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三菱電機と東京科学大学、環境価値取引向けハイブリッドブロックチェーン技術を開発

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三菱電機株式会社と国立大学法人東京科学大学は、水素・CO2・合成燃料などの環境価値取引における信頼性を高めるハイブリッドブロックチェーン技術を共同で開発しました。本技術は、環境価値の発生から変換、取引までの全プロセスを透明化し、改ざんが極めて困難な形で一元管理を実現します。これにより、事業者や個人が安心して環境価値取引に参加できる仕組みを提供し、カーボンニュートラル社会の実現を目指します。

目次

環境価値取引の市場拡大と課題

温室効果ガス削減の取り組みが進む中、再生可能エネルギー由来の環境価値は非化石証書市場やJ-クレジット制度、I-RECなど国内外で取引されています。特に、グリーン水素の市場取引も試行され、環境価値の需要が高まっています。しかし、再生可能エネルギーは電気や熱として直接利用されるだけでなく、水素や合成燃料など多様な形に変換されるため、環境価値を正確に取引するには、全ての発生源や数量の把握、変換プロセスの透明化が不可欠です。現状では、認証基準や情報管理方法が統一されておらず、証書発行のタイムラグやグリーンウォッシュといった問題も指摘されています。

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環境価値の信頼性確保は、カーボンニュートラル実現の基盤として非常に重要ですね。

ハイブリッドブロックチェーン技術の構造

本技術は、参加者を限定したプライベート型のトレーサビリティー用BCと、不特定多数が参加できるパブリック型の価値取引用BCを組み合わせた世界初の仕組みです。トレーサビリティー用BCでは、価値変換装置の入出力データを相互に監視し、CO2強度(単位量当たりのCO2排出量)を紐づけることで、変換プロセスの透明化を図ります。価値取引用BCでは、シングルプライスオークションや独自の連続マルチプライスダブルオークションなど、取引条件に応じた約定方式を採用。電気、熱、水素、CO2、合成燃料など環境価値ごとに市場を設け、取引価格を可視化します。2つのBCを統合することで、環境価値の正確な評価と一元管理が可能になります。

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プライベートとパブリックのBCを組み合わせ、トレーサビリティーと取引の両方をカバーした点が画期的です。

技術の特長:高速処理とセキュリティ

開発されたハイブリッドBC技術は、2つの主要な特長を備えています。第一に、取引データと入出力データの管理により、価値の可視化と変換履歴の追跡を実現しています。パブリック型BCでは合意形成に最適な取引組み合わせを探索する独自方式を採用し、環境価値ごとの市場設定で価格の公平性を高めています。第二に、階層型BC構造を採用し、膨大な計測データの高速処理と安全保存を両立させました。センサーノードから送信されるデータを短期記憶ノードで分担処理後、長期記憶ノードが統合して改ざん困難な形で保存します。さらに、BFT(Byzantine Fault Tolerance)方式による合意形成で、データ紛失リスクを低減しつつ処理時間を短縮しています。

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特長項目 内容
価値可視化 環境価値ごとに市場を設け、リアルタイムで取引価格を反映
トレーサビリティー 価値変換装置のデータを相互監視し、CO2強度を紐づけ
高速処理 階層型ノード構成で膨大なデータを並列処理
セキュリティ BFT方式で改ざん困難、データ紛失リスクを低減
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膨大な環境データを高速で安全に管理できるのは、実用化に向けた大きな躍進と言えるでしょう。

実用化へのロードマップと展望

三菱電機とScience Tokyoは、本技術を2030年代に実用化することを目指しています。まずは地域社会での実証評価を進め、分散型価値取引市場の構築を加速させる計画です。この市場により、環境価値が地域内で循環する地産地消型のカーボンニュートラル社会の実現が期待されています。両機関は、エネルギーマネジメント技術と暗号・分散システム技術の強みを活かし、グリーントランスフォーメーション関連技術の開発を推進していきます。

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2030年代の実用化は、カーボンニュートラル目標達成に向けた具体的な一歩として注目されます。

役割分担とパートナーシップ

開発における役割分担として、三菱電機は電力・熱・化学物質間の変換価値の可視化技術の評価、システム実装、ユースケース検討を担当します。Science Tokyoは、取引技術や取引履歴の分散管理技術の研究、アルゴリズムの評価を主導しました。両者は「三菱電機エネルギー&カーボンマネジメント協働研究拠点」を通じて連携し、技術の社会実装を進めています。

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産学連携による技術開発は、複雑な社会課題解決のモデルとして参考になりそうです。

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