旅行:防水、防塵、耐温度
  • 車載・監視カメラ:高耐久(書き換え寿命重視)
  • 空撮・スポーツ:耐衝撃・耐振動
Mr.ガジェット

ドラレコで低耐久カードを使うと、数カ月で書き込みエラーが出るケースも。耐久性仕様は長期安定性の保険です。

価格と性能のバランス:必要十分なスペックを見極める

  • 「念のため」と高スペックにすると、価格が倍以上になることも
  • 用途に必要な性能の一段上程度が、コストと安心のバランスが良い
  • 例:4K撮影が目的なら、V60以上ではなくV30で足りる場面が多い
Mr.ガジェット

技術は日々進歩していきますから無駄に高いのを買ってしまうと後で後悔しますよ😭

H2 補足しておきたい用語や仕様

SD(Secure Digital)

フラッシュメモリを用いた小型の記録媒体の共通規格。SDアソシエーションが策定。
特徴:小型・着脱可能・幅広い機器で使用可能。

microSD

SDカードの小型版(15×11×1.0mm)。スマホ、アクションカメラ、ドローンなどの小型機器向け。
アダプターでSDスロットにも使用可能。

まとめ

SDカードは一見どれも同じに見えますが、容量規格・速度クラス・バスインターフェース・耐久性など、性能を左右する要素は多岐にわたります。
自分の機器と用途に合ったカードを選ぶためには、

  1. 容量帯と対応ロゴを確認する
  2. 用途に必要な最低速度を把握する
  3. 機器の対応規格を調べる
  4. 使用環境に応じた耐久性を選ぶ
    という流れが有効です。

「必要十分な性能」を見極めることが、コストと安心の両立につながります。
購入前にもう一度、容量ロゴ・速度マーク・対応規格を確認し、あなたの撮影や保存スタイルに最適な一枚を選びましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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  • この情報が誤っていても当サイトでは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
  • 当サイトに記載された商品・サービス名は各社の商標です。

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