自動車部品メーカー東プレ、消耗品調達に課題を抱える
自動車用プレス部品や空調機器などを手がける東プレ株式会社は、岐阜事業所で布テープや耐切創手袋など多品種な消耗品の管理に課題を抱えていました。同社によると、属人的な運用により、欠品や過剰在庫、緊急手配が慢性化していたとのことです。

特に、市販品による代替品調達は、品質保証リスクや心理的負担にもつながっていました。こうした状況を改善するため、東プレはMISUMI floowを採用したと発表しています。
「MISUMI floow」導入で何が変わるのか
MISUMI floowは、自販機で必要な品を誰でもすぐ取り出せる環境を整えるサービスです。(間接材とは、製品を製造するために直接使われる材料以外のもの。例えば、工具や消耗品など。)

注文・在庫管理・使用履歴の可視化と顔認証による利用者記録により、現場の“見えない業務”を仕組み化し、欠品や過剰在庫のリスクを排除します。これにより、代替品調達などの緊急対応から解放され、現場が本来の業務に集中できる環境が実現するとミスミは説明しています。
導入効果:手間と負担の軽減、セキュリティの向上
導入前は、属人的な発注や棚卸、現場からの持ち出し連絡対応など、手間のかかる業務が不定期に発生していました。MISUMI floow導入後は、自販機による自動補充で、棚卸や注文・納品作業が不要になったとのことです。

また、必要な品を選ぶと自販機の取り出し口が光る仕組みで、探す手間もゼロになり、受け渡しの負担も解消されました。加えて、在庫数が管理データに自動反映されるため、緊急対応や不測の調達から解放され、時間効率と心理的安全性が大幅に改善されたとミスミは発表しています。
自販機は顔認証で使用者を記録し、注文・在庫管理・個人別の使用履歴を可視化することで、透明性を確保し、異常値の早期発見や棚割改善、対象品目拡大など、現場に即した運用が可能になったとのことです。
東プレの評価:経営層の理解も得られた
東プレ岐阜営業所 製造課 課長の佐橋佳法氏は、MISUMI floowは「仕組みとしての信頼性とコスト根拠が明確だったことで会社向けの説明が容易でした」とコメントしています。また、社長が岐阜事業所を視察した際に、自販機を確認し『これいいね』とコメントしたことも、大きな成果だったと述べています。

同営業所 製造課 係長の杉山仙明氏は、「導入の最大の決め手は、管理者の手間を根本から減らすことができることでした」と語っています。従来は手動で行っていた発注業務や在庫管理が仕組みとして自動化されたことを評価しています。
MISUMI floowとは?
MISUMI floowは、デジタル革新により、顧客の需要データに基づいた最適なチャネルでの商品提供を可能とする、間接材トータルコストダウンサービスです。調達担当者の発注の手間を省き、在庫量を可視化することで、調達時間を7割削減し、適切な在庫管理を実現するとミスミは説明しています。
工場常設の自販機にミスミが消耗品を納品する仕組みは、「富山の置き薬」と表現されています。自販機内の在庫はミスミ資産となるため、過剰在庫を抱えることはありません。また、自販機から取り出す際は顔認証やIDパスが必要になるため、使い過ぎを防ぎ、社員のコストに対する意識改革にもつながるとのことです。
同サービスは、2025年度にはグッドデザイン賞、IT賞でIT最優秀賞(顧客価値・サービス革新部門)、日本DX大賞では奨励賞(SX部門)を受賞しています。
ミスミの「デジタルモデルシフト」
ミスミグループは、デジタル技術の力で、ものづくりプロセスのあり方そのものを変革してきました。2000年には業界に先駆けてインターネット注文サービスを開始し、部品選定から発注までをWebで完結させる仕組みを構築しました。
3DデータのみでAIが自動見積もりをする「meviy」をはじめ、数々の革新的なサービスを展開し、産業界の生産性向上に貢献しています。ミスミグループは、「デジタルモデルシフト」を成長戦略の核に据え、新たな価値提供として「得ミスミ・楽ミスミ」を提案しています。
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