Anker PowerPort 10は、10ポート同時充電という驚異の数を誇るUSB-A充電器。ただし、現代の急速充電には全く対応しない旧世代の性能です。
PowerPort 10のスペック
| ブランド | Anker |
|---|---|
| 合計最大出力 | 60W |
| 単ポート最大出力 | 12W |
| ポート構成 | USB-C × 0, USB-A × 10 |
| サイズ | 27 × 112 × 68 mm |
| 重量 | 390g |
| 出力観点のコンパクトさ | 0.29 W/cm³ |
PowerPort 10の評価

ポート数は圧巻、しかし…
Anker PowerPort 10の最大の特長は、他を寄せ付けない10個のUSB-Aポートでしょう。これ一台で多くの機器を同時に充電できる点は評価できます。しかし、各ポートの出力はわずか12W。最新のスマートフォンやタブレットを充電するには、明らかに力不足で、充電時間はかなり長く感じるはずです。
時代に取り残されたポート構成
現在のガジェット市場はUSB-Cが主流です。しかし、このPowerPort 10にはUSB-Cポートが一つもありません。急速充電に対応するPD規格も非搭載で、もはや現代の主要デバイスに対応できるとは言えません。手持ちのデバイスが全てUSB-Aでしか充電できない、という特殊な状況でなければ、選択肢には入りにくいでしょう。
サイズと重さ、そして電力密度の評価
本体サイズは高さ27mm、幅112mm、奥行き68mmと、10ポートを備える割にはある程度に収まっています。しかし、重さは390gとずっしりした存在感。これは携帯性を求める製品ではありません。電力密度は0.29W/cm³と、今日の充電器としてはかなり低い数値で、高効率化・小型化の努力が見られません。
こんな使い道ならギリギリ許容
この充電器が唯一活きる場面は、多数のUSB-A駆動の小型ガジェットや古いスマホを、急ぎでない状況でまとめて充電したい場合に限られます。例えば、店舗で貸し出すモバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンの充電ステーションとしては、まだ役立つかもしれません。個人のメイン充電器としては、現代ではほぼ選択肢になりません。
まとめ

PowerPort 10のメリット
- USB-Aポートが10個という圧倒的な数
PowerPort 10のデメリット
- 1ポートあたり12Wという非力な出力
- USB-Cポートを一切搭載していない
- 現代の急速充電規格に非対応
こんな人におすすめ
旧型USB-Aデバイスを大量に所有し、充電速度を気にしない方には選択肢。現代の急速充電を求めるなら、買ってはいけません。
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